83話
※ふぁーwww
予約投稿、ミスった……orz
83話
「ボス、これらの女性用商品や宝石類も売ってくれるのか?」
マリーさんに私服用とドレス用の服を十数点見繕ってもらい、聖剣クラウスたちとの夜の会議の為にマリーさんは部屋から出て行ってもらった。
ウエディングドレスやチャイナドレスやナース服とかもあるけど、いいんかな?
ま、まぁ、とりあえず魔石とクローネの収支報告を先に終わらせ、毎度の事ながらペロシさんに大量のクローネを奪われる。
本日の『給与』も50万ユーグレナ紙幣。
生活する分だけなら余裕の『給与』だが、今後スキルオーブ各種をインストールし『重ね使い』していくだろうから、全然ユーグレナ紙幣が足りない。
身の安全の為にもっともっと稼がなければ……。
さて、これから会議を始めようかとした時、聖剣クラウスからの『当たり前』の質問があった。
「ええ、もちろんですよ。身内販売店に一気に商品を卸すと混乱するでしょうし、徐々に品数を増やしていく予定です。なので、じゃんじゃん購入してくださいね」
だって商品の10%が俺の利益になるし。
「ボス、あの宝石類も魔力ポイント20%を上乗せした代金になるのか?」
「ええ、もちろんですよ。ユーグレナ憲章でそう決めてますからね」
「なるほどな。ボス、あの宝石類の魔石ポイントはいくらだ?」
「魔石ポイントですか?確か……安いのだと1000ポイントぐらいで、高くても10万ポイントぐらいだったと思いますよ」
「なるほどな。ボス、安いのは良いが、それはそれで問題が発生するぞ?」
問題の発生?
なんかあるのか?
「どんな問題が発生しますか?」
「ボス、安過ぎると有難味が薄れるな」
あーね。
そんなん知るかよ。
「あー、皆さん身内ですから私自身は安く卸して高品質な商品に満足されても何一つ問題は無いと思ってますが、クラウスさんの価値観だと更なる問題が発生すると考えてるんですよね?」
「ボス、その通りだ。例えば俺たちと下級兵士が同じ物を身に付けてると、序列に問題が出て来る。人の上に立つ人間と人の下で支える人間は、身なりから区別するべきだ」
あー、なるほど?
つまり下級兵士には高く売って供給量を絞り、自分たちは安く買って良い身なりをして下級兵士に自慢したいだけの話だろ?
そんなん知るかよ。
「あー、そこはもう私自身の価値観では全く測れないので、クラウスさんたちが商品の値段を決めてください。ただ飲食物や日用品など生活を支える商品だけはユーグレナ憲章の通りでお願いします」
ということで、俺とペロシさんは再度議論してユーグレナ憲章に『部隊以外のユーグレナ共同体の人間族に卸す商品の値段は人間族の代表が決め、俺の許可を取ってからその値段で販売する』と追加の規則を付け足した。
もちろん人間族の代表は聖剣クラウスであり、その補佐として副官3人とペロシさんが付き、さらに部隊長たちの意見も纏めあげる。
もう完全に人間族は聖剣クラウスが管理し、聖霊族は俺が管理する『体制』が出来上がった。
なんせ俺には『コイツら』の価値観が全く分からんからな。
ということで、ピーターさんが提案した『一夫多妻制』の問題も、聖剣クラウスたちに丸投げした。
そしてペロシさんがすかさず『ボス、下級兵士も含め誰にどの性奴隷を宛がうのかを考えるのが非常に面倒くさいので、もうオークション形式で身内に性奴隷を販売して女を宛がいましょうよ。どうせ世の中、金を持ってる人間が性奴隷を購入するんですから』と提案してきた。
なるほどなるほど。
つまりユーグレナ共同体における大富豪の君らが優先的に好みの性奴隷を購入できる『体制』を取ると。
そして予め部隊内で談合して誰がどの性奴隷を落札するのかを決めて、安値で性奴隷をオークションで購入すると。
身の安全さえ守ってくれるのなら文化的なことは『見て見ぬフリ』するから、もう君らは君らで好きにしてくれ。
ということで『人間族の代表が月初めに女性の奴隷を販売するオークションを取り仕切る。毎回オークションでは男性1人に対して1人の性奴隷しか落札できない。また落札された価格の70%はユーグレナ共同体へ、10%は俺へ、残りの20%を部隊で公平に分け合う』とユーグレナ憲章に追加した。
……現代人の俺はどこまで堕ちるのだろうか?
