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二十一個めっ♪ ちょっと走って来ます!

 目を覚ますと隣りに美少女が寝ていた・・・ちょっと待てい!?


「な、何事だこれは!?」

「ん…?あ、平真おはよう♪」(み)

「おはよう、みかん。…そうじゃなくてな!?」

「失敗しちゃった。私までうっかり寝てしまうなんて…平真の可愛い寝顔見てたらついつい私も眠くなって…」(み)

「俺の寝顔は可愛くないとかいうのは置いておいて、何故土曜日に俺を起こしに…」

「平真を誘惑するためだよ?負けるわけにはいかないもんね?折角、幼馴染って優位な位置にいるんだから利用しないとね♪」(み)

「色々聞きたいことだらけなんだが…それよりもまず、その格好…」

「あ、これ?うん、平真のワイシャツ借りちゃった♪さすがに裸ワイシャツをやる勇気はなかったから、下着は付けてるけど…どうかな?」(み)

「どうかな?と申されましてもですね…。し、白っすか…」

「そうなんだよ。今日は見せるつもりなかったから普通の白なんだ…ごめんね?」(み)

「大丈夫です、脳内フィルムに焼き付けたくなるほど魅惑的であります…。って何でこんな状況なのかと聞きたかったんだよ?何を見惚れてるんだ!俺は!!」

「襲ってこないの?」(み)

「襲ってこないの?と聞かれましてもね…」


 正直、ぎりぎりなのですがね…。寝起きでちょっと頭が回ってないから逆に助かってる感じか…


「・・・男の人って寝起き辛いんでしょ?私でスッキリ…しちゃう?」(み)

「ふぉぉぉぉおお!!?ぐぁぁぁああああああ!!?」


 せ、説明しよう!余りの衝撃に勢いよく飛び退いた拍子に、思いっきりベッドの角に頭をぶつけたのだ!!すっっっげぇぇぇいてぇぇぇえええ!!?


「し…しかし、これで正気に戻れたぞ…」

「平真…大丈夫?」(み)

「な、なんとか…。だが、確信した!みかん…入れ知恵をしたのは母上だな?」

「え?・・・うん、お母様が誘惑するならこれくらいやっちゃえって…」(み)

「あんのババア!!」


 勢いよく部屋を飛び出そうとしたが、一度留まりみかんへと向き直った。


「とても素敵でした!ありがとうございました!!!」


 俺はみかんに一礼した。正直に言えばいつまでも見ていたいが…俺の理性が持たない!!


「え?お粗末様でした?」(み)

「俺は下に行くから着替えてから来いよ?じゃあ!」

「う、うん…。ちょっと残念…かな?」(み)


 俺は猛スピードで階段を駆け下り、一回のリビングに飛び込んだ。


「ババア!朝から核兵器を送り込むとはどういう了見だ!!」

「母親を朝からババア呼ばわり何て…どういう了見かしら?平真、おはよう」(菫)

「おはよう、母上。挨拶は良いんですよ!それより、何故みかんを誑かして送り込んだのかと聞いているんだよ!!」

「やっぱりね?昔から知ってるみかんちゃんを応援したいと思ってしまうのよねぇ…」(菫)

「応援の仕方が可笑しいだろ!?あれはどう見てもやりすぎだろ!?」

「本当に?」(菫)

「む?どういう意味だ?」

「本当は、みかんちゃんの姿を脳内に焼き付けるほど魅入ったんでしょう?」(菫)

「俺を見くびってもらっては困るな?しっかり、脳内フィルムに焼き付けましたよ!」

「そこまで気に入ったなら、私に文句を言うのは可笑しい気がするのだけど?」(菫)

「恋愛しろって言ったのは母上だろうに!?俺の理性が吹っ飛んでしまったらどうするんだ!?」

「どうするも何も…孫の名前を考えるわね」(菫)

「うおぃ!?絶対可笑しいだろ!?」

「安心しなさい?ちゃんとした名前を考えるわよ」(菫)

「そう言う事じゃないですよ!?既成事実から始まる関係なんて、すぐに崩壊するかもしれないと言ってるんだよ!!」

「あ、そこは大丈夫よ。平真は助平の極みだからね?尻の敷き方を私が教えてあげれば問題解決よね♪」(菫)

「息子の扱いが可笑しいだろって話だよ!?」

「平真がお嫁さんを早く貰ってくれれば、私の弄りを分散出来るかもしれないわよ?」(菫)


「・・・は!?一瞬でもそれは助かるかもと考えてしまった自分が許せない!!誰が嫁になろうとも絶対に弄らせはせんぞ!!」

「お、言うじゃない平真?そこまで言うなら仕方ないわね…。平真が居る時は平真を弄るだけにしてあげるわ。その代わり、いない時はお嫁さんを弄らせてもらうわね?」(菫)

