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異世界ってスゲェェェ!!(仮)  作者: ポチでボッチなポッチポチ
アランの想い人
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49話 クエストに挑戦

 のんびり進行中。

 今日は、王都に来て初クエストをするべく、冒険者ギルドに来てるのだが……依頼書が張ってあるクエストボードの前には、人……人人人……人でいっぱいで、依頼書が見えず。困っていた。

 依頼書が見たくて、ピョコピョコ飛び跳ねては見るも、残念な事に人の頭しか見えず。諦めて人が減るのを待って、クエストボードを見ると、F~Dランクの所は既に全部取られてしまい。残ってるのは常時クエストのゴブリン討伐と薬草採取だけが残されるだけだった。BランクとAランクの依頼書が、張って在るのを見て少しだけ後悔した。


 そして……ゴブリン討伐と薬草採取をする事にして許可を取る為に……今度は人の長蛇の列に並ぶ事に成ったのだが、何だろう……この列に並ぶのは、ちょっとって感じで、また、人が減るのを待つのだが……。


 なんなんだよ、これ!! ランディールやアーレンで受ける時は、はい承りました的な感じで、依頼書に判子を押して御仕舞いなのに、長い。圧倒的に長い、一人だいたい十分以上かかってるし、最悪二十分以上かかってる人も居るよ。


 椅子に座って空くの待ち、ギルドに来て三時間くらい経過してやっと、列が減り受付の人の顔が見え隠れし始めていた。その中で狐耳がピコピコ動いてるのが見え、その列に並んだ。


「おはようございます、カルアさん。この常時依頼をお願いします」

「ええ。おはようシュン君。うん。無理しないでね」

 ほら、こんなに直ぐ終ったし……。何なんだろう?


 受諾の判子を押して貰い、早速依頼を受け行こうとした時。


「もしかして。何で他の人の受諾が遅いのか、気になってる?」


 あれ? 何でこの世界で出会う人って、俺の考えが解るんだろう? そんなに顔に出易いのかな?


「解っちゃいますか? そんなに顔に出易いですか?」

「ふふ。それは見事な程にね。時間が掛かったのは、私達と一秒でも長く会話がしたいからよ。他にもあるけどね」

「……そうですか。王都のギルドは働き難い場所ですね。じゃあ行って来ます」


 ギルドを後にして、正門を抜け、近くの森を目指し。薬草ってアレだな……本当に何処にでもあるんだね。メイルさんとの修行で魔力を感じる事を学んだ時に、薬草等、調合に使える物の大半が魔力を循環させてるから、それを掴めば、探すのが簡単だって教えられ、当初の様にマジマジっと見て探す必要が無くなり。魔力の流れを見れば、遠い所から何となくで掴んで、そして近づけば、あら不思議と一本一本確認せずに採れる様になり。薬草採取は快調に進んで行った。勿論、若すぎる薬草と、薬草の数が少ない場所では採り過ぎないように注意しながら、ゴブリンも探す。


 森の奥に辿り付く頃には、様々な冒険者と擦れ違った。俺と同じ薬草採取をしてる冒険者、ゴブリンを討伐してる冒険者……Eランクの冒険者なのだろうか。攻撃がたどたどしいし、数人だが闘気を使っているけど、“剣気としてしか闘気が使えない”面々ばかりで、何か危なっかしくて、倒せるか心配で最後まで観戦してしまった。


 俺は、ささっとゴブリンを四十体を倒して、討伐部位を臭い遮断袋にしまい、木の上から他の冒険者の戦いを観戦する事にした。

 改めて見ると、やっぱり冷や冷やする。何で避けれそうな攻撃を避けないのか、何で攻撃をする時と受ける時目を瞑るんだよって、口を出したくてウズウズして来る。だけど、後でややこしい事になりそうなので、小石を拾いゴブリンに向かって指で弾いて当てて注意を逸らして、命の危険に遭いそうな連中を助けながら帰る事にした。助けた連中の中に可愛い女の子のパーティーが居たけど、目を合わせないように、知らない不利して通り過ぎて行く。

 基本他の冒険者に関わる事をしないのが暗黙のルールなので守っただけ………。


 …………。


 …………本当だよ。別に、ゴブリンとその子の間に入って、大丈夫か? とか言って、格好良く助けたい訳じゃないよ……いや本当。


 …………。


 すみませんでしたあああああ! 本当はやりたいけど、恥ずかしくて出来ませんでした! 格好良く助けて、そのまま、モテたいって心の底から思いニヤニヤしてましたあああああ!!


