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#2

MIシリーズは「ココロ」を持つアンドロイド。


人々と向き合う存在と語る杏。


「MIシリーズ制御用のAIについては、


造語となりますが、『mind-able intelligence』


日本語では、本来『心向こころむけ』と読む字を当てて


心向知能しんこうちのう』と呼んでいます。」


文学者であった父、兵悟ひょうごの影響か、拘り抜いた命名が客席のスムーズな理解を生み、杏の語りも冴える。


「なんだかんだで、やるときゃやるよな。姉さん。」

舞台袖、壇上を見つめる凛悟から、安堵の声が漏れる。


「続いて、MIシリーズの動力炉となる『eTRANZeエトランゼ』をご紹介します--。」


・・・ん、なんだかサッパリわからなくなったぞ・・・


稀代の天才科学者の、所謂『トンデモ理論』に理解が追いつかない会場の空気を察し、ブロックサインを送る凛悟。


視界に凛悟を捉えた杏は、ばつが悪そうな表情で--、


「平たく言えば、温室効果ガスを吸収し、出力こそ低いものの、無尽蔵のクリーンエネルギーを生み出す装置、です。」


杏の説明に、会場一同「あーーー。」と安堵の声。


マンガみたいだな…と、胸を撫で下ろす凛悟であった。

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