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僕と君の物語
夏のある日、僕は君と出会った。
それは親友の彼女として。
「よっ、千尋!一緒に帰ろうぜ」
「あぁ、いいよ」
この日もいつものようにAと帰っていた。
「ちょっと話さなきゃいけないことがあるんだけどさ」
Aはいつもはしない真面目な顔をしていた。
「ん?改まってどうした?」
「いやあのさ、、、、俺彼女出来たわ」
俺はびっくりして大声を出した。
「えっ、まじか。お前にも出来たのかよ」
「うん、先週から付き合ってるんだよね」
「じゃあ今度会わせろよ」
「わかった、じゃあまた明日!」
そう言ってあいつとわかれた。
(あー、あいつにも彼女出来たのか)
そう思いながら足元の小石を一つ手に取って川へと投げた。