『ちきゅうのなかま』
『ちきゅうのなかま』
ぼくらのすんでる「ちきゅう」には、かわったどうぶつがたくさんいるけれど…
「きりん」のくびがみじかかったら、なにかへん。
「ぞう」のはながみじかかったら、なにかへん。
「らいおん」のたてがみがみじかかったら、なにかへん。
「うさぎ」のみみがみじかかったら、なにかへん。
「ぱんだ」のいろがあべこべだったら、なにかへん。
でも、いちばんへんなのは、こうらのない「かめ」。
だけど…
「きりん」のくびがみじかかったら、きのみをたべられないし…
「ぞう」のはながみじかかったら、おみずをのめないし…
「らいおん」のたてがみがみじかかったら、つよそうじゃないし…
「うさぎ」のみみがみじかかったら、とおくのおとがきこえないし…
「ぱんだ」のいろがあべこべだったら、かわいくないし…
「かめ」のこうらがなかったら、まちがってふまれたらつぶれちゃう。
ぼくたち「にんげん」にも、いろんなひとがいるけれど…みんな、わけがあってそうなっているんだ。
でも、ぼくたちみんな『ちきゅうのなかま』。なかよくしようね!
世界中いたる所で、いまだに争いごとの絶えない世の中。『冷戦』が終結したというのに、民族紛争や宗教対立など、新たな問題がクローズアップされ、複雑な様相を呈しています。そんな時世を経て、これからの子供たちには「地球人」としての、そういったものを越えた、もっとグローバルな視点で世界を見渡せる「目」を持ってほしいものです。