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異世界ってスゲェェェ!!(仮)  作者: ポチでボッチなポッチポチ
ランディールの街
36/87

36話 調合と店

 ゆっくり執筆中です。

「やっぱり時間が掛かったか」

 メイルさんの調合手帳を片手に、市場を回り材料を集め、宿に戻ったが。朝に出て帰ってきたのは、日が高く昇り。昼を示している頃になってしまった。

 市場で必要な物を集める事は、何度体験しても、難しい。まだ、2つ街と小さな村にしか行った事ないが、この世界で買い物をするって事は、フリマで買い物する感じと、ほとんど一緒だった。

 ちゃんとした、店を持っているのは、少なく。安定して稼げる者だけが店を持ち、そうでない者は場所代を払い、台の上に品物を並べて売り、さらに場所代が払えない者は、隅っこの方で大風呂敷を広げて、品物を並べていた。だが、共通して言えるのは、店を持っていない者の、ほとんどが無作為に品物を並べられていた。その中で調合の材料を探すのは、本当に大変だった。


 ブレンさんにでも、訊いてみるか。何で、市場の品物が統一されていないのかって。


 昼食を摂り終え、ギルドに向かい。ブレンから、市場に付いて訊ねた。その答えは、思った通りの結果だった。

 自分達で育てた物を売っている人、または、作っている人は店を持ち。街の外で、比較的に安全な所で狩りをしている人で、一定量を狩れる者は場所代を払い、台の在る場所で店を開いている。そして、一定量の狩りが出来ない者、何を作っているのか解らない者、無作為に売れそうな物を売っている者は、風呂敷を敷いて物を売っている。場所代を払って店を持つか如何かで、トラブル等の回避が出来るそうだ。お店とか出す気が無いのから、詳しい事は訊くのは辞めて、本題に移る事にした。


 俺はブレンさんに、アイシスさんが元魔道具屋の亭主だった事を確認し、もう一度会えないかと、お願いした。了解の返事を貰い。ブレンさんの仕事が終るまで、ギルドの椅子に座り、調合基礎編の手帳を読んで待った。


 ブレンさんに、また迷路の様な道を案内して貰い。アイシスさんの居る家に訪れ。


「あら! いらっしゃいーい!! また来てくれたのね。若い子が会いに来てくれて、叔母さん嬉しいわ―――」


 病気とは思えない程、元気ぶりとマシンガントークの歓迎が襲ってきた。解っていても、気後れしてしまう。


 今回の、俺が訪れた理由。それは、調合を教えて貰う為だ。勿論、メイルさんの手帳に書いて在ることを実行すれば、出来るかも知れないが、何事にも経験者に教えて貰いながらやった方が、効率が良いし、失敗した時の原因がちゃんと解るはずと言う考えからだ。それに、こういった事を学べば後々、役に立つはずだし、狂心苔などの材料を提供する上で、自分と相手が納得できる範囲だと思ったからアイシスさんにお願いした。

 万が一に、アイシスさんが手遅れに成る様な事態に陥った時は、俺が調合する為でもある。だけど、この事は、ブレンさんにもアイシスさんにも内緒だ。考えを直ぐに口に出すのは辞め。何も言わずに行動だけで、示す様に心がける事に決めた。


 アイシスさんに、会って調合に付いて、いろいろ訪ねた。聖水の作り方から、解毒薬、ポーションの造り方を教えて貰った。内容は、メイルさんの手帳と遜色は無く一緒だったが、手帳には道具に付いては詳しくは書いてなかったが、アイシスさんからは、その辺の情報を教えてもらえた。例えば、ポーションを作る時の工程が少し違っていた。メイルさんの場合は一つ一つが丁寧で大量に作るのは苦手で。アイシスさんの作業は大量生産向きになっている。

 勿論、効きめに違いが出てくる。メイルさんの造り方で下級ポーションを作ると、中級に迫るじゃないかっと思える程の効果が現れ。アイシスさんの造り方だと、それなりの効果で終ってしまうらしい。らしいって言うのは、メイルさんのポーションしか使った事が無いので、良く解らないからだ。


 調合以外で解った事がある。それは、アイシスさんだ、調合の話しの時は、マシンガントークではなく。ゆっくり丁寧に教えてくれた。その御蔭で気後れせずに、しっかり質問も出来た。


