48話 商人ギルドとショッピング
まったり執筆中
商人ギルドの受付で、苦情の嵐で暴力沙汰に成り掛けたのを止め。今は皆様、冷静に? 苦情の対処をしています。出来るなら最初からやって欲しかった。
お! ここが……商人ギルドのマスターの部屋か!! って中に居る人、マユさんだって解ってるから、身構える必要なかった。
案内してくれている女性が先に入り、俺も続いて入っる。
「えっと……商人ギルドに入りに来ました……」
「ようこそ。商人ギルドへ。私が、ギルドマスターの、マユ=サカキよ。」
「えっと。魔道具屋アイルを経営してる、シュンです……って、マユさん、俺の事、知ってるじゃないですか?」
何で? 自己紹介したんだ? 魔道具屋アイル経営してるって、流れで言ったけど……。
「ごめんね、一度言って見たかったのよ」
「そうですか。で、俺は商人ギルドに入れないんですよね? 何か審査が在るとかで……」
「いえ、審査は要らないわ。貴方の事は、ランディールから見てたし。人となりは解りましたし。何より、調合してたポーションは、エルフ式の物でした。それも、かなり良い出来でした。他にも、美味しい栄養剤を飲むのは初めての体験でした。子供の頃、不味い栄養剤を飲まされて、よく泣いたものです」
栄養剤に味付けただけで、そんな反応されるとは思わなかった。
「最初は、入ろうと思ったのですが……受付の方で大騒ぎに成ってまして……入るの辞めようかと……」
「騒ぎ?! またか!!」
またか? って何時もそんなに問題が、多いのか……やっぱり辞めるべきかな……。
「あの……騒ぎって何ですか?」
「ああ、勇者達が本格的に動き出すから、国を挙げて送り出すための祭りが行なわれ様と始まったのです。それで、勇者達の恩恵を貰って儲け様とする輩が、勇者召喚の噂されてから増え続けてね。そんな連中が我先に利益を得様として、周りの足を引っ張り合ってるのよ」
足の引っ張り合い? ピンとこないな……。
「足を引っ張るって、如何いう事ですか?」
「簡単に言うと、ギルドに属さない者による営業妨害かな。それと、ギルドに加盟した者同士の価格競争とかな。一番酷いと、仕入れ先の荷物を賊に襲わせたりと……はぁ~、こんなくだらない事をする奴が居るんです。お父様が病で伏せている間に、私と同じサブマスターだった、アホが碌な審査もせずに入れるから……」
なるほど、商人ギルドに加盟するには、そう言った意味で審査があるのか……。価格を一定に決めて売っているのに、ルールを破り安くして行き、赤字に自ら飛び込ませる様に仕向けさせ、その元凶は大儲けする算段らしいが、そう言った事は俺は解らない。でも、真っ当に働いてる人達の仕入れの馬車を襲わせたり、邪魔するのは、確かに酷い。マユさんは、その大元を探すべく、ギルドと騎士団との連携を取って調査していると言っている。1人だけ儲かるのは、別に悪い訳じゃない。問題なのは、その遣り方だと、熱く語られた。
それで、俺なんだけど、商人ギルドに加盟する事となった。いや、俺の場合は加盟するっと言う程、大層な店じゃないから、参加っと言う感じかな。
それで、営業の取り決めが沢山あったけど、魔道具やポーション等の薬品に関しては、取り決めが緩く、自分で造っているのなら、場所代以外は払わなくて良いそうで安心した。王都に向かってる時に聞いた、運び屋や人を雇う際に、幾らかお金が発生するだけで、済むそうだ。運び屋と人員の紹介には、それぞれランクが在り、高ければ高いほど有能なんだそうだ。要するに、その人達の依頼をこなしてきた今までの信用の料金分で、ギルドとして取るお金は、一律になってるらしい。それと、加盟する際に、他の商人等からの妨害を受けた際に、動いてくれるらしいが、流石にそれは、無償では無いので、先にお金を納める必要がある。
さて、無事に加盟した俺は、何時から働くか何だけど、勇者達を送り出す祭りが終ってからにした。何故なら、店が沢山出過ぎているから、良い場所が無いそうだ。それに勇者が移動する事で、王都に群がってる、商人達の殆どが後から勇者達を追い駆け、現地で商売を始める為。貸し店舗が空くそうだ。勇者の存在って凄いよね。
それに、折角こんなに御店が在るのだから、見て回りたいと言うのが本心でもある。
マユさんに、問題が発生した時の為のお金を、先に支払う事にして、今じゃ金貨が千枚近くまで(数えるのが面倒だった)、在るんじゃないかって程、持っているので、金貨五十枚を収める事にし、店が空いてある程度整理ができたら、冒険者ギルドを通して連絡すると言われ、商人ギルドを出て、店を回り始めた。
そして大通りを、いろいろ見て回ってると、此処にも在った『エプロンネコ亭』クーネさんの言う通り、何処にでも在るな、と自然に笑みが零れた。そうだ、キャットフィッシュ定職を美味しくする為の、調味料を探さないと。
本当に凄いな……似たような店だけで、何件あるんだ? 下級ポーションの値段も、銀貨一枚~三枚まで、時折、銀貨五枚ってのが在ったけど、ボッタクリじゃね?
