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異世界ってスゲェェェ!!(仮)  作者: ポチでボッチなポッチポチ
ランディールの街
30/87

30話 クルワルの森と荒野への準備

 のんびりゆっくり執筆中! 物語もゆっくり進行中!!

 Dランクの依頼を受けて、今日で4日目、俺はクルワルの森でコールディ草の採取と、鎮静花の為にマジックフラワーを狩っていた。クルワルの森は、勝手を知ってる様なものなので、魔物や危険な地帯を把握している、初日のような、自然災害にも襲われる事も無かった、ただ二つ程、謎が残っているが、究明する程、今の自分には知識が無い。


 その謎は、ゴブリンから手に入れた、ハイエルフ?の鍵と、忌々しいあの邪神が、何を司っている神だったのかだ。どちらにせよ、今の俺に出来る事は何も無い。


 ネイルさんとメイルさんが、書いてくれた場所や人名だって、把握出来ずにいる。場所だって、アーレンとランディールしか知らない俺には、行き様が無い。今は冒険者として、活動しつつ旅の準備と経験を積んで、世界を回る事にした。邪神の強さをこの眼で見たから解る。2人の様に強く成らないと、名前や神殿を探す事は不可能だ。次に目指すは『王都』だ、アランさんに渡されたペンダントを届けなくては・・・アランさんに頼まれた最初で最後の頼みだから。


「あちゃー、考え事してたら、お肉が焦げちった」


 今日の朝食は、焼き過ぎウルフステーキか・・・親父さんとカチュアの料理が恋しくなって来た。って言うか朝からステーキとかキツイね・・・胸焼け起しそうだ。前は余裕が無くて、食べれれば何でも良いっと言う感覚が強かったけど。余裕があると、いろいろ見えて来るね。朝食の食材とか、紅茶や珈琲的な物とか欲しいよね。


 あと、綺麗な花が咲いている場所を幾つか見つけたから、アランさんや、街の人に花を手向けに行こう、ネイルさん達にもだよ。アーレンの街の中に入れるといいな。行くのは最後の日にして、取り合えずは、コールディ草と鎮静花やクルワルの森でしか取れない、キノコ等も採取しつつ探索して行くか。



 さらに3日経ち、クルワルの森を探索したが、この森は広い余りにも広かった、ランディールとアーレンへの入り口から見ると、広く見えず直ぐにでも突っ切れそうなのだ。現に、アーレンからランディールまで、整備された道を突っ切って、簡単にランディールまで抜けた。


 ただ、今の俺が言えるのは、この『森が変である事』だけだ。手帳に、疑問に思ってる事をメモをして留めて行く。これが、何の意味があるのか分からない。だけど、疑問に思った事をメモをする癖を付けないと、何処かで、女神様の名前を知るためのヒントを逃すかもしれない。


 それに・・・また、何も出来ずに後悔するのは、ごめんだ!! あの時はって思いたくない!! 力が無いからって言い訳もしたくない!! 出来る事は全部やっていくんだ!! 元の世界で、人の顔を(うかが)って機嫌を損ねない様に、上手く立ち回ろうとする情けない自分には、もう戻りたくない!! 変わるのなら今しかない!! 何故か思い出せないけど、夢を叶える為には、今を逃しちゃ行けない気がする。


 さて、今日で8日目、コールディ草は120本、鎮静花は105本くらいは集まった、他に採取した物も充分な程たまったし、花を手向けに行く事にした。アランさんを埋葬した墓と街には、調査員が居なかったので、すんなり街の中に入れた。メイルさんの魔道具屋が在った場所、エプロンネコ亭、宿屋、鍛冶屋など、お世話になった場所に行き最後は待ちの中心地にも花を手向けた。