その後、細々としたことを話し合ってから会議を終える。
俺は仕事部屋に入り小型のカセットボンベ式発電機にカセットボンベをセットし、スイッチを回してからヒモを引っ張りエンジンを回す。
んで、高品質ポータブル電源、いわゆる大容量バッテリーとコンセントを繋げ充電する。
充電されているのを見届けてから、高品質デジカメと真っ白なシーツを持ち私室へと入る。
「アンナさん、ちょっといいかな?少し手伝って欲しいことがあるんだけど……」
「タロウさん、もちろん大丈夫ですよ!!」
ということで、俺から頼られて嬉しいのか耳と尻尾をピクピク♪フリフリ♪ブフォン!!ブフォン!!させるアンナさんと獣人ちゃんたちを引き連れて、ユーグレナ礼拝堂へと向かう。
「そうそう、アンナさんはそこを持って引っ張って、ラティナちゃんはベッドの上に乗って布をピンッ!と引っ張って。ミーナちゃんとカティアちゃんとケイトちゃんは下の方を持って引っ張って。そうそう、そんな感じ」
ピンッ!と張った真っ白なシーツの前に棚を置き、棚の上にユーグレナ様の神像を置いてから高品質デジカメでパシャリ♪する。
さらに様々な角度やユーグレナ様の神像の向きを変えながら、何枚も何枚もパシャリ♪パシャリ♪する。
よし。
これだけユーグレナ様の神像の画像データがあれば十分だろ。
アンナさんと獣人ちゃんたちが俺の行動に困惑してるけど、説明すんのが難しいから後で実物を見せて説明する。
「アンナさんもラティナちゃんもありがとう。もう布を降ろしても大丈夫だよ」
アンナさんたちからシーツを受け取り3階へと向かい、アンナさんたちは私室へ、俺は仕事部屋へと入る。
さてさて、高品質ポータブル電源の充電はされてるかな?
うーん。
たぶん充電は十分かな。
よし。
デスクトップパソコンとA0対応プリンターとA0対応ラミネーターを立ち上げるぞ。
そう。
俺はこれからユーグレナ様のA0~小型の『ラミネート写真』を作り、A0の用紙サイズを礼拝堂に飾り、さらにはニホン村にも届ける。
せっかくユーグレナ礼拝堂を作ったのに、ユーグレナ様がいないと意味ないしね。
もう一つ狙いがあるけど、どうなることやら。
俺はユーグレナ様の神像の画像をデスクトップに落とし、まず小型の写真用光沢紙にプリントアウトする。
うーん。
白銀のオリハルコン仕立てのユーグレナ様の神像だけだと、写真で見たら何か味気ないな……。
よし。
プロ用の画像ソフトを使って、ユーグレナ様の神像に色付けしてみるか。
ユーグレナ様はキラキラ光る青色の髪が特徴だからエフェクトも付けて……んー、ユーグレナ様の神像に色付けしてみたけど背景が真っ白じゃ何か味気ないし、天国っぽい画像と合成してみるか……んー、これじゃグラビア撮影に見えるし後光も付けて神秘的にもしてみるかな……。
そうそう、こんな感じで……。
さらにさらに、こんな感じで……。
ここをこうして……。
よし。
ユーグレナ様の神像の画像データが出来たぞ。
一度意識を真っ白に改める為にタバコを吸い、休息を取ってから画像データを見直す。
……完璧じゃね?
やっぱ俺は天才だな。
ガハハハハ!!
実際に小型の写真用光沢紙にプリントアウトして、見てみる。
うん。
バッチシだな。
各種サイズの写真用光沢紙でプリントアウトしながらも、ラミネート加工を施していく。
そして出来上がったモノを『複製スキル』で存在を記憶し、魔石ポイントをメモする。
んー、ラミネート加工しても小型サイズの写真で魔石ポイント約100か。
写真立てを付けたら……魔石ポイント約1500ちょっとか。
写真立て付き100個セットで……約15万ユーグレナ紙幣?
とりあえず100個を『複製』して、ニホン村にばら撒いてみるか。
俺は会議室に置いてある空箱に約15万ユーグレナ紙幣を入れる。
ペロシさん曰く『ボス、いちいち私に会いに来る必要はありませんし、性奴隷と夜伽を楽しんでる時に来られても迷惑です。それとも我々の夜伽を覗きたいクソド変態でしたか?さすがに勘弁してくださいよ。ですので、これからは『複製』されたらこちらの空箱にユーグレナ紙幣を入れて置いてください。後で清算します』とのこと。
クソド変態のロリコン野郎め。
便利になったから、許すけどな。
『複製』すべき物が全て終わり、A0サイズの額縁に入ったユーグレナ様の写真と共に、私室へと入る。
「アンナさん、ユーグレナ様の『絵画』だけど、どうかな?」
「…………」
「アンナさん?」
「…………」
「アンナさーん?」
「ハッ!?……ゆ、ユーグレナ様!!我々にも救いをくださり、ありがとうございます!!」
さすが異世界。
いきなり跪いて祈り始めたんすけど……。
獣人ちゃんたちもアワアワしながら、跪いて祈り始める。
と、とりあえず写真でも無事に信仰心を深めれるみたいだ……。
タロウ・コバヤシ
※クローネ
約43億クローネ
※ユーグレナ
約230万ユーグレナ
ニホン村
※クローネ
約40億クローネ
ユーグレナ共同体
※魔石ポイント
約900万MP
※通貨供給量
1億ユーグレナ
ユーグレナ軍
※軍事予算
330億クローネ
所有奴隷
男 325人
女 184人