下級の上なら解るけど……如何見ても一緒だ。造れるように成ったから解るけど、魔力の流れが不自然だよ。
良いポーションになればなるほど色合いが綺麗なんだよね。何ていうか置いとくだけで、インテリアになりそうな感じ? その逆で、凄く良いポーションなのに、その値段で良いの? って思える物まであった。つい口が出て『良い出来なのに、その値段で良いんですか?』 って店番してた、エルフの男性に訊いたら。『この値段じゃないと売れないんだ』と苦笑してた。どうやら、エルフさんはアイシス式? 魔力を使わない製法は得意では無い見たいだった。
俺は、自分で造れるのに関わらず、ついつい、そのお得ポーションを買ってしまった。去るときに、勇者祭りが終ったら国に帰るから、それまで宜しくな! と言われた。勇者の恩恵を貰いに来たのね……っと内心で呟いた。
服屋に防具屋そして武器屋と回ったが、防具と武器屋は、お世辞にも良い出来とは言えなかった為、じっくり見るのを断念した。服屋に関しては、服屋と言って良いの解らなかった。アイドルとかアーティストのライブで、売られてる様なイベント用の服が売られていた。それと同じ趣旨なのだろうか? 今、召喚されてる勇者達の装備の劣化版の鎧と剣やローブが売られていた……コスプレ用? 如何見ても、実践じゃ使えそうにない。
そう言うのを見て、勇者は四人で、二人が剣と鎧で、残りの二人が魔法を使うタイプだと一発で解った。槍とかいろいろ在ったのに……剣を選んだんだね、確かに無難だよね。魔法を選んだのも頷ける、使ってみたいよね魔法! でも杖って必要なのかな? メイルさんも俺も使ってないけど……。
占い師さんが、この世界にも居るようで、若い女性がキャッキャ騒いでた。恋占いでもしてたのかな? それとカフェをやってる店もあって、甘い匂いが漂ってた。恋占いに甘いお菓子は、世界を超えても女性の心を掴んでる見たいで、何かクスリと来ちゃったよ。 こうして見ると、ランディールの市場と違って、材料を単発で売ってる人は居ない様で、それなりに製品になってる物しかなかった。
王城に近づくに連れ、並ぶ店が普通に成って行き、並ぶ物の品質が上がって行き、調合等に必要な物がバラ売りされてたりしていた。
なるほど……基本的に生活必需品は、ここで買えば良いのか。序でに服を買うか……アーレンでサラさんが作ってた服が……ボロボロで、もう変えが殆ど無いんだよ…もう手に入らない非売品だから……大切にしたいんだ。……思い出が詰ってるから……。
何故だろ……また黒い服を買ってしまった……他の服も買ったよ……買ったんだけど……黒が安かったんだ……安い物に弱いなぁ……俺。買った服の色は、オレンジ二着、緑二着、白二着、黒五着の上下セットで全部で二十着で銀貨二枚。あと下着も買ったけど、いっぱい買ったのでオマケしてくれました。何だろう、こうやってオマケしてくれるお店って、向こうの世界じゃ貴重なんだよね。何か温かく感じるね。
さて、当初の目的で探し回ってた調味料何だけど……塩と胡椒以外で、良いのが見付からなかった。蜂蜜とシロップは在ったから補充の為購入し、砂糖は高かったから、少量だけど買いました。五十グラムで金貨一枚は、ビックリしたよ。最初はボッタクリかと思ったけど、原材料事態が高かったので納得した。お店の亭主が高いと思った俺に、丁寧に説明してくれて納得できた。そうか……自分が居た世界と違って調味料の種類は、余り無いみたいで。俺の大好きなポン酢とかお酢が……残念だな、あの酸っぱさが恋しい。
