作者の独り言⑥
正直者が損をする、今回はそんな切り口で話を進めて行こうと思います。夏も真っ盛りで、テレビでは高校野球が盛り上がってますね。
ただし、我が故郷の広島県は別の意味で燃え上がっています。広陵高校は1回戦を突破したものの、2回戦は出場辞退と学校の方から申し出があったそうです。
いやぁ、あれだけ毎日テレビのニュースやSNSでパッシングされて、未成年の野球部員の心境はいかほどって感じ。これが大人のやる事かと、胸糞悪くなったのは自分だけ?
挙句の果てには、誹謗中傷どころか寮に爆破予告まで来たそうです。いやまぁ、確かに虐めに近い体罰はあったみたいだけど、巻き込まれた部員さんたちは可哀想。
報道の全てを網羅した訳ではないけど、命を狙われる問題なのでしょうか。広島で起きた問題だから庇う訳では無いけど、やっぱり一言くらいは申したくなります。
「爆破予告ってナニ!?」とか、「これって、何もしてない部員のケアは充分なの?」とか。繰り返しますが、相手は未成年の高校生集団です。
そう言えば、石丸氏も殺人予告を受けてましたね……それも地元の両親を狙うとか、かなり酷い内容でした。ネットのマナーやリテラシーは、随分前から言われてますが地に墜ちているのが現状なのでしょう。
それを言うとメディア全般がそうで、マスメディアも相変わらず酷い。それを正そうと苦言を呈する石丸氏ですが、そのせいで高圧的だとアンチを作る悪循環だったり。
どこかで打破したいモノですが、以前にネットで公開された記者会見も酷いモノでした。自分の理論ばかりを振りかざすので有名な女性記者が、その時紛れ込んでたんですね。
それでその記者会見では関係ない、安芸高田市長時代の議員とのやり取りを無理やり質問。その内容ですが、その議員の議会中の居眠りか何かを批難したところ、ネットに火がついて誹謗中傷が発生。
その結果(かどうかは不明)、居眠り議員(?)の奥さんが自死されて責任の一端は石丸市長にあるんじゃないかって流れと言うか質問でした。こじつけも甚だしいですが、聞いてた者からするとマスメディアがそれを言う? って特大ブーメランを見る心地。
石丸氏の返答もまさにそれで、アンタ達の方が出した記事で色んな人を傷つけてるでしょうとの答え。そもそも、最近のメディアで自死に関する扱いの変化に皆さん気付いてる筈。
昔はもっと、特に芸能人の自死なんて恰好のメディアの的でした。それこそプライバシーなど無いに等しく、その理由から人間関係まで赤裸々に取り上げられてました。
その記事で傷つく人どころか、後追いみたいな形で自死する若者も実は多かった。特に若いアイドルが失恋で自死した際など、『〇〇シンドローム』なんて取り上げられてました。
数字で見ると、昔の自死数は平成10年から20年にかけて平均年間3万人もいたそうです。それが最近は2万人台まで下がっているのは、この自死に関する報道規制が功を奏しているからとも取れます。
もちろん、社会的に自死に繋がるストレスが軽減されているとの見方も出来るかも知れません。例えばハラスメント防止とか、ブラック企業が減ったとか。
それでも、マスメディアの規制で自死数が減ったのなら、逆に言うとこの10年間の自死の増加は、メディアに責任の一端があったとも言えます。それをマルッと無視した質問の投げ掛けは、自身の立場を完全に無視しているとも言えます。
そんなメディアへ苦言を投げ掛けるのは、変わって欲しいと願っているからに他なりません。そもそも、SNSに押されて古参のメディアは揃って青色吐息。
何故に、反省して変わろうと努力しないのか不思議で仕方がありません。
ここでも正直者が損してますね……叱るのにも相当な労力が必要なのに、叱られた方は頑なになったり剥れるばかり。せめて聞く耳を持ってくれれば、打開策も出て来るのでしょうに。
あわや免許取り消しの危機の『フジテレビ』も、何とか生き延びて何事も無かったかのように映像を垂れ流してます。トップは放逐されたけど、果たして企業の体質は変わっているのかどうか。
そんな感じで、我々は早急にネットの正しいマナーや活用法を身につけるべきだと思う次第。もしくは第三者的な監視機構を、ネットの見張りに置くべきではないでしょうか。
2025年7月の大災害も、一応はネットの暴走と言えるのでしょうか。日付まで特定されたのは、ネット民の勝手な推測が付加されたそうですね。
自分としては、何事も無く7月が過ぎて良かったと胸を撫で下ろしていたんですが。何も起きなかった事に対して、いちゃもんをつけるコメンテーターまで現れる始末。
確かに日本への旅行者が激減するなんて、二次的(?)被害も発生はしたんですが。考えてみれば、発生源(予定地)がより近い台湾からの旅行者が減るっておかしな話。
そんな予言は外れたけど、今年も酷暑だと言う予測は大当たりして大変な毎日を過ごしています。それは皆さん一緒でしょうが、今年は日本を直撃する台風も何だか多そう?
