33話 出費の方が大きくない!!
ゆっくり執筆中です。今回、会話が多いです。
巨大蠍の部位が大き過ぎて、馬車に全部収まり切らなかったので。急遽村長さんに頼んで、運んで呉れる人と馬車を借り、鮮度を落としてでも荷物を積んで運ぶ事になった。
その際、村長さんには、仲間はドルデ荒野に向かってしまったと、苦し過ぎる言い訳で。何とか、納得してもらった。良かった良い人だったよ・・・金貨2枚で口止め出来たよね・・・巨大蠍を乗せる為の大きな荷台まで買わされたんだから・・・何か不安になってきたよ。いろんな意味で、今回のドルデ荒野での出来事は勉強になった。落ち着いたら、ドルデ荒野で足りないと感じた事を見直す事にした。
「お!? 順番が回ってきた」
そう、今は何と!? ランディールの門には、行列が出来ていた。ドルデ荒野に行く前は、行列なんて出来ていなくて、待ったとしても、10分20分位だったのだが、今は半日以上またされたよ。きっと景気が少しずつ戻って来てるって事だよね? 俺はギルドカードを提示し、後ろから付いて来てくれた御者さん達の税を払った。俺の馬車は確認されず、後続の馬車は軽く確認されただけで、あっさり通された・・・忙しかったのだろうか。
馬車をギルド専用の停留所に止め、村から雇った御者とその護衛達を解放した。勿論、お金は払った、5人で金貨1枚だ。村から借りた馬3頭を引き連れて、宿屋に向かった。彼らは明日この街を発つそうで、家族や恋人にお土産を買って帰るそうだ。
ブレンさんを呼び、積み荷を確認してもらった。馬が居ない荷台を最初に確認し、事在るごとに頷き、紙に数と金の計算などをしてから荷台を降りた。
そして俺が乗っていた馬車の積み荷を確認しに来た。
「この調子だと、また追加報酬を払う事に成りそうですね。まさか、馬車2台分も運んで来るとは、こちらも予想外でした。報酬は後日お渡しする事になりそう―――ええ!? 何で、ナイトスコルピオンが!!」
ブランさんが、俺の馬車の中を覗き込み、蠍の討伐部位を確認したのだ。あの巨大蠍は、ナイトスコルピオンって言うらしい。
「ブレンさん、その蠍の事を知ってるんですか? 行き成り襲われて、死ぬ所だったんです」
「・・・え!? あ、すみませんが、念の為に確認しますが、シュンさんが・・・倒したんですよね?」
黙って頷いた。
「分かりました、説明しますがナイトスコルピオンは、ドルデ荒野を南下した所に在る『ダウル砂漠』に生息しているスコルピオンの変異種で。モンスターランクBと認定されています」
ランクB!? ・・・通りで強いわけだ。あんなの運で倒せただけだ・・・ネイルさんの剣が無かったら死んでいたよ。
「あの、性質が悪いって、どう言う事ですか?」
「ナイトスコルピオンは、獲物を見付けたらマーキング様の粘液を付着させ、その者にとって幸せな夢を見せ、獲物になった者が夢を見ている間に捕食するそうですが、それだけでは無く! ナイトスコルピオンの『縄張りには常に砂嵐が起きる』そうです」
あれって、砂塵じゃなくて、砂嵐だったんだ・・・うん、散々苦労してたのって、コイツの影響だったのか・・・最初から最後まで迷惑掛けやがって、何か無性にムカついて来た!
「それにしても・・・ドルデ荒野にナイトスコルピオンが紛れ込むとは・・・ダウル砂漠に何かあったのかも知れませんね、マスターに報告しますので、査定が終り次第、報告書を書きたいので詳細の報告をお願いできますか?」
「わかりました」
査定をして貰い、報酬の金額が大きかったのか、明日に支払われるそうだ。ナイトスコルピオンに付いての報告が終えた頃、日が落ちていた。後はブランさんの仕事だと言うので、ギルドを出た。勿論、購入した荷台はギルドに置いとく許可を貰い、借りた馬車にデザートライオンの肉を出し、宿屋に届け。門まで戻り馬車を返し、やっと宿で寛ぐ事ができ・・・・・・なかった。
宿に戻ると食堂では、デザートライオンの肉で宴会が始まっていた。宿に泊まっている客以外で溢れて、久方ぶりの食材を堪能していた。
「なぁ、カチュア・・・デザートライオンの肉って人気なの?」
「勿論! 何せデザートライオンの肉って言えば、庶民の中では手が出し易い分類に入る『高級お肉』なのよ!」
「そうだったんだ」
「それだけじゃないわ! この街の冒険者が減った事で、この2年でデザートライオンの肉は高騰したのよ!」
なるほど、冒険者が他の街に移るだけでも、物価が変わるのか! 運搬費とかかな? それとも税金かな? お!! 美味いなデザートライオンのお肉って!! この世界に来て薄味で困ってたけど、薄味でも充分な味わいだった。元の世界でもそうだけど、薄味でも美味しい料理は、料理人と食材の力なんだな・・・って改めて思ったよ。
肉を堪能して、お馴染みの屋根裏部屋に入り、体を綺麗にしてから横になった。
「フェイミィと仲直り出来ると良いよな・・・」
ビンに詰めた狂心苔を眺めながら、眠りに付いた。
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眠りに付いている女神の前に、淡く光る魂が現れ、彼女は目を覚ました。
「私の予想より、ほんの少しだけ遅かったですね。私も女神として、まだまだですね」
その光は点滅する事で己の意思を示し女神と会話を始めた。
「なるほど、彼の為に寄り道を・・・そう言う事ですか解りました」
「ええ、そうです。私が彼を、この世界に呼びました」
「これで、私の役目が終わりました」
「そうです。彼には、私の名前と伝えましたが、本当は私の友人の名を探して貰う事です」
