18話 女神様・・・・スタート地点から難易度MAXなんですけど・・・
表現レベルが、なかなか上がらないですね。
急に上がるわけないですよね。
ごめんなさい。
街『アーレン』が壊れ、街は完全に暗闇に包まれ廃墟となった。
そこには、俺が過ごした、2ヶ月間が、夢だったのか。
馴染みの場所を通るたびに、賑わっている光景が、フラッシュバックする。
予想では、カチュアは、俺と同じ、『生存者だ』!!
じゃないと、2年前の事件に付いて、詮索をしようとはしないはず。
俺は、急いで宿に戻った。
「御祖父ちゃん、お祖母ちゃんやめてえぇぇぇぇ!!」
俺は、ドアと、かろうじて呼べる物を蹴り飛ばして、中に入った。
そこには、カチュアを襲ってる、ゾンビがいた、腐食が進んではいるが、何となく爺さんだって、分かった、その隣は、さっきの言葉が事実なら、婆さん何だろう。
「カチュアこっちだ!!」
「しゅ・・・シュン」
「悪いけど、爺さんと婆さん斬らせて貰う!!」
カチュアがこっちに向かって来て、手が届いた時にカチュアを引いて、俺は飛び出した。
「今まで世話になったな爺さん」
斬った、爺さんに、礼を言い、カチュアの手を引きながら街の外を目指した。
ゾンビ、この世界では、ひっくるめて『アンデット』って呼ぶらしい。
今、この街は、アンデットで溢れ返ってる。
動きこそ、鈍いが集団になって、襲われたら間違いなく勝てない。
それに、今はカチュアが、いるから、無茶はできない。
「おじいぃ・・・ちゃん・・・おばあ・・・ちゃん・・・うう」
「泣くのは分かるけど、街を出るまで、付いて来て」
カチュアは、こくん、と頷いた。
隙を見付けては、走って斬って、通り抜け。
隙が無い時は、建物に、攀じ登り屋根をジャンプして、屋根伝いに、渡ったりと、出来るだけ戦闘をしないように、門まで向かうが、カチュア基準でのルートなので、時間が掛かり、やっと着いた時には、門を通さんっと言わんばかりの、アンデットの数があった。
建物の影から、覗いているが参った、参った。
ひじょーに、参った。
俺1人なら、外に出れるんだが、カチュアを連れてとなると、話しは別だ!
近くの家の中に、場所を移し、バリケードを作り、家の中から外を覗いて、何かいい方法が無いか、考える。
カチュアは、泣き止んでは、いるが、一年間も毎日暮らしていた街だ、俺以上に辛いだろう。
家族の爺さん、婆さんまで、アンデットになっち待ったんだ。
今こうして、ついて来てくれるだけで、相当無理してるんだろう。
それでも、一つ訊かないと、いけない事がある。
それはどうやって、この街に来たかだ!
俺は多分、召喚された場所が結界内だからこの街に来れたはず、違ったら知らん。
だが、カチュアは違う、『1年前』に、この街に来たんだから。
もし、アンデットだったら、『2年前の事件』について、詮索しないはずだ!!
クルワルの森を抜ける以外、他の街へ行くことは出来ないって、前にメイルさんに、教わったけど。
今は、結界が合って『誰も行き来できない』と付け加えられて言われたから、カチュアが居るのが、不思議なのだ!!