 っハ!? ……俺、誰に謝ってるんだろう……疲れてるのかな……帰ってゆっくり休もう。 


 ……時間はすっかり夕方…そうでしたね…忘れてました…冒険者の行列を……ああ~かったるいな……。

 並ぶのが馬鹿らしくて、椅子に座ってかなり減るのを待ち続け。男の職員に受付させて欲しい…まじで……可愛い受付は嬉しいけど……これは無いわ。


「お帰り。依頼の方は如何だった?」 

「……ええ。まあ、それなりに……」

「それなりに。まだ若いし成り立ての冒険者なんでしょ。そう上手く事が運ばないのはしょうがないよ……!? ええええええええええ!!」


 うお?! 耳がキーーーンって……耳が……。周りの人にめっちゃ見られてる……しかも、怖いお兄さん達の視線が一斉に突き刺さってきた。やばい、ちびりそう。


「ごめんなさい……まさかゴブリンの討伐でこんなに、討伐部位を持って来る人は居なかったから……しかも薬草の方も、こんなに沢山……ギルドランクいくつ? マスターと会ってたから、冒険者だとは解って居たから、確認はしてなかったけど……」

「何処にでもいる、Dランクですよ?」


 そうだよね……確認されて無かったね。と思い出し。ギルドカードを渡しながら答え。


「? Dランク……本当だ……うそ」


 うそって何? 嘘なんてついてないよ? 変なカルアさん。でも狐耳が忙しく動いてて可愛いから、まぁいっか。


「ところで、報酬の計算はまだですか? 早くこの刺さる視線とお別れしたいのですが……」


 ゴブリンは五匹で銅貨五十枚で薬草も同じだ。薬草は自分も使うので半分の六十本を渡してある。だから合わせると、銀貨10枚だ。


 …………カルアさんが、頑張って確認してるけど、隣の受付の人も手伝いに入って、薬草の本数を数えてる。……なんか、すみません……。


 後ろの視線が……視線が……痛いから早くして……。


「お待たせ。全部で銀貨十枚だよ……それとDランクに相応しい依頼を受けた方が……」

「朝、来たんだけど……人が多すぎて、依頼を選ぶ所か、取る事が出来なかったので……それと、この刺さる視線と行列を何とかして欲しいのですが……切実に……超痛いです……出来れば男性の受付が居てくれれば、作業が早いと思うんですけど……」

「ああ~。それね。依頼の方は、仕方無いと思うよ。人数が人数だから、でも……何とかなるかも。皆の受諾が終って、少し時間が経ってから来てみて。依頼を選べるかは解らないけど、受諾されなかった人の依頼が在ったりするから……それと男性の受付に関しては……その……以前、試したけど……女性の受付の席を一つ無くなった事で、トラブルが多発して……受諾を拒否された冒険者が荒れて掴み掛かってきたり……」


 なんじゃそりゃああああああ! 冒険者と言うより、受付のお姉さん目当てかよおおおおおお!