「全然妥協してねぇ!?あんたは常に誰かを弄ってないと死んでしまう病気なのか!!」

「実は…そうなのよ?」(菫)

「平然と嘘を言うんじゃねぇ!?」

「とにかく、お嫁さん候補としてはみかんちゃんは申し分なしと言う事ね?」(菫)

「そりゃ…5人とも俺には勿体ないと思うような娘ばかりだろうよ?」

「確かに、あんたに嫁ぐのは世の損失と思っても過言ではないと言うほど良い娘ばかりよね」(菫)

「そこまで言わなくても良いんじゃないでしょうかねぇ!?」

「根が素直なもので♪」(菫)

「この母親はホントにどうしてくれようか…」

「それよりも、残念だったわね平真?」(菫)

「なんだ?何の事を指して言っているのか分からないんだけども?」

「少し考えれば分かるじゃない?みかんちゃんが平真の部屋で生着替え…もとい、生脱衣をしたことなんてね?」(菫)

「なん…だと!?」


 確かに、あのワイシャツは俺のだと言って行ったから少し考えれば分かる事だけど…過ぎたことを思い至らせるとか何と底意地の悪い!!


「下手にワイシャツ姿を見てしまった平真は、今みかんちゃんで助平な想像をしてるんでしょうね?」(菫)

「し、してないわ!!」

「そう?どう思う?みかんちゃん」(菫)

「へ?」

「えっと…想像してるのかな?」(み)

「おわっ!?お、降りていらっしゃってたんですね…」

「どう?生みかんちゃんを見ればさっきの妄想もはかど」(菫)

「余計な事を言わないで貰えますかねぇ!?あんたは鬼なのか!?」

「えっと…さすがに恥ずかしい…かな?」(み)

「やるわね、みかんちゃん?そんな艶めかしい恥じらい方をするなんて…平真、たまらないでしょう?」(菫)

「さっきからあんたは何なんだ!?息子をあおって楽しいですか!?」

「もちろん♪」(菫)

「素敵な笑顔ですね、母上!こんにゃろーめっ!!」

「平真…部屋に戻る…?」(み)

「今日は積極的過ぎますよ!?みかんさん!?俺の理性にも限界がありましてね!?」

「さて?私はちょっと…孫の名前でも考えながら散歩でも行ってこようかしら?」(菫)

「シャレになってないわ!?この状況では!?」

「じゃあ…部屋に行こっか?」(み)

「う…ぐ…うおおおお!!?」

「わっ!?なに!?」(み)

「近所迷惑よ平真?」(菫)


 俺は二人を無視して階段を駆け上がり、外着に着替えてから再びリビングに顔を出し…


「ちょっと走って来ます!!」

「え?」(み)

「本当にぎりぎりだったのね?」(菫)


 再び二人の反応を無視して外に飛び出し、そのまま町内マラソンへと移行した!今日は自己新記録が出る気がするぜ!タイム何て測らないけどな?



「みかんちゃん、どうだった?本当に押し倒されたら受け入れられたのかしら?」(菫)

「そ、そんな事を聞いちゃいますか…菫さん」(み)

「あら?お母様はもう終わりなの?」(菫)

「意地の悪いことを言うので、お預けです」(み)

「あら?そう来るのね?と言う事は…孫の名前を本当に考えておかないといけないようね?」(菫)

「ご、御想像にお任せしますけど…平真は、自分が納得しないとそう言う事はしないと思います…助平なんですけどね」(み)

「そうなのよね。助平のくせに、そこだけはしっかり耐えるのよね…だからこそ、弄り甲斐があるんだけどね♪」(菫)

「ほどほどにお願いします…私たちに対しても含めて」(み)

「それはその時になってみないと何とも言えないわね?」(菫)

「そんな風に返されると思いましたよ。それじゃあ、平真が帰って来る前に…お昼ご飯を作らせて貰って良いですか?」(み)

「あら?任せちゃって良いのかしら?」(菫)

「コツコツアピールを重ねることにしてますから♪」(み)

「なんだかんだで胃袋を抑えるのは有効なのよね。やっぱり、孫の名前を考えておかないとね♪」(菫)

「…もう、好きにしてください…」(み)

「そうするわ。後、言葉使いなんだけど?」(菫)

「それは徐々に…と、とりあえず作りますから!!」(み)

「逃げたわね?まあ、いいわ。よろしくね♪」(菫)



 それから、俺はふらふらになるまで町内を走り回ってから家に帰ると、みかんがご飯を用意して待っていた。『おかえりなさい、あなた♪』と言うおまけはついていたけど、とても美味しかったです。ただ・・・母親の弄りは要りません!マジで何とかしてくれ…

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

デートに進むと思った人はすみません…気が付いたらいつも通りの内容を書いていました(汗

平真がいると…何かこうなってしまうのですよね…


次話もよろしくお願いします。

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