「なあ、カチュア?カチュアは如何して、この街に来たの?それと、どうやって来たのかを、教えてくれないか?」
俺は、俯いていたカチュアに声をかけ、此方を向いてくれたので、話しを続けた。
「私は、ランディールに暮らしている、お父さんと、お母さんに言われたの、お祖父ちゃんとお祖母ちゃん2人で働くのは厳しいだろうし、上手く説得できたら、ランディールに連れて帰って来てくれって言われたの。もちろん、お母さん達も街を出る時に説得したわ、でも、お祖父ちゃん達は、あの宿は、代々から受け継がれた、大切な場所だって言って、街を出なかったの」
「そうだったんだ・・・」
俺は、アンデットになったとは言え、カチュアの爺さんと婆さんを斬ったんだ・・・励ましの言葉何て言えないし、思いつかない。
「この街に来れたのは、ランディールから、アーレンに向かう人が居ないか、声を掛けてたら、たまたま行く馬車が合って、乗せてもらったの・・・」
「乗せてもらった?その人が誰だか分かる?」
きっとそいつが、この街をアンデット化させた、犯人なのだろう?それか、その協力者だ。
カチュアは、思い出そうとしてるのだろう、かなり考え込んでいる。
俺でも1年も前に1回乗った飛行機で、キャビンアテンダントの顔を覚えてるのか?って言われたら無理だな。
「何でも良いから、ヒントに成りそうなの事が合ったら思い出しといてくれ、ランディールに着いたら、ギルドで報告する必要が在るかも知れないから」
「うん・・・わかった・・・」
話しは、ここまでだな。ここで、全て聞き出しても、俺にどうしよも無い。
第一、この街を出ない事には、意味がない!!
カチュアとの話しを、切り上げて、外の様子を覗った。
ん?あんなに、街を徘徊していた、アンデットが減ってる。
どう言う事だ?これならカチュアを、連れながら突破出来そうだ。
カチュアにその事を話そうとした時!!
「「!?」」
ガタン、ガタンっとバリケードを破ろうとしている、音が聞こえ始めた。
「くそ、さっきまで、徘徊してるだけで、近づかなければ襲ってこなかったのに・・・如何言う事なんだ・・・・カチュアは、俺の後ろに隠れて、俺が走ったら着いて来て!」
俺は悪態付けながら、剣を抜いて、ドア前で身構えて、待った。
ドカンっとバリケードが破られ、アンデットの群れが襲ってきた!
俺は、1体1体、相手に出来ないので、広範囲のエアカッターを詠唱しながら、入ってきたアンデットを斬り分け、入り口を出た瞬間に、エアカッターを放ち、門まで走った。
エアカッターで出来た、アンデットの残骸の道を走りぬけ、門を抜けようとした瞬間、関所から30近くのアンデットが出てきた!
「うそ・・・だろ・・・嵌められた・・・」
俺は、足を止めた。
「しゅん・・・後ろ!!」
俺は振り返ると、建物からアンデットの集団が、次々と出てくる。
まさか・・・罠に嵌められるとは思わなかった。
自分の考えが足りない事で、カチュアまで、危険に陥ってしまった。
カチュアだけでも、安全な所へ・・・どこへ?
完全に囲まれる前に・・・無理やり突破しようと、突っ込む。
「カチュア・・・俺が一気に突っ込むから、カチュアは正面の群れを抜けるんだ!!抜け出せれば俺達のが早いから、抜け出す事だけを考えるんだ!!良いね、絶対後ろ振り返っちゃ駄目だからな」
俺はカチュアに抜け出す事だけを考えるように言った。申し訳無いが、俺にはこれが限界だ。
「それしか・・・ないのよね・・・」
「すまない」
お互い、頷いて走り出した。
「「!!」」
目の前の、アンデットの群れを、巨大な風の塊が出現して爆発した!!
