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彼女がいつもと違うから[プロローグ]

作者: 蒔島 誠人
掲載日:2013/05/20

大人になりきれないシャイな二人が送る非日常を綴った社会人ラブコメ登場?! 

どこにでもあるようで、どこにもない? そんな彼氏と彼女

ショートストーリー!

ぜひ暖かく見守ってやってください!

プロローグ


〜休日〜


珍しく、目覚まし時計が鳴るよりも早く目が覚めた


「ん〜〜〜〜っと」

?ヂッ……?


オレは大きくノビをしながら、今まさに仕事をしようとしていた勤勉な爆音目覚まし時計(※国子からの引越祝い「どうせ、これでも起きないでしょうけど、無いよりましでしょ?オニイサマ?」といやみ付)を止めた。


「さてと…」


あくびを抑えながら、軽く肩をまわして体に活力を甦らせる

朝の空気が今日は少し冷たい、

夏の終わりを告げ、秋の訪れを感じた。


 ここに引っ越してきて3ヶ月


改めてオレは部屋を見渡した

まだ部屋は目覚めず、沈黙を保っている

相変わらずの殺風景…

いやいや、機能的といって欲しい!

最近買ったソファーと、テーブル。

実家時代から使ってる液晶テレビ

一人分としては充分なクローゼットに

そしてこのベット…

うん、必要最小限って感じでうまくまとまってると思う。


時計を見ると8時を少し回っている

しまった、約束は9時だった!

とりあえずコーヒーを淹れておこう…


これまた、真新しいコーヒーメーカーに2人分の水と

量り売りのブルマン(粗挽)をセットした


『その間に着替えとこうか…』


まだジャケットは早いかな?

とりあえず、長袖のシャツかな?

イヤイヤ、日中は結構暑いからなぁ…


最近の季節感の無さには閉口するね

だんだん、秋と春が短くなってきてる気がする

あ〜大事にしたいね地球、エコロジーは嫌いだけど…


おっと、ヤバイヤバイ今はそれどころじゃない!


とりあえず、このポロシャツと途中で脱げるよにこのサマーセーターにしとこかな?

パンツは、う〜ん? とりあえずこれでいいや


『キ〜ン コ〜ン』


築5年にしては、えらくレトロチックな我が家の呼び鈴が鳴った


「ん?」


とりあえず見られる格好でクローゼットから離れ

部屋中に広がっているブルマンの香りをくぐり

ちょっと薄暗い玄関に向かう俺


ヒヤッとしたドアノブに触れ

ゆっくりと内開きのドアを開く


本日初めての太陽が部屋に注がれた


「おはよう! 真一君!

 ちょっと早かったかな?」


太陽を背にした彼女は満面の微笑みでそこにいた


「涼子! 合鍵渡してあるんだから 開けて入ってくればいいのに」


逆光のおかげではっきりとは見えないけれど

間違いなく彼女はあの微笑でオレを見ているに違いない


「うん、開けようかと思ったんだけど、もし着替え中とか?

 そうそう男子ってイロイロ秘密があって、隠すものと…

 その、とりあえず押してみたの…ダメ、だったかな?」


ちょっとうつむきながら涼子は語尾を小さくした。


「ダメなわけ無いじゃん!っていうか、とりあえず入れよ。コーヒー淹れたからさ」

「おじゃましまーす。あっ! この香り! もしかして、こないだ買ったやつ?」


よく手入れされたパンプスを脱ぎながら

彼女が部屋を覗き込んだそのとき


~ふわっとゆれたその黒髪から涼子の香りがした


彼女とコーヒーの香り、

部屋に差し込む暖かな光

時間が止まってる…

まだ、夢の中じゃないよね…

今オレ最高に感動している………………

………………

………………

………………


「ちょっと! なにボーっとしてるの? 大丈夫?

 顔赤いよ? あっまさか風邪? ちょっと寒かったもんね…ねぇ聞いてる?」

おっとっと、ヤバイヤバイ現実に戻れ、オレもどれ!