お陰で地元の盆踊りも、大雨警報と重なって中止となってしまいました。朝の7時からの会場準備が流れた時は、ラッキー♪ と思ったけど、まさか中止となるとは。
“盆踊り”には、お盆に戻って来たご先祖様の霊を慰める先祖供養の意味があるそうです。コロナ過では開催出来なかったけど、それ以外ではウチの町は中止は初だそうです。
“盆踊り”の起源ですが、500年以上に及んでそれぞれの地元で『〇〇音頭』なんてのがある筈。ウチにもありますが、“山陽名物!”と歌詞で大きく出ていますw
自分は自治会所属で、ここ2年はかき氷を売ったり賑やかしで踊ったりしてました。もちろん会場の櫓組みとか竹の切り出しとかも手伝ってました。
重労働が無くなったのは良かったけど、ご先祖様的には水を差された気分なのかも。ウチの地域では、『盆灯篭』と言うカラフルな色紙で作った灯篭を、お盆の間お墓に飾る風習があります。
この辺は、自分の別の小説『田舎の町興しダンジョン民宿を提案された件』でもちょろっと出て来ます。もしよろしければ、一読してみてください。
今現在で、自分の代表作となっております。
さて、話題をもう少しだけ高校野球に戻して語って行きたいと思います。今回の広陵高校の辞退ですが、高野連の不手際も指摘されてました。
そもそも『高野連』って何だろうと思うも、wikiには日本の男子高校野球の統括機構だと明記されてました。漫画の『ラストイニング』(中原裕 著)では、「高野連は処罰機構ではない!」って名セリフがありましたね。
そんな高野連には、年間で不祥事報告書は1000件以上に及ぶそうです。重い軽いはあるにしろ、果たしてそれらを全て精査して罰則を掛ける意味や意義はあるのかどうか。
とは言え、ですよ……ここからは政治や経済の話で、甲子園の春夏合わせての儲けは10億円を軽く超すそうです。しかも税金(法人税)がかからない、高校球児を使って大儲けしてる輩がいるんですね。
最近の酷暑への対応も、色々と議論されて今年は2部制が取られているようです。暑い昼間は試合をせず、朝と夕方から2試合ずつ行なうみたい。
そのせいか、熱中症の数は去年に比べて半分程度に収まっている模様。ただし4試合目が終わるのが、10時過ぎたりと新たな問題も発生しているのだとか。
儘ならないですよねぇ、試合管理も含めて本当にシャキッとして欲しい。高校球児が何の憂いもなく、全力で試合に臨める環境ってそんな難しいのかな?
それにしても、広陵高校の辞退で連帯責任を未だに是とする意見があるのにはビックリ。チームと言う枠組みだからって、多い所は100名近い部員がいるんですよ?
自分の責任ならともかく、家族でもない他の部員の責任で今までの努力が水の泡になるなんて。何度も言いますが、自分は正直者が損をする社会であって欲しくはない!
そんな訳で、今年の高校野球はきっと観ないでしょう。
――利権とか体裁より、純粋に試合を楽しんでプレー&視聴出来る環境を!




