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76話

76話


「……ボス、どうですか?」


 午前の部と午後の部の迷宮産オークションが終わり、第一種迷宮産アイテムの『奴隷契約』と第二種迷宮産アイテムの『言語理解』のスキルオーブ、他にも迷宮産アイテムを総額約130億クローネを使って競り落とし、拠点である宿へと戻った。


 さっそくペロシさんを伴って3階の会議室へと向かい、『複製スキル』を立ち上げてスキルオーブに魔力を通して行く。


「……ペロシさん、大成功です。スキルオーブも複製できますね。『奴隷契約』は魔石ポイントが400万になります。『言語理解』は魔石ポイント600万です」


「ボス、やりましたね。これで我々は自由にスキルオーブを『重ね使い』できますね」


 は?


 スキルオーブの『重ね使い』?


 スキルオーブは『重ね使い』する存在なんだ……。


 スキルオーブを『使い重ね』すると、どうなるんだ?


 ヤバい……。


 全く分からん……。


 どー考えても、スキルとスキルオーブに対する俺の認識と全然違うわ……。


 さて、ペロシさんから『色々とバレずに』どうやって聞き出そうかな……。


「……ええ、そうですね。そう言えば、クラウスさんたちは何のスキルオーブを『重ね使い』されてるんですか?詳しく教えて頂けますか?」


 とりあえず聖剣クラウスたちのことを聞いて行けば、スキルオーブの知識をアップデートできるだろ……。 


「ボス、クラウス将軍は第三種迷宮産の『身体能力』のスキルオーブを200個ほど『重ね使い』されておられます」


 は?


 200個もスキルオーブを『重ね使い』してるの?


 200個も『重ね使い』したら、スキルはどうなるんだ?


 いや、そもそも『身体能力』は第三種のスキルオーブだよな?


 1個、最低でも数十億クローネだろ?もしかしたら数百億クローネかも知れない。


 『ガーランド王国の英雄』は『身体能力』のスキルオーブにどんだけ金かけてんだ?


「……す、凄いですね。クラウスさんは200個ほども『身体能力』のスキルオーブを『重ね使い』しているなんて……。さすがクラウスさんですね。かなりのクローネを使われてスキルオーブを購入されたんじゃないですか?」


「購入したと言うよりも、『身体能力』のスキルオーブはガードナー家の『遺産相続』からですね」


 は?


 遺産相続?


 さすが異世界。


 スキルオーブをインストールせずに貯め込むとか、貴族家は頭おかしいのか?


「クラウス将軍がガーランド王国の将軍位になられたのは、大戦初期のガードナー家の当主であったクラウス将軍の祖父が戦争で負傷し毒と病により亡くなられた際に遺体から大量のスキルオーブが『排出』され、遺言によりクラウス将軍がスキルオーブの『遺産』を全て相続したからです」


 は?


 スキルオーブの『排出』?


 えっと……つまり……。


 死んだらスキルオーブが『排出』されるってことだよな?


 んで、それを『相続』すると……。


 さすがファンタジー。


 意味不明過ぎる。


「……ペロシさん、話の腰を折りますが、スキルオーブは亡くなった際に『排出』されるのですか?」


 「はい?当たり前の話ですけど……あぁ、なるほど。ボスの国は迷宮がありませんでしたね。スキルオーブをインストールされた方が亡くなると最低50%のスキルオーブが、不幸中の幸いですが最大100%のスキルオーブが遺体から『排出』されます。貴族家や商家は代々スキルオーブを体内に『貯蓄』し、『遺産相続』しながら家の権力を保持しております」


 えっと……なるほど?


 スキルオーブを100個インストールして死んだら、最低50個が排出され、運が良ければ最大100個が排出されると……。


 んで、家のスキルオーブの最大保有量を減らさずに代々スキルオーブを受け継ぎ、スキルオーブを購入しながら保有量も少しづつ増やして行くと……。


 ん?


 んんん?


 おいおいおい。


 まさか……。


 ヤバいヤバいヤバい!!


 この世界は思っていた以上に、クソほどヤバいぞ!!


「あの……近隣諸国の戦争の理由の大半って、もしかしてスキルオーブの『奪い合い』ですか……?」


 話の筋を考えると、どー考えても相手を殺して遺体からスキルオーブを奪えるって話だよな……。


 お願いだ。


 ペロシさん、否定してくれ……。


「そうですよ?高いクローネを支払って少数づつスキルオーブを購入するよりも、戦争して相手から大量のスキルオーブを奪う方が手っ取り早いですからね。もちろん逆にスキルオーブを大量に奪われる可能性はありますが、先祖代々、互いに殺し合いしながらスキルオーブを奪って来ましたので、お互い様ですね」


 ヤバい……。


 絶対にヤバい……。


 『無限の富』を生み出す俺の『複製スキル』が近隣諸国にバレたら、完全にターゲットにされるぞ……。


 形振り構わず戦争になる。


 絶対に戦争になる。


「……ペロシさん、もしかして『複製スキル』が近隣諸国にバレたら、完全にヤバいですよね……?」


「ボス、そりゃそうですよ。『複製スキル』がバレたら、必ず近隣諸国もラーネル王国の王族も貴族家も『ボスの財産』である『複製スキル』を奪いに来ますよ。ですから我々は細心の注意を払いながら、近隣諸国にボスの『複製スキル』がバレない様に戦略を立てているわけでして……はぁー。ボスは『それすら』理解されて無かったんですね」


 すまん。


 『スキルが奪われる』とか、想定外過ぎるわ。


 そんなん分かるわけねーだろうが!!


 ユーグレナ様、ちょっとこの世界、苛酷過ぎませんか?



タロウ・コバヤシ

※クローネ

約27億クローネ

※ユーグレナ

約150万ユーグレナ


ニホン村

※クローネ

約40億クローネ


ユーグレナ共同体

※魔石ポイント

約850万MP

※通貨供給量

1億ユーグレナ


ユーグレナ軍

※軍事予算

130億クローネ


所有奴隷

男 325人

女 184人

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