ビバ☆推し活!
REAL AKIBA BOYZ(以下RAB)――九人組ダンスグループである彼らは、全員が色違いのチェックシャツとジーンズに身を包み、その出で立ちはどこからどうみてもTHE オタク。
それもそのはずで、メンバーは全員オタクであるらしく、チェックシャツはそれを表す最高の装いなのです。
見た目からしてオタクの彼らだけれど、ダンスの腕前は超一流。パリオリンピックで正式種目に採用されたブレイキンを中心に、タット、アクロ、HIP HOPなどを華麗に踊り、Youtubeの登録者数は八十三.二万人(二〇二五年七月現在)。
先に述べたYOASOBIの楽曲に参加するだけでなく、Snow Man佐久間大介さんのソロ曲にも参加、たまにTV(地上波)出演したり紅白歌合戦にも登場するなど、大活躍のグループだったりします。
そして私は彼らの外見とダンスのギャップに度肝を抜かされました。
だってさ、後でわかったことなんですが、メンバーの中にはブレイキンの世界大会に出場を果たしたのを始め、国内のダンスバトルに出場、優勝経験を持つ人たちがゴロサラいるのですから!
チェックシャツの男たちが繰り広げる卓越したダンスに、文字通り私の世界はひっくり返りました。
そもそもギャップ萌えしやすいタイプなんですよね、私。
ギャップ萌えで堕ちやすい私は、赤子の手を捻るかのごとく、一瞬で虜になったのです。
そこからはもう、毎日RABの動画三昧。それまで大蛇や虫に溶かしていた時間を全て、RABに費やしていました。
そしてXで散々布教活動を行う始末。
完全に、RAB沼に沈みきってしまいました(笑)
あまりに熱中しすぎるため、夫からは
「没頭しすぎるなよ。仕事大丈夫なんか?」
なんて苦言を呈されたりもしましたが、そこはもう大丈夫。
たしかに時間は溶かしていました。けれどRABの動画を観た後にお仕事を進めると、不思議と筆が乗ってくれたのです。
多分興奮することでアドレナリンがドバドバ分泌されて、書き進める力になってくれたんじゃないかな?
現にRABを知ってから、勢いで新作を一本どうにかこうにか書き上げることができたのですから。
実はこの新作、あまりに筆が進まなすぎて、描き上げることは無理なんじゃ……と本気で思っていたのです。
それと同時に、私の力はここまでで、もう筆を折るしか……とも。
だいぶ深刻な状況だったんですよね。
それがRABに出会ったおかげで無事脱稿できたのですから、ますます頭ハッピー状態になって、以降もRABの動画を観まくる日々が続いていました。
けれどこれで鬱の思考抑制がなくなったかといえば、そうでもなく。
動画を観ていないときは相変わらずやる気の低下が続くし、本を読んでも内容を即座に忘れてしまうし。
「コミックシー○アのランキングのような作品で」
と指示され、買い漁った無数のマンガたち。ほとんどの作品の内容を、私はまるで覚えていなかったのです。
……これも鬱の症状の一つらしいのですが、あれだけお金を掛けて買い漁った本の内容が、ちっとも頭に残っていないというのは正直ショックでした。
こうしてRABのおかげで若干立ち直れたように思えたものの、その実問題はちっとも解決していない状態の私ですが、二〇二四年の松の内、新たな出会いを果たしたことで状況が一気に変化するのでした。