 日が完全に落ちる前に宿へ帰り、聖水を作るのに頑張って見たが。メイルさんの方法と、アイシスさんの方法を試した。メイルさんの場合は魔法を使って、聖水を作り。アイシスさんの場合は、水を桶に溜め清めの葉と呼ばれる『聖樹の葉』を3日3晩漬けて作る方法だ。聖樹の葉って大層な名前が付いてるけど、そこら辺の木に生えている葉だ。日の光を良く浴びている葉っぱの中で数枚だけが、光の属性を持っているってだけで、名前が付けられたらしい。


 最初にアイシスさんの手法を準備した、桶に水を溜めて、聖樹の葉を漬け込んだ。後は、朝日と夕日を浴びせるだけなのだが、昼間の高い日を浴びせない様に、光を遮らないとならない。っと言う訳で聖水が出来るまで遠出が出来ない。収納魔法を使って光を遮るって方法を考えたが、時間が止まってしまうので、この手が使えない。朝日の光を溜め込んで力に変えた葉の力を、水に溶け込ませる為には光を遮らないと、行けないからだそうです。

 夕日の光を浴びせるのは、葉を癒す力に変えて朝にまた、水に溶け込ませる様にする為に必要だって言われた。こうする事で、同じ葉で聖水を何度も作れる様になると教えられた。アイシス式手法は、聖樹の葉を20枚以上必要になるから、使い捨てると赤字になると付け加えられた。


 メイル式手法は、聖樹の葉を1枚で作る方法で、桶一つに付き聖樹の葉を5枚使用して出来る。そして光魔法を使って聖水を作る為、アイシス式手法と違って慣れると一瞬で出来る。

 だが、この手法は光魔法の適性が無い者には、至難の業。


「く・・・光魔法が・・・一定の強さで保てない・・・・」 

 と言う、難しさが有った。均等に光魔法を使うと。浮いている葉が、桶の真ん中まで沈み、葉が光を放って水を光らせていった。その状態を保ち、魔法を辞めても、その状態が保つ事が出来れば完成。


 シュンが試すと、葉は上下に揺れてしまう。強すぎると沈み過ぎ、弱すぎると浮いてしまう。メイルさんの魔法の羽ペンで均等に魔力を保つ練習はしていたが、出力が違う溜め難しかった。そして、3回挑戦する事が出来たが、それ以降は魔力切れで動く事が出来なくなっていた。直ぐにベッドに倒れ込み眠りに付く。 


 上手く朝日が昇ってる間に起きる事ができ。桶を見て聖樹の葉の変化を観察した。葉は朝日を浴びて透き通って見え、綺麗だった。


「へぇー、朝日を取り込んでる時の葉って、こんなに綺麗なんだ」


 えっと・・・確か光を充分吸収し終わったら、普通の葉に戻るんだよね。戻るタイミングは、葉っぱ1枚1枚違うから、成るべく同じ時間に戻る葉っぱ同士に揃えるんだっけ・・・。

 ただ水を張ってある桶を用意し。先に葉に戻った葉を、その桶に移していった。この作業は、聖水を作る時に重要に成ってくる。ある程度は揃えておかないと、聖水にならない。


 揃え終わり。今度は光が当たらない様に、場所を移した。そして、夕日に当てる時間が来るまで、アイシス式は一旦終了し、メイル式を練習する。魔力切れが起こさない様に注意をしつつ、夕暮れに成るまで頑張ったが、成功はしなかった。だけど、少しずつだが魔法のコントロールに進歩が見え始めた。


 夕日に当てる時からは、放置しても大丈夫なので、夜はメイル式に集中する事にした。また朝日に当てる作業が待ってるから、魔力切れが起こってに良い様にと、早めに夕食を摂る。


