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作者の独り言②



 さて、この物語の舞台は広島県となってますが、これも大いに悩みました。作者の在住県なのはバレても別に構わないのですが、特定の地と決めると弊害も出て来そう。

 そんな訳で、3年前のプロットでは地名を全く書かずに話を進めていました。その方針を転換させたのは、やはり“石丸伸二氏”の存在ですかね?


 自分の書いている『ダンジョン民宿』も、広島の西地区の山の中って設定でお話を書いてます。最初は架空の田舎町“日馬桜(ひまさくら)町”での話が続くのですが、その内にチームが実力をつけてあちこちに遠征に出掛けるように。

 そうやって吉和の“もみの木森林公園”や大竹の“弥栄(やさか)ダム”、それから尾道や福山を紹介して地元貢献をして来たつもりw


 ちなみに福山の“仙酔(せんすい)島”をダンジョン化させて出した際に、読者からそこは地元ですとコメントが来た時は嬉しかったなぁ。ただまぁ、福山の工業地帯を悪人の巣窟に設定したのは、本当に申し訳なく思っています。

 アレは飽くまで架空ですし、特にツッコミは頂きませんでしたけど。ツッコミが来たのは、“ナタリーダンジョン”を出した時と、“秋吉台サファリパーク”が勘違いで広島にあると書いた時ですねw


 既に修正済みですが、秋吉台は山口県の美祢みね市でサファリパークは今もやってるのかな? 他にも有名なカルスト台地は、皆さん一見の価値がありますよ!

 ついでに、かつて宮島口にあった“ナタリー”ですが、かなり昔に潰れて今はマンションが建ってます。ただまぁ、ダンジョン演出で蘇らせるって意味では夢は叶ったかな?




 さて、そんな広島県ですが、ご多分に漏れず課題は山盛りです。具体的に言えば、例えば『転出超過4年連続ワースト1位』問題、何を隠そうコレ広島県です。

 要するに、広島県は毎年のごとく入って来る人口より出て行く人口の方が、全都道府県で一番多い訳です。特に多いのが大学を卒業する22歳らしく、後はもう満遍まんべんなく各世代が均等に流出しているのだとか。


 不人気の原因は定かではないですが、専門家は「時代遅れだからだ、理想のライフデザインが描けないせいだ、反省しろ」とか訳の分からないコメントを発していました。ちなみに、2位は愛知で3位は兵庫となっているそうな。

 分析すると、人手不足の現代では、東京の企業が大学までスカウトに来る時代なのだそうです。広島の企業は、若手の囲い込みに思いっ切り失敗してる感じですかね。


 まぁ、広島は地元ですし、魅力が無いとは思いたくはない……2位の愛知や3位の兵庫の並びを見ても、不思議に思う人は多いかも知れないですね。

 ただし愛知の場合は、西は大阪東は東京に挟まれ、どちらも新幹線で1時間の距離にあります。自分は大学が名古屋だったんですが、地元の人に聞くとやはり出て行きたい願望が大きい人が多かった気も。


 つまりは、余程の一流大学ならまだ地元の選択もあるけど、それより下だと大阪か東京に出たかった……みたいな。恐らくそれが就職に切り替わっても、若い人の願望は似たり寄ったりなのではないかと。

 先ほども述べましたが、地元に対する愛が無い訳ではないのですよ。実際、中国新聞の記事で『東京広島県人会』って、東京在住の広島出身コミュニティにアンケートを取った事があったらしいです。


 その結果ですが、何と8割にのぼる人が帰りたい願望を持っていたらしいんですね。そのハードルとなったのは『仕事』や『住まい』で、後は『家族の理解』などだそうです。

 確かに、広島県に足りない所は多いんでしょう、政策的にも雇用や住居環境的にも。そのうえ西の九州の福岡の急発展で、県のランク的にもあっという間に抜かれる始末。

 アーティストのコンサートも、今や広島を素通りされてますw


 そんな訳で、今や広島は西に福岡を見て、東には大阪や東京と言うオセロ状態です。まぁ、通信も交通も発達した現代では、物理的な距離はあまり意味は無いかもですが。

 もはや広島県も、同じ中国地方の島根や鳥取を下に見たり、対面の四国地方と較べて優越感に浸ってる場合では無いのです! 本当に、湯崎知事にはしっかりして欲しいモノです。



