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始まりの始まり
本文
俺は目を覚ました。ここは夢の中だろうか...?いや、違う。崩れゆく建物も周りにある死体も勢いよく燃えている炎もそして、目の前にいるドラゴンも全ては現実なのだろう。
(お前は運命に導かれた。その運命を受け入れるか…)
まどろみの意識の中、頭に直接話しかけてくる。不思議な感覚 だ。目の前にドラゴンがいるのに意外と冷静でいれている。
(運命?何の事だか知らないがここで死ぬよりましだ。)
俺は、途切れかけている意識の中、目の前にいるドラゴンに手を差し出し意識を失った…。