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第ニ話 多すぎる呪いと魔法

どうもこんにちは!エクシア・ファリルです。

誰と話してるかって?

そんなの君たちに決まってるじゃないか!


「何ぼーっとしてるの?エクス?」


と心の中で読者に話しかけるごっこをしているところでミアが話しかけて来た。

そう言えば、朝食の支度中だった。

ちなみにエクスとは俺の愛称だ。


ちなみに今は、俺が死にかけてから大体3日ほど経っている。

俺の人見知りもだいぶ収まって来た。

あれから色々なことがあった。

まずは、俺の呪いの数の把握だ。

呪いを受けた場所には紋章が浮かび上がっている。

淫◯みたいだ。

そしてその紋章を見れば何の呪いかわかるとのことだ。


結論から言うと俺には様々な呪いがかかっていた。

結構くだらない呪いもあった。

例えば死ぬほど癖毛になる呪いだ。

ミアの記憶によると、魔物のに頭突きされて倒れた俺の髪は直毛だったらしい。

初めは寝癖かとおもったらしいが水をつけても直らず、頭に紋章が見つかったので呪いと断定した。


他にも、結構痛手な左足からじゃないと踏み出せない呪いがある。

左足から踏み出そうとするとこけてしまう。

俺は左足から踏み出すタイプだからちょっと苦労している。

人見知りLv.MAXになる呪いは陰キャみたいになって嫌だ。

ちなみに1番有害な呪いは左手が硬化する呪いだ。

やっぱり、手が一本使えなくなると辛いな。


後、誰にも言っていないが俺のアソコの毛も無くなっていた。

これも呪いだ。

本当に◯紋みたいなものがついていた。

マジで恥ずかしい。


他にも、自分に利益のある呪いもあった。

例えば、前俺の体を治してくれた、回復力を底上げする呪いだ。

これのおかげで、あんなにヒドイやられ方をしたのにすぐに動けるようになったのだ。

ちなみに副作用で俺の疲労はとても少なくなった。

他には、前は左目に包帯を巻いていたので気づかなかったが、左目の視力がとてつもなく上がっていた。

俺は瞳孔が茶色なので紋章が見えたが、多分目が黒い人だったらわからないんじゃないか?

ちなみに、何と、10キロ先までくっきり見えるようになっていた。

だが、片方だけ視力が上がってしまったので、少々辛い。

後はとてつもなく幸運になった。

どれくらいかと言うと、1兆までの数を心の中で考えてもらい、それを勘だけで当ててしまうほどだ。


うん…多いな呪い。

紋章が体の内側にあるケースもあるらしいから、もしかしたらまだ呪いは残ってるかもしれない。


そう言えば、オリヴァーさんは呪いの対象にならないらしい。

例えば人見知りの呪いなら、オリヴァーさんには人見知りしないのだ。

これも呪いだそうだ。

ちなみに魔法を使えるのは呪いのおかげだそうだ。

人間であれば誰でも魔法を使うことは一応できるらしいのだが、魔力が体を蝕み、最悪死んでしまうらしい。

なので、体が魔力を拒絶してしまい、使えない人が多く、使えたら魔力に耐性があるのは確定だそうだ。

なので今は魔法陣などに魔力を注ぐのがセオリーらしい。

だが、魔法陣は一度使うと消えてしまい効率が悪い。

しかも消費魔力が、自分で魔法を使うよりも遥かに多いのだとか。

だが、オリヴァーさんは魔力に耐性のある呪いもを持っているため自分で魔法が使えるらしい。


しかし何で呪いにかかったのか少し疑問に思った俺は、朝食時になぜかかったのか聞いてみた。


「呪いは遺伝するんです。ちなみに僕の母も魔法使いでした。」


とのことだそうだ。


「ちなみにですが、呪いは体の一部が魔力に汚染され、かかると言われています。例えば君が癖毛なのは頭皮が魔力に汚染されたからです。君は魔物の体液が傷口などを通って体に入っていったので、全身が魔力によって汚染されています。なので体が魔力に耐性を持つ呪いにかかっているかも知れませんね。」

「つまり、僕も魔法を使えるかも知れないと言うことですか?」


オリヴァーさんは頷いた。

後で魔法の稽古でもつけてもらおうか。

左手が使えないからやっぱり後衛の方がいいしな。

あれ?そう言えばこの左手の強度ってどのくらいなんだろう。

もしめちゃくちゃ硬かったら、この左手ってものすごい鈍器なんじゃ…。

そう考えているうちに俺の朝食は無くなっていた。

いや無くなろうとしていた。

俺の皿に手を伸ばすミアの手があった。


「ミア?」

「あっばれた。ごめんなさーい。」


ミアがサッと食卓から離れて家の外に出ていった。

ちなみにこの家はオリヴァーさんが土魔術で作った豆腐ハウスだ。


「おいっコラ、待てー!」


俺はミアを追いかけるため家を飛び出す。

彼女の足は速い。

たった10秒ほど出るのが遅かっただけで彼女は100メートル程先にいた。

俺は急いで追いかける。

彼女から昼飯を奪っ…譲ってもらう契約を結ぶために。


「はぁはぁはぁ。エクス頑張りすぎだよ。どんだけ食い意地張ってん…のよ。」

「食の恨みは怖いんだぜ。」


肩で息をしながら話す。

これで昼食はいつもより多くもらえる。


その後、俺はオリヴァーさんに頼んで魔法の使い方を教えてもらった。


「魔法とは基本的に三つに分かれます。

一つ目は、大気に含まれる魔力を使って火を起こしたり、水を出したり、土を作ったりする創造魔法。二つ目は、今ある物質を動かしたり、分離したりする操作魔法。そして三つ目はその他の身体強化などのサポート魔法です。」

「ちなみに、回復魔法は方法によって創造魔法と操作魔法に分かれます。回復魔法は主に怪我を治す時に使うのですが、新たに魔力によって細胞を創り出す方法と、細胞を操作して急いで怪我を治させる方法があります。」


なるほど、オリヴァーさんの授業はわかりやすいな。

これなら俺でも魔法を使えるようになりそうだ。


「感覚なのですが、まずは魔法陣に魔力を注ぐ事で、魔力を集めることに慣れてください。」


こんな感じで俺の魔力の修行が始まった。


ちなみに、ミアは現在狩りに出掛けている。

彼女だけで大丈夫なのかと思うだろう。

しかし、彼女は元々森の中で生活していたらしく、昔は親と一緒に弓を使って狩りをしていたらしい。

初めはそれでもついて行っていたのだが、俺の出る幕がなさすぎていくのをやめた。

そのくらい彼女は強いのだ。


またそれから数日したある日、俺はついに魔法を使うことに成功した。

これで俺も魔法使いだ。

童貞の30歳じゃないよ。

結構簡単だった。

魔法陣に魔力を注入するように、自分の体に魔力を取り込む。

そしてその魔力を主に手に集めて、そこから魔力を練り上げて物質を生み出す。

これが創造魔法だ

ちなみに、操作魔法は魔力を練り上げる代わりに魔力を物に流すことで物質を操作する。

と言う風に使うことができた。

これでミアと狩りに行っても援護できそうだ。

まぁ、両方とも後衛だけどね。

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