表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ってスゲェェェ!!(仮)  作者: ポチでボッチなポッチポチ
初めての街
16/87

16話 技と業の違い

いやぁ難しいですね・・・会話とか特に。

 今日は、冒険者活動をやめて、俺は、ネイルさんと、街で買い物をしてます。


「シュン君、ごめんね、本当はメイルも行ければ良かったんだけど…」

「いえ、調合で忙しいって事は、お店が繁盛してるって事でしょ?」

「んー、まぁ、そう言う事・・かな・・・?」

何かあったのかな?ネイルさんの答えは、歯切れが悪かった。


「さぁ! 考えても仕方ないし、メイルの分も、楽しんじゃおう」

笑顔を見せて、手を繋いできた。

俺は、手を引かれながら、露店を中心に、ぶらぶらして見て回った。


昼時になった頃、近くの飲食店で、食事をしながら、会話を楽しんだ。

「ネイルさん、その手・・・ポーションで治さないの?」

「ええ、私には、必要無いわ」

ポーションなら、直ぐ綺麗に治りそうな傷なのに……。

「シュン君こそ、昨日はボロボロだったじゃない、どうしたの? 何時もは無傷に近いのに」

「それは・・・その・・・いろいろありまして・・・見るからに怪しい人に襲われて・・・」

「その、話は家でしましょう・・・ここでは、よしましょう」

食事を終え、メイルさんのお土産になりそうな物を、探しながら雑貨屋に入って、目ぼしい物を探したが、目を引く物が無かったが、2匹のネコの縫いぐるみを見つけ、何となくそれに決めた。

「何にしたの?」

俺は、聞いて来た、ネイルさんに、

「ないしょ!」

っと答え、家で調合しながら待っている、メイルさんの下へ帰った。


「メイル、今帰ったよ。調合の方は終わった?」

「姉さん、お帰りなさい。ううん、でもあと少しで終わりそうだから、大丈夫」

姉妹での挨拶が終わると、メイルさんは、こっちを向いて、また「行けなくて、ごめんね」って謝ってきた。

「メイルさん、調合で、何作ってるの?」

「ん~、いろいろなの」

としか、答えてくれなかった。


 3人で、お茶をするために、店の奥へ行き、席に付いた、ネイルさんが、お茶を淹れる為にキッチンへ向かった。

俺とメイルさんは、今日の買い物で回ったお店で、美味しかったや、変わった物があった露店や店の話しをした。

 お茶を、淹れてネイルさんが戻ってきて、話しに加わった、女性ならではの、視点に話しが変わり、2人は楽しそうに、話していて、置いてかれそうにもなった。


 その時、昼食での、話しに変わり2人は、真剣な顔になった。

「そう言えば、シュン君、怪しい人に襲われたって、言ってたけど?顔とか見てないの?」

「体格とか、特徴とか、そう言うのでもいいから・・・」

「マント? ポンチョ? 見たいな黒い外套に、全身を包んでて、顔は布で覆われてたから、男か女かも、判らなかったんです・・・」

ネイルさん、メイルさんが、聞いて来た。


「シュン君に、クルワルの森に行くようにお願いした私の責任だわ・・・・ごめんなさい・・シュン君」

「いえ、襲ってきたのは、向こうが悪いんですから、それに冒険者なのに、冒険しないのは変でしょ?」

すっげー怖かったけど、メイルさんが、悪いわけじゃないし、出来るだけ格好いい事を言って見た・・・駆け出しの、『Fランク冒険者』ってポイントを除けば・・・・だけどね。

「ふふ、格好付けちゃって、お姉さんは心配だよ、新人冒険者に多いのは、ギルドに入って幾つか仕事をこなした時、自分が強くなったっと勘違いする所なのよね、それで無茶をして、命を落す人が多いのよ」

っとネイルさんが、微笑してから、調子に乗らないよう促してきた。

「実は、相手何ですけど、もの凄く強くて、太刀筋が全く見えなかったんです・・・・スキルの御蔭で防御は出来たけど、じりじり削られて、殺されそうになった時、誰かが風の魔法で助けてくれたんですが・・風の魔法を使う冒険者を、御存知ないですかネイルさん?」