「皆さん、本当にお世話になりました」

 最後の最後に、アーレンの入り口で深く頭を下げ長い長い黙祷を捧げた。


 ランディールに帰る為に森を出て、入り口を見張って居る兵士から、預けていた馬車を返してもらい、街が見えた時、一旦馬車を止め、グリーンウルフの肉と皮、鎮静花、コールディ草などを出し並べた。収納魔法は出来るだけ秘密にする事って、ネイルさんに言われたからだ。


 街に着いた俺は、宿屋に行き親父さんに手伝って貰いながら、グリーンウルフの肉や森で取れた食材を、降ろして厨房へ運んだ。無料で泊めて貰ってるのだから、せめてもの御礼として受け取って貰った。

 その後、ギルドに赴き、マルチナさんに声を掛け、担当職員が決まったか確認した。決まっていなければ、そのままマルチナさんに報告するつもりだったが、今、呼んで来ると言われたので、決まった様だ!


「お待たせしました。私が、シュンさんの担当職員のブレンです。シュンさんが街を()つまでは、出来るだけ私を通して依頼を受けて下さい。今後とも宜しくお願いします」


 うん、真面目そうで、優しい犬耳のお兄さんだ。採取した物を少しだけ残して、切りの良い数字で全部渡した。これから仲良く遣って行けそう。


 次は馬車を返さないとって、その前に。フェイミィの事をマルチナさんに訊かないと。あんな別れ方をしてしまったんだ、嫌われてるのは間違いないけど、仲直りはしたい。それに、お互い冒険者だ。いつ命を落とすか解らないんだ、なるべく早い方が良い。


「ブレンさん。マルチナさんに用事が有るんですが? 呼んで貰って良いですか?」

「マルチナさんにですか!? それは私ではお役に立てないのでしょうか?」

「あ!? いえ、ただフェイミィに・・・悪い事をしちゃって。その事を最初から知っているのが、マルチナさんだったので」

 ブレンさんが、一瞬ホッとした様な顔をした。どうやら俺が、ブレンさんに不満を感じたのかと勘違いをしたみたいだ。


「その事でしたら、聞き及んでいます。きっとその事含めて、私が担当するのが適任だったのでしょう。少し場所を変えましょう」


 俺とブレンさんは、2階にある個室に移動した。何か飲む? っと訊かれたのでハーブティを頂く事にした。テーブルを挟んで向かい合わせに座った所で、ブレンさんは、少し間を置いて口を開いた。


「シュンさんが、彼女を助手に付けたいと、言ったのは彼女の抱える問題を、知っていたからですか?」

 俺は頷き。ネコ耳の青年とフェイミィが以前、揉めていた事を話し『鎮静花とデザートライオンの苔』が必要だとしか、知らないと答えた。


「そうですか・・・結果から言いましょう。両方集めても彼女達の母親の命は助かるか解りません」

「!? 彼女達の母親?」

「フェイミィとグエンは、拾われた子です! 彼女達の母親は私と同じ犬耳族の獣人です。彼女は、獣人族特有の病を患っているんです」

「その治療に、鎮静花とデザートライオンの苔が必要なんですね?」

「ええ、正確には、『狂心苔(きょうしんごけ)』と言いますが、他にも必要な物が幾つか有ります。ですが集まっても調合出来る者がこの街には居ません。最近になって治療薬が出回り始めた物ですから・・・メイル様を失ったのが、残念で仕方がありません」

「!? メイル様?」

「ええ、大魔導師メイル様は、調合に置いても秀でた方で。今まで解明出来なかった病の治療薬を作ったり、数多くの魔道具を世に生み出したりと調合師と錬金術師として有名です」


 フェイミィの母親の病を治す為の治療薬は、メイルさんが以前、生み出したのだが、最近になって出来た物だから、世間に余り出回って無いそうだ。噂で伝わってるのが、『鎮静花と狂心苔』が必要だって事だけだそうだ!