「私の名は、試練と希望の女神レスティア。私は友人に頼まれ、試練を与えました」
「ええ、私と―――は、切手も切れぬ程の関係でしたが、新しき神が誕生し―――の存在は人々の心から離れてしまったのです。―――は、邪神に成る道しか残っておらず、―――は、私に試練として、名前を見付ける事が出来る者が現れるまで、記憶を封じ人として転生を繰り返させて欲しいと頼んで来たのです。その時、私と―――は、他の古き神達との話し合いで、夢を叶え様と努力をし心も成長できずに居る者に可能性を見出したのです」
「ふふ、多少は記憶が戻って来たみたいですね」
「―――の、人としての転生も、もう終わりです。一度人生を終える度に、ここに戻って来るので、―――を待っていました」
「ええ、そうなんです。―――が転生している間に、大きく事が変わりました! 古き神々全員、―――の試練に賭けたのです。人が創りし新しき神は増える一方で、私達、古き神は力が弱まるのみ、邪神に堕ちるのは皆避けたいですから、彼には申し訳ないのですが、私達、古き神々の存在は、彼の双肩に懸かっているのです」
「ええ、彼が―――の名前を見付けた時、私達の存在も取り戻すように、変えました。―――の、存在は、あの新しき神とは似て非なる存在ですから・・・今後の事なのですが、―――は、妖精として力を蓄え、彼の手助けを、お願いします。本当は私達も力に成りたいのですが、彼を召喚するのに、力を消耗し過ぎました。私も仮死状態に入ります」
女神レスティアは、淡く光る魂に、そっと触れた。その拳ほどの大きさだった魂が、凝縮したかの様に、小指の先端位まで小さく成り、そして彼の下へ旅立った。
彼女、レスティアも、他の神々が仮死状態に成っている空間に移動した。
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「!? 寝すぎた!!」
窓を開けると、日が高く昇っていた。狂心苔をポーチに入れ準備を整え、早足でギルドに向かった。
ギルドに着いたが、今は昼過ぎ! 特殊な依頼を受ける者意外は、朝方に訪れ依頼を受けるのが常識だ。シュンが、ギルドを訪ねた頃には、殆どの者が出払っている。
仲直りで頭が、いっぱいだったシュンは、真っ白に変わり何も考えられず、暫し入り口で立ち止まり、居ないと解っていても、目線でフェイミィを探していた。
ブレンさんに、何してるんですか? っと声を掛けられて、昨日の報酬を受け取りながら、狂心苔を見せた。昨日の査定に出していない、デザートライオンに付いての説明を求められ、仲直りの為に戦ったっと答えた。
「そうですか。フェイミィさんは、Eランクの中では優秀な子ですからね。今のギルドの方針は、下のランクにも出来るだけ指定依頼を出す様にしているので、今後も擦れ違いは起き易いかもしれませんね」
そうですか・・・と、がっくりとショックを受けて返事をした俺に、ブレンさんが少し待つように言い、受付の奥へ消えて行った。俺は、何をするのでも無く、ただ突っ立っていた。暫くするとブレンさんが、私服に着替え手招きをして、俺をギルドの外へ連れて行った。
「ブレンさん、何処へ行くんですか?」
「はい、フェイミィさんのお母様の所にです。彼女の病気は伝染しませんから大丈夫です。それに本当に仲直りしたいのでしたらと思いまして・・・それに・・・実は私の妻も、彼女に育てられた孤児ですから、シュンさんの行動は私にも嬉しかったんです」
「そうだったんですか! それで、俺の担当に・・・」
「ええ、フェイミィと一悶着があった冒険者何だけど、仲直りするのに協力してあげてってマルチナさんに言われました。まさか、義母の病気の件でとは思いませんでした」
大通りを外れて、ボロ屋が並ぶ道まで入った。
「失礼なのですが、ブレンさんの様な、しっかりした方が居るのに、病気は治せないのですか? 治療費とかで困る様には、見え無いんですが?」
「治療費は、多分ですが、多額の借金か、奴隷商に身売りをすれば払えます。シュンさんは、御存知無い様ですが、治療費は言い値で決まりますので、細かく相場は決まって無いので、街や村でバラバラです。それに、狂心苔と鎮静花だけで、金貨2枚はするでしょう。他にも幾つか必要に成るので、治療費込みで金貨20枚は見た方が良いでしょう」
「高!!」
俺が、アーレンで暮らすのに、Fランク依頼2つと安い宿を使って、手元に残るのは、銅貨50枚。それがEランクの依頼に成っても、手元に残るのは、銀貨1枚だ! 今回の俺の稼ぎで、ナイトスコルピオンを狩って、金貨10枚でた。それも特異点が在ったからで、通常依頼なら少し安いしナイトスコルピオンの出現その物が稀だ。他にも、採取依頼に関しても収納魔法が有ったから、金貨3枚まで稼げたんだ!! 普通ならそれを、パーティで割るからもっと安くなる。軽い借金で済む様に稼ぐとしたら、Bランクは必要だ!! 確かに・・・フェイミィが目の色変えるは解る。わかるけど・・・自分の命も大切にして欲しい・・・。
「ここが、フェイミィの母で在り、私の義母が暮らしている家です」
ブレンさんに案内され、迷路の様な道を歩きやっと目的地に着いた・・・が!?
そこは、今にも押せば壊れるんじゃっと言える家だった!!
話しが進めば進む程、なかなか上手く執筆出来なくなって来ました。
モンスターと、人の名前で見事に躓いてます。
次話投稿は、水曜日の朝8時を目指して執筆したいと思います。
これからも、異世界ってスゲェェェ!!(仮)を宜しくお願いします。