「はぁ~……そうですか……大変ですね……そろそろ帰りますね」

「……はい……お疲れ様」


 美人とか可愛い女性が好きなのは、解るけど……これは無いわ……。王都って本当に冒険者としてやって行くの大変だ……早く魔道具屋を経営したくなって来た。去り際でカルアさんが、マスターに相談して見るって言ってくれたけど……無理だろうな。


 さて、宿に戻って、今日は聖水を造りますか。薬草が沢山とれたから、ポーションは結構作れるはず。あ! いけない、聖水造るのに、聖樹の葉も補充しないと、何度も使い過ぎてヨレヨレにくたびれてたから、新調しないと。


 宿に戻る序でに聖樹の葉を見つけ、食事の後で聖水を造り。眠りに付いた。


 そして、カルアさんが言ってたので、長蛇の列が終った頃合を見計らって、カルアさんの下に赴いた。


「カルアさん、おはようございます」

「おはよう、シュン君。依頼の方だけど、3件のこったよ」


 マジデええええ!! やっとDランクの仕事が出来るよ。あれ? 俺、Dランクになって初めてのDランクの仕事じゃね? 今まで蠍とかライオンとかランク以上の仕事してたよ……あ! 採掘とかしたわ。


 渡して貰った仕事を見ると。オークの討伐……バウンドドックの討伐……隣町までの片道の護衛……どれにしようかな? あ!


「この護衛のお仕事は、出来そうに無いですね……俺、冒険者の友達が居ないので……この二~三人でって所は満たせそうにないです」

「それなら、心配ないよ。既に一人受諾済みの人がいるからね、私としては護衛の依頼を受けて貰いたいかな、ギルドの信用に関わるから」


 ほむ……じゃあ受けようかな……あ! オークとバウンドドックの出現ポイントが近いな……一緒に受けれないかな?


「カルアさん、この討伐以来の期限が十日まで何ですが、一緒に受けても良いですか? 護衛の帰りに序でやれそうなので……一緒に受けちゃ駄目ですか?」


 護衛って言っても、たった四~五日で帰ってこれるし。


「そうだね~。シュン君とは、会ったばかりだから、何とも言えないからね……」

「オークは向こうで、沢山戦ったので大丈夫です。バウンドドックって四足歩行ですよね? それなら、生きて帰れる自身は在ります」


 俺は頭を下げてお願いした。オークなら、ネイルさんとの修行で素手で倒せる様になるまで、戦わされたし。バウンドドックが四足歩行なら、グリーンウルフとデザートライオンの様に簡単に倒せる。俺の自慢の業で。


「本当に? もし失敗したら……ペナルティで仕事が暫く出来ないし……それに無茶して死んでも、知らないんだからね!!」

「大丈夫です!! もし出来なかったら、カルアさんのお願い何でも聞きますんで……」

「そこまで、言うなら……良いけど……失敗したら、王都で一番のフェルニアカフェの高級チーズケーキを奢って貰うよ? ホールで金貨一枚するんだから!」


 たかああああ……何それ金貨一枚のケーキって。


「良いですよ……その変わり成功したら、その耳と尻尾を触らせて下さい!!」

「ふぇ! い、い、良いわよ……」


 よっしゃああああああヤル気でた。


「で、護衛の仕事って何時からですか?」

「今からよ! それとね、向こうのテーブルに居るのが、今回の護衛の相棒さんね!」


 カルアが指した方向を見ると、一人の女性に向けられていた。


 綺麗なサラサラなロングヘアで金髪のヒューマン美人さんが居た。あれ? こっち見て手を振ってる。俺が依頼を受けたのが伝わったのか。俺はその女性に近づいて自己紹介をしようと―。


「ごめんなさい、時間が無いから挨拶は、依頼人と会った時にしましょう」


 と言う訳で、早歩きで依頼人の待つ正門まで、慣れた足取りで金髪美人さんが先行し、俺は揺れる金髪を目印に、彼女を追いかけた。

 感想とか頂けて本当に嬉しかったです。上手く返信出来てるかちょっと不安です。下手したらネタバレしそうで(笑)


 ブックマークに入れてくださり本当に、ありがとうございます!!


 ストック数をキープする感じで、これからは一話出来たら、早めに一話投降しようと思います。


 まだまだ、皆様の様な上手い表現や、基本が抜けてる様な作品ですが。


 これからも、異世界ってスゲェェェ!!(仮)を宜しくお願いします!!


 次話のサブタイは『初めての護衛依頼』です。

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