その爆風に吹っ飛ばされないように、俺は剣を地面に突き立て、カチュアを抱き寄せた。
「シュン君、無事で良かったの!」
メイルさんが、爆風で出来た、土煙から姿を現した。
「メイルさん!!」
俺は、安堵し、体の力が抜けた。
「シュン君、安心しちゃ駄目なの、後ろから来てるの!!」
俺の後ろのアンデットの集団に、メイルさんが風魔法『エアバースト』を放ちアンデットの数を減らした。
俺は手前のアンデットを、剣で迎え撃ち、ある程度減らして、アーレンから離れた。
落ち着ける場所を見つけ、メイルさんが、休憩を促した。
安全とは言い切れないが、今のうちに、食事を済ませるために、収納してあった、料理セットを出し料理した。
俺とカチュアが落ち着いた所で、メイルさんが訊いて来た。
「シュン君、その子はだれ?」
「俺が、お世話になってた宿屋の孫娘さんで、カチュアです」
「そう。私は、アーレンで魔道具屋をしていた、冒険者のメイルよ。宜しくね、カチュアさん」
「はい・・・宜しくお願いします・・・メイルさん」
メイルさんは、疲れ切っているカチュアを、休ませ、街の様子を訊いてきた。
俺は、メイルさんと逢うまでの事を話した。
「そうだったんだ。良く気付いたね、シュン君!」
メイルさんが、俺の頭を撫でてくれた。必要以上にね。
「メイルさん、ネイルさんは?」
熱烈な撫で撫でを、逃れネイルさんの事を訊いた。
メイルさんは俯いて、質問に答えた。
「ネイルは・・・戦ってるの」
「戦ってるって!!・・・・助けに行かなくて、いいんですか!!」
「私達は、元凶を見つけたの・・・でも、今の私達では勝てなくて、ネイルは私を逃がして・・・シュン君を守るように言われたの」
メイルさんは、涙を流しながら、話してくれた。
俺は、そんなメイルさんを見て、掛ける言葉を捜すが、何も浮かばず。
後ろから抱きしめて、頭を撫でた。
しばらくして、気持ちが落ち付いた、メイルさんは、ありがとう、もういいよって呟いた。
「話して貰えますか、何があったのかを・・・今まで蚊帳の外にいて知らなかったけど・・・ここまで、係わちゃったんだ・・・今更、隠す必要ないですよ・・」
メイルさんは、口を開いた。
「私とネイルは、国からギルドを通して依頼を受けたって言ったよね?その内容は、滅んだはずの街アーレンを調査する事なの。」
「滅んだはず!!如何言う事なんですか?」
「アーレンの近くにある、ダンジョンから魔物が溢れ出して、街は壊滅したと、アーレンの兵士が報告しに、ランディールに来たのが事の始まりなの。ギルドから冒険者にBクラスの調査依頼として緊急依頼が出たわ、アーレンの隣にある街はランディールだけだから、次に襲われるのはランディールだと思ったの。でも違ったわ、街は賑わっていて平和だったの」
「それって、兵士さんが嘘を言ったんじゃないの?今の状況だから違うって分かるけど・・・」
「そうね。最初は皆そう思ったのよ、でも任期が終わった兵士が戻ってこないし。戻ってくるはずの家族が帰ってこないって言う人がギルドに、たくさん押し寄せたの。さすがに王都も無視が出来ないから調査兵団を派遣したの。結果は2度とも、帰って来なかったの」
「2度もですか・・・!?」
「何時の間にかアーレンから逃げて来た兵士は殺されてたの、他にも1ヶ月過ぎた日から、誰も帰って来ないって報告書に書いてあったの」
最初は、アーレンを行き来できたのに、何時の間にか行ったら帰って来れなくなったのか!!
「それが、私達が派遣される前の、たった2ヶ月間の出来事よ」
たった2ヶ月間で何が起こったの!!
メイルさんは、水を飲みネイルさんとメイルさんが、依頼を受け、アーレンに来た話をし始めようとした。
その前に、一言。
女神様・・・俺めっちゃ凄い所から異世界生活がスタートしてたよ!!
皆様につきまして、季節の変わり目の、この時期いかがお過ごしでしょう。
体調を崩しやすいので、健康には、お気をつけ下さいませ。
今回も。一生懸命執筆してるのですが・・・思うように、皆様に伝わってるのかって不安でいっぱいです。
皆様がお目を通してくれる限り、頑張って執筆して行きたいと思います。
これからも、異世界ってスゲェェェ!!(仮)を宜しくお願いします。