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気づいたら 鬱 ど真ん中にいました  作者: すずしろ たえ


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4/16

鬱~軽度~

 ポンコツの極みのような私が最初に異変に気づいたのは、恐らく二〇二二年頃だったと思います。

 不眠を患って、一年後のことです。


 いつものように執筆作業をしていても、いつものように書き進められない。

 プロットを書いていて、話も筋も展開も、全部頭の中に入っている。

 それなのに、なぜか筆の進みが遅い。

 集中力に欠け、思ったとおりの文章が一向に書けない。


 こんな状態が続くようになりました。

 今考えると、典型的な鬱の「思考抑制」なんですけれどね。

 多分この時点で確実に、軽度の鬱に罹患していたんだと思います。

 でもこのときの私は、自分が鬱だなんて考えもせず、単純に


 ――疲れてるのかな?


 なんて思っていました。


 まぁ、疲れてはいますよね。だって眠れてないんだから。

 だから集中力が切れやすくなって、筆が進まないんだろうなんて思っていたのです。

 そんな状態でもなんとか頑張れば書けないこともなかったので、「頑張ろう!」を合い言葉に、四苦八苦しながらもお仕事に取り組む毎日を送っておりました。


 そして運命の時がやってきます。


 二〇二二年四月。

 拙作『お飾りの妻が愛する夫のために全力を尽くした結果』が、『復讐は離婚の後で』と改題し、コミカライズされたのでした。

 作品は、内容の九割近くがコミカライズオリジナルストーリー(笑)

 だけど私、そのことにはなんの不満もなかったのです。


 マンガと小説は、似て非なる物。

 マンガの魅せ方と小説の魅せ方はまるで違う。

 オタ歴ン十年の私は、以前からそんなふうに感じていました。


 しかも私の作品は、恐らくコミカライズに向かない書き方・構成をしているのです。

 冒頭は淡々と。途中ドアマット系の不穏・不快なシーンの間に伏線をいくつか挟み込み、そこからのどんでん返し、ラストは力業でハッピーエンドってパターンが多いんですよね。


 これをそのままでマンガにしたら、物凄くテンポの悪い物ができあがるだろうし、不穏・不快パートくらいで読者離れを起こすこと間違いなしです。

 読者離れ。おぉ、恐ろしい!

 私自身がそうと自覚しているからこそ、ほぼオリジナルストーリーで進行していっても、「面白くしてもらえるなら、別に構わないよ!」なスタンスでいられたのです。

 むしろ、ついに私もコミカライズ作品を持つ作家になれた! と、純粋に浮かれました(笑)


 初めてのコミカライズ、始めは読者さんの付きも伸びも印税も、のんびりペースでした。

 読んでくださる方がいる。よかった! と胸をなで下ろしたことを、今もよく覚えています。


 それが連載から半年。


 広告を打ってもらったことで、事態が一変しました。

 突然、物凄い勢いで読まれ始めたのです。

 あのときは(当時の)担当さんから


「すずしろさん、復讐は~がヒット作になりましたよ!」


 なんて連絡まで入ったりして。しかも、電話で。

 普段はメールでのやり取りのみだったのに、電話ですよ。担当さんもよほどビックリして、衝動的に電話してきたのでしょう(笑)


 一瞬にして変わった状況。思わぬ事態。嬉しさMax!

 だけどこれが私の鬱を加速させる原因になるだなんて、このときの私は知らずにいたのでした。

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