 メイルさんっていったい、何者なんだ・・・優しいエルフのお母さんじゃないの!? あ、間違えた、優しいエルフのお姉さんじゃないの? それに、調合と錬金って何が違うの? そろそろ、情報量が多すぎて、整理しないと。


「解りました。材料が不明瞭なうえに、調合が出来る人を見つけない限り、問題は解決しないって事ですよね」

 合ってるよね? 混乱してきて、自分の思考が話しに追い付けなくなってきた。


「その通りです。シュンさんは、次の依頼はどうしますか? クルワルの森の方は取り合えず充分な数を採取して頂いたので、周りの村や街に宣伝が出来ますので、ドルデ荒野に行ってみますか?」


  え? じゃあフェイミィ達は、どうやって作ろうとしたんだ? 材料が集まっても作れないと意味ないじゃないか。それも考えられない程、追い詰められてるって事か。いや、調合が出来る人に心当たりがあるのか?


 ん~、今の俺に出来るのは、フェイミィが取ろうとしている、材料を取って来る事だけだ、これで仲直りしてくれるか判らないが・・・やってみるか!


「ドルデ荒野に行きます。ですから、情報か助手が欲しいのですが? 何かありますか?」

「情報でしたら、ギルドの中に資料が有ります。貸し出しは複写されてるの物でしたら、出来ますが金貨1枚を支払う必要があります。助手の方は探すのに時間が掛かります」


「では、資料の貸し出しでお願いします。それと、ブレンさん、遅くなりましたが、これから宜しくお願いします」

「ええ、こちらこそ宜しくお願いします」


 俺は、資料室に行きドルデ荒野の資料を借り、馬車を返した後、雑貨屋に寄り道して、ヤカンと紙を数枚購入して宿に戻った。


「ただいま、女将さん」

「お帰りなさい、シュン君。シュン君の御蔭で、食堂が賑わってるわ、沢山の食材をありがとね」


 女将さんの言う通り、食堂が何時も以上に賑わっていて座れるか不安に成る程だったが、親父さんに、ここが空いてるぞって手招きされ、席に付き久しぶりに、2人の料理を堪能した。食べ飽きたと思ったウルフの肉でも、凄く美味しくて綺麗にたいらげた。

 

 専用部屋になった屋根裏部屋に行き、資料の書き写しに掛かったが、流石に一晩で出来ず。重要な部分だけでも、3日も掛かってしまった。

 ドルデ荒野は多くの岩山が連なっているから、局部的な強風や乱流で砂埃が激しく舞ってるらしい。対処方は魔法でウィンドアーマー(下位の風の鎧)を使うか、布などで顔を覆う事だそうだ。


 俺は、ウィンドアーマーの練習しつつ、着実にドルデ荒野に行く準備を整えていった。


 ランディールに帰って来て、今日で6日目、準備も出来た!


 俺は、何時もより早めにギルドに行き、資料を返し、ブランさんにドルデ荒野へ行って来る事を伝えギルドを出た。、


 ギルドを出る時に、フェイミィと顔を合わせたが顔を背けられ、その隣には、ネコ耳の青年(グエン)が居た、どうやら冒険者になった様だ。


 俺は、馬車に乗ってドルデ荒野を目指した。馬車でも5日と少し掛かる道のりで、途中に小さな村や町が在ったが、寄り道せずに4日で、ドルデ荒野に一番近い村に着いた。途中、魔物が襲って来たがゴブリンやコボルトと言った、比較的に弱い魔物だったので、御者代から降りずにエアカッターだけで追い払う事が出来た。




 シュンは馬車を村に預け、顔を布で覆い、砂埃が舞うドルデ荒野の中へ姿を消した。

 

 

 小説書くのって本当に楽しいです。

 

 活動報告以外は、宣伝らしい事を全然していないのに皆様が読んでくれている・・・ただ、それだけで、幸せです。


 まだまだ、更新に数日ほど空けてしまいそうです。


 これからも、異世界ってスゲェェェ!!(仮)を宜しくお願いします。

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