「ん~私は知らないわ、基本スキルについて詮索しないのは、暗黙のルールだし」

「そうですか・・・あの、その人の御蔭で、相手の右手を斬る事が出来たんですが・・・血が流れなかったんです・・・・確かに手応えは在ったんです」

「その事に関しては、話す時が来たら話すわ、その前にやる事が山積みね」

ネイルさんは、何か知ってるの?と聞こうとしたら、メイルさんから質問が来た。

「ねぇ、シュン君は、襲われる前に、何かしたの?」

襲われる前か・・・コールディ草を、採取したぐらい・・・・・

「あ!! 何か、森の奥に進もうとした時、気がついたら・・・元の場所に戻っていて、スキルを使って無理やり通ったくらいですけど・・・・」

「たぶん、それなの・・・・いえ、間違いないの」

何か思い当たる節があったのだろう、メイルさんは確信し、ネイルさんを見て、お互い頷いた。

「どうしたの? ネイルさん? メイル?」

「「ん~、なんでもない」」

誤魔化す様に、ネイルさんが、別の話題を振った。

「そう言えば、メイルにお土産買ったんでしょ・・・私にも秘密して」

「え? ああ、・・・・・良いのが無くて・・・子供ぽいかも・・・だけど・・・はいメイルさんっと、それにネイルさんに」

「え? 私にも」

っと、俺が渡した、仲良く手を繋いでるネコの縫いぐるみを、2人に1セットづつ渡した。

「「ありがとう、シュン」」

と言って、2人はネコの縫いぐるみを嬉しそうに、見回していた。



「シュン君、これからの事なんだけど、良いかな?」

少し経って、ネイルさんが、今まで見た事がない真剣な顔になって話してきた。

「え!? はい」

「これから、何だけど。依頼は5日に1回のペースにして、私が修行を付けてあげるわ」

「修行ですか?」

「そう、修行。冒険者として行き抜く為に必要な事を、短い期間に全部、出来るだけね」

「私と姉さんは、冒険者だったの、この街に来るまでは・・・・」

「2人が、元冒険者・・・この街に来るまでは? ってどう言う事ですか?」

「それは、その時が来たら話すわ。だから、私とメイルにステータスを見せて欲しいんだけど?」

「基本、他人にステータスを、見せ無いのは暗黙のルール、それを教えるって事は、相手に自分の手の内を見せる事になるの・・・情報は、何処から漏れるか分からないから、誰も話さないの。」