 企業にしても同じく、広島の地元企業として有名なのは『マツダ』や『エディオン』や『ダイソー』辺りでしょうか。他にも『カルビー』や『フマキラー』も地元に大きな工場を持ってますが、これらは年中雇用の募集をしていて印象は悪いです。

 工場の繁忙期に短期で派遣人材を大量雇用して、暇な時期には解雇を繰り返してるのでしょうけど。人口減少から人手不足が叫ばれる中、果たしてその雇用方法はいつまで続けられる事やら?


 それから『住まい』についてですが、広島県はとにかく平らな場所が無いっ! 広島県は中州の立地なので何とか平らな土地ですが、地盤が脆弱なので名古屋みたいに地下に発展は出来ないそうです。

 従って、山を切り開いて団地を建てるのですが、やっぱり通学や通勤は不便にならざるを得ず。自分の高校の友達も、美鈴みすずが丘や五月さつきが丘に住んでたんですが、遊びに行くのがまぁ大変!


 住んでる建物は新築で綺麗なのに、山奥から来てると同級生に揶揄からかわれる始末。それも仕方ない住宅環境しか、広島県は用意出来ないのは悲し過ぎる点ではありますね。

 尾道や宮島はもっと酷くて、これが急な坂と完全に結びつきます。つまりは普段の生活で、坂を上がったり下りたりとハードなトレーニングが付随して来る訳です。


 お年寄りは大変だし、道も狭いので荷物の運搬の人達もとっても大変。風光明媚だと喜ぶのは、観光客だけで住んでる人にとって毎日は過酷なんですよ。

 まぁ、こんな環境を政策の関与で簡単に変える事は不可能に近いですね。とは言え、4年もこんな不名誉な記録を放置(?)し続けるとは、本当に何をやってんだかって話。

 時代遅れの批判はともかくとして、5年目は無いように祈ってます!




 前の方に“石丸伸二氏”の名前が出たので、もうちょっと突っ込んで話を広げて行きますね。この“前安芸高田市”市長の名前を知ったのは、深夜のTVのドキュメント番組でした。

 その番組の制作は中立で、果たして市長と議員のどっちが悪い? 的な構成だったのですが。政治と宗教には関わるながモットーの自分としては、何を揉めてるんだか的な印象でした。


 そのTVを観た率直な印象では、正当性は7:3で市長の方にあるかなって感想でした。確かに圧倒的に悪いのは議員の方でしたが、市長もダメ議員をあおりまくってコトを大きくし過ぎてるかなぁって。

 結果、自分の打ち出した施策をことごとく却下され、これじゃ困るのは市民だろうって感じでしたね。例えば副市長の全国公募とか、アイデアは良いのに本当に勿体もったい無い。


 『無印良品』の道の駅出店も、あんな田舎町(失礼)にとっては渡りに船の案件。あれを逃すなんて本当にどうかしてる、まぁ“否決”を決めたのは議員(市民の代表)ではあるんですが。

 ちなみに、この石丸氏の映画が出来る事になって、その主演の俳優さんも自分と同じ感想を持ってました。つまりは、SNSとかであんなに議員をあおる必要は無いだろうって。


 その後に石丸氏はその件で訴えられてるし、このTV番組《《だけ》》を観てたら確かにそう思うのも仕方が無いでしょう。ただし、その後にユーチューブに上がってる動画に触れて行く中で、田舎の議員の“酷さ”に改めて気付かされるようになる訳です。

 それが今の、『再生の道』の政党立ち上げに繋がる訳ですね。





 ――つまり酷かったのは、田舎だけでなく『二元代表制』の腐敗だった訳です。








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