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40話

40話


 魔石販売店に立ち寄り、1000万MP分の魔石を購入する。


 手数料込みで1200万クローネ。


 大量の魔石は折り畳み式リアカーに乗せる。


 ペロシさんが指摘したように、こりゃ怪しまれるよな……。


 折り畳み式リアカーを隠す為に一度宿に戻り、大量の魔石を会議室に放置。


 後で俺が『吸収』する。


「この後はどうします?ミリス商会が来られるまで軽く会議しますか?それとも先にバロット商会に行きます?」


「ペロシ、どうする?」


「そうですね……ボス、追加で10億クローネを軍事予算で頂けますか?」


 ははは。


 いきなり軍事予算10億クローネを分捕りに来たか。


 乾いた笑いしか出ないや。


「分かりました。こちらが10億クローネになります」


「クックック。ボス、気前が良いな」


「自分の命の値段にもなりますからね。いくらでも出しますよ」


 いっぱい軍事予算出すから絶対に俺を守れよ。


「クラウス将軍。先にバロット商会で仲間を取り戻しに行きましょう。何よりもまず、ボスの身の安全を確保すべきです」


「ボス、それで良いか?」


「クラウスさん、大丈夫ですよ。ただ宿の空き部屋が空いてるのかが心配ですけど……」


「ボス、大丈夫です。朝方に宿の主人と交渉し、本日の昼には宿の半分ほどを借りれます。おそらく明日の昼には宿の部屋を全部借りれます」


 え?


 ペロシさん、そうなの?


「なるほど。どんな交渉をされたんですか?」


「宿は我々の拠点になりますから、部屋代は全て軍事予算に計上致します。宿の主人には本日に半分以上空き部屋を借りれるなら2000万クローネ。明日の昼までに全部屋を借りれるなら3000万クローネ、計5000万クローネを部屋代とは関係なく軍事予算から支払います。理由は、情報漏洩を早急に防ぐ為です」


 あー、宿の主人に『握らせた』のか。


 こりゃ『情報を抜きに来た』宿泊客は完全に追い出されるな。


「さすがペロシさんですね。では、バロット商会に行きましょうか」


 もちろん道中はプルプル涙目地獄。

 

 玉々がヒュン!となるんだよな……。


 そんなこんなでバロット商会に着き、4億8000万クローネを支払い残りの部隊長24人と奴隷契約を行う。


 軍事予算からいきなり4億8000万クローネが吹き飛ぶ。


 こんなん笑うわ。


「大老、昨日の女性2人と契約できますか?あと、こちらの4人にも最高級の女性たちを紹介したいのですが……」


「ほっほっほ。もちろんですぞ。それにしても『銀馬車の紙商人』殿は豪胆ですな。それでは準備して参りますので、少々お待ち頂けますかな」


 大老が部屋から出て行き、大人しく待っている。


 マイクさん、ピーターさん、ビルさん、ペロシさんが凄い嬉しそうだ。


 偏見かも知れないけど、最前線で戦っている軍人って性欲強そう。


「ボス、他の24人はいつ頃には性奴隷を宛がって貰えるんだ?アイツらが物欲しそうにボスを見てるぞ?」


 つぶらな瞳で男が物欲しそうにこっち見るなよ。


 クソ笑える。


「えーと……そうですね……。宿屋の部屋を全部借りれたら女性を紹介したいと思いますので、明日か明後日の予定になります」


「ということだ。良かったな、お前ら」


「「「「はっ!!」」」」


 みんな嬉しそうだ。


 そりゃそうだよな。


 バロット商会に来てからは性欲が溜まってるだろうし、なるべく明日には女性を紹介しよう。


 大老が部屋へと入ってきて、6階の大広間へと向かう。


 まずは俺が昨日の2人と奴隷契約し、4人それぞれが女性を選ぶ。


 6人合わせて約6000万クローネなり。


 マイクさんは従順で大人しそうな女性を選択。


 美人でおっぱいが大きい。


 ピーターさんは逆に活発そうな女性を選択。


 美人でおっぱいが大きい。


 ビルさんは深窓の令嬢っぽい女性を選択。


 美人でおっぱいが大きい。


 ペロシさんは成人したばかりの幼い少女を選択。


 美少女でおっぱいは小さい。


 たぶんペロシさんはロリコンだと思われる。


 4人とも鼻の下を伸ばしてるが、護衛任務を忘れないで欲しいな……。


 購入した奴隷のそれぞれの荷物を受け取り、着替えてから宿屋へと向かう。


 護衛の人数が増えたことにより、プルプル涙目地獄からは解放された。


 やったね!