ネイルさんの後で、メイルさんが補足して来た。

「断ってくれても、いいのよ?」

確かに、悩むけど・・・頼れるのは、アランさんとメイルさんとネイルさん位だし。

アランさんは、いつも忙しそうだからな・・・・門番って本当大変そう。

「はい、こちらこそお願いします」

説明書じゃ、そろそろ限界だし、チャンスだよね。

「言っといて何だけど、本当に良いの?」

「ええ、ネイルさんとメイルさんは、信用してますし、話さないですよね?」

「私達は絶対に話さないわ、ねぇ、メイル?」

「うん、話したら奴隷契約しても構わない」

「ど・・・奴隷契約ですか?」

「知らないの? ってこの街には、居ないから、知らないのも無理ないけど」


 ああ~何か話してくれても、いい気がしてきた。

「シュンく~ん、何か顔が赤いわよ」

「変な、想像でもしてそう」

ネイルさんメイルさんに感ずかれた。

「嫌あの・・・美人のお姉様が・・・奴隷になってくれるなら・・・ばらされても良いかな・・・・・と、はい・・・すみません」

赤くしながら、頭をさげた。

「ふふ、シュンも男の子だね」

「なの~」

2人に笑われた。

「じゃあ、明日からって事で、戦闘は私が教えて、メイルが魔法について教えるから」

「分かりました」

今日は遅いので、俺は宿に戻り、明日に備えて、早めに寝た。



 翌日、ネイルさん達に、修行を付けて貰うために、魔道具屋に行ったら、ネイルさんが、レイピアと銀色に光る軽装の胸当てと篭手を装備して待っていた。

「待っていたわ、ステータスは、後でいいわ、最初に貴方の剣の腕を見るから、付いてきて」

と言われ俺は付いて行くのだが。

「ネイルさん、修行するなら、ギルドの訓練場でしないの?」

「駄目、あそこだと人目に付くから」

と、言われ着いたのが、北にある『クルワルの森』と東にある薬草採取で行った『林』の間、方角で言うと北東にあった、大きな岩が4箇所あって、4角形を作っていた。

「ここなら、人目につかないし。魔物が近づかないように結界が貼れるからね。じゃあ早速だけど、打ち合いで業を見せて貰うね」

レイピアを抜き構えた。その、ネイルさんの姿は、言葉を失うほど美しかった。

「あの剣術スキルの確認は?」

()らない、知られて無いけど、剣術スキルと業は関係ないから。それと時間が惜しいから行くわよ!」

遅い速度でレイピアを何度も突いて来きた。

俺は簡単に体を左右に揺らして、避けたり剣で受け流して見せたが、反撃する事が出来なかった。


「いい? 当たり前だけど、剣術スキルは振るう時に発動するわ。でも攻撃をしない時は発動しない」

「だから、なんなんですか、打・・・ち・・・込む・・・ 隙が・・・無い・・・じゃないですか?」

「剣術スキルは、攻撃スキルの1つなの。でも防御専用のスキルは魔法を除いて、2つしかないわ、その意味が解るかしら?」

攻撃の手を緩めず、突きながら話してくるネイルさんは、汗ひとつ欠かずに2時間近く攻めて来ている。

「いみ・・・って・・・はぁ・・・わから・・・ない・・・です・・・よ・・・・はぁ・・・はぁ」

俺は、ヘトヘトで全く反撃出来ずに、動きだけが鈍くなっていた。

「答えは自分で見つけなさい、そうしないと、意味がないのよ」

と言って、続けてきた。


 さらにもう3時間、回避だけが続くが・・・攻撃のスピードに目が慣れない様に、緩急が付けられている。

スパルタ過ぎるよ・・・ネイルさん。


 余りにも早くて目で終えない突きが、襲ってきた!

 とっさに、剣で弾き返した。

 その時、ネイルさんの腕が上へ跳ね上げた!

 その隙を付く様に、ネイルさんの懐へ飛び込み、剣を寸止めして決めた。

「そう、それで良いのよ。ちょっと休もうか」

ネイルさんは満足そうに言って歩いてった。

 

 岩で出来た影の上に座り、休憩しながら講義が進んでいく。

「受け流したり、受け止めたりするのは、確かに『基本の防御』だけど、それで反撃が出来るのは格下だけ、強い相手との戦いの場合は、こっちから隙を作らせないと、攻撃ができないのよ」

「えっと、あれはマグレで、ピント来ないのですが、剣で受け流した時に、力任せで軌道を変えただけですよ? 相手が力の強い人だったら意味がないのでは?」

「確かにそうね、でもね、これから教えるのは、それを力で弾く訳じゃないのよ、感嘆に言うとタイミングでやるんだけど、相手の力が乗り切る前か、乗り切った力が逃げて行く時に捌く業なの」

「それと剣術スキルって何の関係が?」

「剣術スキルは、熟練度って言うなれば慣れよ、癖と言い換えてもいいわ」

「癖ですか?」

ん~わかんねー。

「シュンって何時も私やメイルの耳が動いた時、ついつい見てるでしょ?病気みたいに。剣術も一緒よ」

あっ・・・ばれてた。

「分類が全然ちがいますけど・・・・」

「剣術スキルが、そこそこ高くなると、すぐ剣を抜こうとする位の戦闘狂になっちゃうのよ」

「なにそれ、危険じゃないですか!!」

「そうね、それを制御できる人は、さらに上に行けるけどね。剣って傷つける道具なのよ、剣があるか無いかで態度が変わる人が居るくらいにね。冒険者で、そこそこのランクになると、自惚れて荒くれ者になってしまう人の典型でもあるわね」

「剣術スキルが上がるのは、悪い事なの? で、ネイルさんは、俺にどうなれと?」

俺は、ピント来ないので直接聞いてみた。

「シュンにはね、最強の剣士になって欲しいの、私の最初で最後の弟子として」

「最強って剣術スキル10って事ですか?」

「違うわ業で最強に成って貰うわ」

「業で? ですか?」

「そう業でね。スキルのレベルアップは、たくさん斬って、たくさん振れば上がるのよ」

「だから、癖なんですね」 

ついつい斬っちゃたぜーとか・・・・マジ危ない人だな・・・そんなのが居たら。


「はい、休憩おしまい夕方まで、さっきのが出来るまで、やって貰います。剣を振って攻撃するだけなら、誰でも出来るわ。大事なのは防御よ防御!!」



 本当に・・・・夕方までやり続け・・・メイルさんの所へ戻った。

ステータス見せた際に、適正魔法、雷を見たメイルさんは、驚いて何か言ってたけど・・・疲労いっぱいの俺には何も聞こえなかった。




 あしたも、ネイルさんの修行か・・・・


 


 宿に戻った俺は死んだように眠りに付いた。



今回は、本当に難しかったです。


自分でも、難しいなぁ~とか思いました。

説明下手な自分が説明しようとするとカオスですね・・・


次回の作品は0時に投稿出来そうです。


こんな、私の作品ですが、読んで下さって有り難うございます!!


心より感謝しています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