「ねぇ、シュン? 今日は、ギルドに行かなくて良かったの?」

「ん? 大丈夫だよ。この前のドルデ荒野から戻ってからは、指定依頼は無いし。収入も沢山有ったから、無理して依頼を受けなくても平気だよ」

「じゃあさ、また買い物に付き合ってくれない?」

「ごめんカチュア。今、大切な作業をしてるんだ。だから買い物は暫く無理かな・・・・」

 手を顔の前に合わせて、謝って断った。

「そう。それなら、しょうがないわね」

 カチュアは、厨房に戻っていった。食事を終え、部屋に戻りメイル式で聖水を作る為、魔力切れを起こすまで、頑張り続けた。


 朝日が出てる間に起床。そして、桶の場所を移し変える。夕日に当てて放置。この一連の作業を、3日3晩繰り返した。もちろん間には、メイル式に挑戦した。


「出来た!!」

 ようやく、完成した。桶の中にある、聖樹の葉が光ながら真ん中まで沈んでいた。後は、この光が収まるのを待つだけ。その間にも、メイル式に挑戦はするが・・・完成はしなかった。


 光が収まり、完成した聖水を、ビンに移し変えていく。


「ふぅ。これでやっと、調合の一歩目か。次は・・・っと。これか! 聖水を使って、解毒薬類を調合する事か。ポーションを作れる様に成るのは、もう少し先か」


 初級編の手帳を読んで、ポーションを作れる様に成るまでの段階を確認してみた。初級編は、聖水で始まり、下級ポーションで終っている。その為に、幾つか作れる様に成らないと行けない。メイルさんの手帳の、基礎編の始めには、こう書いてあった。『中級編までは飛ばさずに、ちゃんとやるの!!」って。


 その順番に従って、聖水の次が、解毒薬類に成っていた。


 そして、俺は・・・。


 解毒薬を作る為に、材料を探すため、市場へ流浪の旅にでた。やっぱり見つけるのに、時間が掛かり、昼時を過ぎた。その後、アイシスさんの下に赴き、出来前を確認して貰った。


「うん。問題無い見たいね。上出来よ! これなら、今使っている、聖樹の葉を暫く使えそうね」

「良かった。アイシスさんに、見せる前は嬉しかったんですけど。いざ見せようと思ったら、不安になってきちゃいました」

「ふふ、私も初めて作った時は、そんな感じだったわ。懐かしいわねー」


 暫く、アイシスさんと、聖水の出来前の良し悪しの見分け方などを、教えて貰い。次の作業に付いても、アドバイスを貰ったが。解毒薬類には、メイル式とか無く共通した製法だった。


 一通り話が終わり、宿屋に戻り。解毒薬の調合を始めた。


 暫くの間は、調合生活だし聖水は作って置くか。聖水が無いと調合出来ない事が多いみたいだし。


 夕日が出ている間に、聖樹の葉を浸し始めた。そして、完成した聖水を使って解毒薬を調合し始め―――

「うわ!?」

 ボーンっと言う爆発が起こり、暫くビックリしてドキマギしていると。

「シュン!? 何があったの!! 大丈夫?」

 カチュアと親父さんが、駆けつけて来た。そして、調合をしていた事を話すと、カチュアの説教と親父さんの拳骨が飛んできた。当然、調合は禁止になった。 


 次の日、アイシスさんの下へ、ブレンさんと共に行き。昨夜の爆発騒ぎを話した。

「それなら、私の店を使うと良いわよ」

「え!? お店ですか?」

「はい。義母様のお店は、現在使われていませんが、土地の所有権は御持ちなので、義母様が許可をすれば使えますよ」

「えっと・・・売ればお金に成るんじゃ? 結構良い所に在りますよね?」

「フェイミィとブレンに譲るために、守ってるのよ。私には、あの店しかないから・・・」

「そうだったんですか・・・すみません、売れば何て言ってしまって」

「いいのよ。本当の事なんだしね。店の場所は、知ってる見たいね。明日のお昼頃に、店に来てね」

「昼頃ですか?」

「ええ。掃除しないと、使えそうに無いから」

「解りました」


 少しだけ、世間話をしてから、街を回った。そして、夕日が出る前に宿に戻り、爆発はしない聖水を作りながら、明日を待った。


 いまだ、メイル式で聖水は作れず。魔力切れで眠りに付いた。

 次話も、来週の日曜日の朝8時に投稿したいと思います。


 話が、進むに連れて、頭の中がパンクしそうです。執筆って難しいです。


 これからも、異世界ってスゲェェェ!!(仮)を宜しくお願いします。

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