 しかし大名行列というか、どー見てもヤクザかマフィアの行進にしか見えない。


 道中にいた市民や自由民は『ゴロツキの集団』から目線を背けていた。


 気まず過ぎる……。


 宿に戻ると、庭先で『銀馬車』をキラキラした目でワクワクと見上げているカレンちゃんがいた。


 さらにミリス商会の馬車を護衛する奴隷30人ほどがいた。


 さすが御三家の子女……。


 というか、遅めの昼過ぎと伝えただろ?


 いくら何でも来るのが早くないか?


「カレンちゃん、ごめん。待たせたかな?」


「…………」


「カレンちゃん?」


「…………」


「カレンちゃーん?」


「ハッ!?……タロウ様、大変失礼致しました!余りにも美しく白銀に輝く『銀馬車』に心を奪われてしまいましたの!!」


 ほう。


 ベ○スキャンプ16Xに惚れ込んだか。


 やるな、お主。


「こっちこそ、ごめんね。待たせたかな?」


「タロウ様、謝らないでください!!遅めの昼過ぎと伺っておりましたが、私がドキドキワクワクして勝手に早く来ただけなので気になさらないでください!!どうしても……どうしても白銀に輝く『銀馬車』を一目見たくて……」


 まるで遠足前の子供だな。


 まぁ、13歳はまだまだ子供なんだけど。


「そっか。それなら良かった。高品質パピルスはここに持ってくれば良いのかな?」


「はい!!大丈夫です!!馬車に重りを量る魔道具を用意しておりますので、こちらまで持って来てくださりましたら助かります!!」


「了解。あ、全部100枚セットでも大丈夫かな?」


「タロウ様!!もちろんですわ!!高品質パピルスでしたら、全て購入するとミランダ商会から伺っております!!」


「了解。それじゃ、少しだけ待っててね」


「はい!!お待ちしております!!」


 元気で可愛いカレンちゃんを待たせて、宿の中に入るとアワアワしているメアリーちゃんがいた。


「メアリーちゃん、どうしたの?」


「ぎ、ぎ、銀馬車のお兄さん!!み、み、み、『ミランダ商会の煌めく宝石』カレン様!!カレン様がウチに来てるよ!!私に挨拶したよ!!帰りにも挨拶しに来るよ!!帰りの挨拶も私にしたいからって、待ってて欲しいって!!あのカレン様がだよ!!カレン様!!キャー!!」


 『ミランダ商会の煌めく宝石』?


 カレンちゃん、巷でそんな渾名で呼ばれてるのか……。


「メアリーちゃん、カレンちゃんって有名なの?」


「ちょ、ちょちょ!!銀馬車のお兄さん!!カレン様を『ちゃん』付けとか不敬だよ!!近隣諸国中の王族や貴族様が愛妾にと熱心にアプローチしてるんだよ!!」


 近隣諸国中の王族と貴族がカレンちゃんを愛妾としてアプローチしてるの?


 みんなロリコンなのか?


 まぁ、あれだけ可愛くて人懐っこいし、近隣諸国有数の大都市ハリスの御三家の麗しき令嬢だしな。


 男なら欲しがるよな。


「そうなんだ。でもカレンちゃんと呼んでも不機嫌にならなかったし、大丈夫だと思うよ?メアリーちゃんもカレンちゃんって呼んでみたら?友達になれるかも知れないよ?」


「カレン様と友達とか無理だよ!!銀馬車のお兄さん!!不敬!!不敬だよ!!」


「ははは。大丈夫だよ。カレンちゃんは人懐っこい感じだから、気軽に話し掛けたら喜ぶと思うよ?あ、ごめん。そろそろ部屋の鍵を貰えるかな?」


「あ!?ごめんなさーい!!パパからいっぱい鍵を預かってるから、銀馬車のお兄さんたちで分けてね!!」


「ありがとう、メアリーちゃん。それと荷物運びに人を沢山借りれるかな?3階の奥の部屋まで来て欲しいんだけど」


「はーい。奴隷に言っとくね!!」


「ありがとう。それじゃ、またね」


「またねー!!」


 預かった鍵をペロシさんに渡して、俺は3階の会議室にまで向かった。


 王族までが愛妾としてアプローチする『ミランダ商会の煌めく宝石』。


 そのカレンちゃんをミリスさんは実家から引き抜いて、俺の担当とさせた。


 こりゃ、完全に俺の愛妾目当てのハニートラップで間違いないよな。


 気を引き締めないとカレンちゃんに情報がドンドン抜かれそうだ……。


 でも、まだまだ子供で幼くて可愛いから、大人の余裕で甘やかしそうな予感もする……。



資金

約4億4800万クローネ


魔石ポイント

約1019万MP


軍事予算

6億2000万クローネ


所有奴隷

男 29人

女 9人

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