「いや、ちょっ眩しかったからさ…その…ゴメンゴメン」

「よかった、せっかくのお休みなんだから二人の時間は計画的にね!」

「なんだよ、そのキャッシングみたいなセリフは!」

「あのね、昨日見たCMが頭から離れなくてね…ちょっと使ってみました!」

腰に手を当て自慢げに胸を張り、胸元で人差し指を立てる涼子

少し短めのスカートとハイネックのブラウスとが相まって

今日は年よりもちょっと若く見える

「全く、使いどころがまだまだだよな〜」

「あ〜、またそうやってダメ出しですかぁ? そりゃ、真一君にはかないませんよ〜っと

 そうそう、朝ごはんも作ってきました!

 ベーグルサンドです! トマトとカマンベールと生ハム入りですよ!

 あと、クリームチーズもあるからね」


そういいながら彼女はテキパキとテーブルにセットし始めた


「じゃ、じゃあオレコーヒーもってくるわ」


しまった、またツッコンジマッタ…スマン

さりげなくスルーしてくれた涼子に、心の中で謝った


「あっ そうだ、お皿! こないだ買ったやつ、出しました?」

「あぁっ 洗ってその棚に入れてあるよ!」


パタパタと小走りで近づいてくる涼子

そう、このカップと一緒に買ったソーサーセットっていうか

フリーマーケットで値切ったら、コレも付けるから勘弁してくれっていわれた品物デス…

結果的に儲かったかな?


まあ、涼子もかって知ったるオレの台所

さっさと出して並べ始めた


おそろいのカップにブルマンを注ぎテーブルに戻る


「うん! ばっちり! それではいただきまーす!」

小ぶりのソファーに並んで座り、

まずは、涼子特製カマンベール・オン・ザ・トマト プラス 生ハム(オリーブオイル仕立て)ベーグルサンドに二人でかぶりつく!

「うめぇっ! トマトがプリップリだぁっ!!」

「でしょう? がんばったんだから、でもよかったぁ ダメ出しされたらどうしようかとおもってたんだ」

こっちを向いた涼子は、そりゃもう…

ちょっ、ちょっと反則だよその笑顔はっっっっ

「ちっ、近いよ涼子! 大体ダメ出しなんて本気でしたことないし、マジで、ホントにおいしいって!」

サンドイッチにかぶりついてごまかすオレ…またまたスイマセン…ちょっと根に持ってましたか? 涼子さん?


それから、クリームチーズを塗ったプレーンベーグルもおいしくいただきました。

ちなみに、ベーグルは前日に友人が焼いてくれた手作りだそうで、またまた彼女の交友関係の広さに驚いたオレでありました。。。。。


ーーーーーーーーーーーーーー


2杯目のコーヒーを淹れて戻ってきたとき

「そうそう、今日はどこに連れてってくれるんですか?」

視線はテレビのサンジャポに向けたまま珍しく聞いてきた

「さて、どこにしようかね?」


時間も時間だし、このまま車で出かけるか?

はたまた、いつものショッピングセンターでランチとか?

う〜ん、それとも……っん?

「うわっ!!!」

真横に涼子の顔があった!

「あのね、わたし服を買いに行きたいんだけど、付き合ってくれますか?」

ハイハイ、勿論ですとも、反論なんてございません!

どこへでも参りますよ

「じゃあ! 行くか? Hep? 109?」

「それじゃあね…………」


さてさて、きょうはどんなファッションショーが見られるかな?

そうだ! 普段絶対に行かないような あの店とか あそことか………


「あっ! 今なんか企んでたでしょ?」


ちょっと高い位置にで作ったポニーテールを揺らしながら

彼女が振り返った…………


Fin

いかがでしたか?

元々恋愛に疲れた一人の友人へ向けての作品です。

『恋愛ってこんなに楽しいんだよ?』って気持ちを書いてみました。

今は、色々な恋愛の形があると思います。

ただ、一緒にいるだけでも幸せ…そんな気分になっていただけたらうれしいです。

それでは、駄文にお付き合いありがとうございました。

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