もし、そんな調味料がでたら、一発で胃袋掴まれそう。
さて、来た道を戻って、エプロンネコ亭まで、ワンモアショッピングと行きますか。人混みが凄くて片道側だけで、進んでたんだ。だから今度は反対側を、じっくりとね。
左右どっちも似たり寄ったりって感じかな。お! 面白い店があった。一見して、ただのビー玉? 見たいな物から、訳の解らないのが沢山あって、興味が湧いた。
「すみませ~ん。この、水晶玉見たいなのは何ですか? 色違いで、いろいろ在るみたいですが?」
「それかい? それは、攻撃用の魔法玉さ! って言っても普通の魔法より威力は劣るから、冒険者には余り必要ないけど、護身用には充分だよ」
「へぇ~。強いのは取り扱ってないだけですか?」
「そうだよ。危ないから検閲で引っ掛かってしまうし許可を取る必要があるし誤爆したら大惨事だしね、それにとっても高価だから買う人がいないんだよ、欲しいなら、エルフが多く居る国で買うか、商人ギルドで注文するんだな」
エルフの国かぁ~、ネイルさん達の故郷は、何処だろう? もしエルフの国なら、行って見たいな。
亭主の話しに質問をして、面白そうな物を購入した。一瞬だけ強く発光する魔法玉とか、強烈な音がする魔法玉とか、何処かの突入部隊が使う様な物があって、興味が惹かれ。ついつい、金貨十枚ほど、使ってしまい。大量に魔法玉を購入した。亭主がノリノリで説明してくれてから、あれよあれよと流されたのが悪かったのかな。っと軽く反省したが、後悔はしなかった。
後は、本当に余り変わった物は無く、エプロンネコ亭まで、お金を使う事は無かった。
そして、久しぶり物足りないキャットフィッシュ定職を食べながら、噂話に耳を傾けながら食事をするが、やはり勇者の噂が目立った。
如何やら、この祭りは、勇者達がダンジョン攻略に赴くのを送り出す為の祭り何だそうだ。ダンジョンの場所は王都と帝国の境に在り、ここ最近はダンジョンが活発化して、魔物が溢れ出そう何だって、攻略する速度は、速くて一年は掛かると噂されている様だけど。
個人的な意見は、良く引き受けたよねって思った。
だって、勇者が本格的に行動を始めるから、お祭り騒ぎに成ったんでしょ? っていう事は、ガチ戦闘は、これが始めて何じゃないのかって思えたよ。まぁ……関係ないし……勇者達の実力は知らないから、何も言えないけど。スキルレベル10のスキルセットを手に入れたとしたら、初めて壁とぶつかった時に心が折れなければ、良いと思う。だって俺最強な感じなのに、本当の強者と戦ったら戦闘経験の差とかで大変だと思う。
さてと買い物だけで、一日を全部使ったし、明日は何しようかな。
宿に帰ってポーションの調合して、一日の活動を終えた。
いつも、お目を通して下さり有り難うございます!!
まだまだ、読み難い所などあると思いますが、これからも、異世界ってスゲェェェ!!(仮)を宜しくお願いします!!
次話のサブタイは『クエストに挑戦』です。宜しくお願いします




