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36話

36話


 ぷりぷりと怒ってるメアリーちゃんを宥める為に、ミーナちゃんにあげるつもりだった飴玉を一つプレゼントした。


 メアリーちゃんが『何コレ!!甘い!!美味しい!!銀馬車のお兄さん、ありがとう!!』と直ぐにニコニコ笑顔の上機嫌となった。


 ふっ、メアリーちゃん餌付け計画は大成功だな。


 メアリーちゃんと別れた後は、仕事部屋からLEDランプを複製し各私室と会議室に置いた。


 これで夜の明かりはバッチリ。


 女性陣には各種様々な飲み物とデザートとして甘いお菓子を渡しておいた。


 これで餌付けもバッチリ。


 そして俺たち男性陣は会議室に集まり、食堂での話の続きを開始した。


「クラウスさん、戦争が起きるとはどういうことですか?」


「ボス、色々な要因がある。1つは保存が利く水は戦争の道具になる」


「これがですか?」


 聖剣クラウスに天然水のペットボトルを見せて、話を促す。


「ああ、必ず戦争で使われる。俺たち軍隊にとっての死活問題は水だ。水の消費量を必ず計算する。水が無ければ俺たち軍隊は何一つ動くことは出来ないからな。樽に詰め込んだ水や水源地と水の消費量を上手く計算しながら軍隊ってのは動くんだ」


 なるほど。


 確かに水が無いと人は直ぐに死ぬ。


 水源を確保するのはサバイバルの鉄則だ。


「ボス、ソイツは戦争と軍隊の行進速度を大きく変える。その価値に気付いた権力者から順に、ソイツを確保し始めるだろう。そしてこの国は直ぐに近隣諸国に侵略を始める。俺なら必ず侵略する」


 なるほど……。


 保存の利く水一つで戦争が大きく代わり、ラーネル王国が他国に戦争を仕掛けると……。


 なら、ペットボトルの商品化を止めれば戦争を食い止めれるのか?


「なるほど。クラウスさん、この透明な水筒を販売しなければ、戦争を食い止められますよね?」


「ボス、確かに戦争を食い止められるが、ソイツを宿屋の食堂で見せたのがマズかったな。周囲の客は性奴隷の躰を弄るフリをしながら、ボスとソイツを見ていた。おそらく商人だろう」


 は?


 客は上機嫌で女性の奴隷と甘い空間を作って、夜のサービスを楽しんでたじゃん?


 ずっと見られてたの?


「つまり、既にある程度の情報は抜かれていると?」


「抜かれているな。水を保存できる透明な水筒は直ぐに迷宮都市ハリスで噂になり、ボスのところに商人が来るだろう。ま、商人如きは俺たちが一睨みすりゃ大人しくなるだろうがな。問題は貴族家だろう。貴族家と渡り合う為にも、早急に部隊長と下級兵士を揃えた方が良い」


「……貴族家ですか?戦争準備の為にコイツを出せと交渉してきますかね?」


「ボス。戦争準備の目的もあるが、それ以上に貴族家は保存できる水を求めて来るだろう」


「つまり戦争以外にも利用価値があると?」


「ボス、大ありだ。近隣諸国有数の大都市ハリスは迷宮があるから大都市になったわけではない。ハリスの北側に流れる豊富な水源と迷宮の2つがあるからこそ、迷宮都市ハリスは近隣諸国有数の大都市になったんだ。迷宮があるだけでは大都市にはなれない」


 なるほど……。


 水源を求めて人が集まり、水源以上に人を集めることは出来ない。


 そしてペットボトルは新たな水源に成り得るということか……。


「……クラウスさんの判断では貴族家と近々やり合うことは確定ですか?」


「ボス、その通りだ。既に俺たちは貴族家と争うことを覚悟している。ボスは商売、俺たちは暴力だ。ボスは自由に商売しろ。だが、ボスの自由な商売を支える為の軍事予算は貰う。ボスの自由な商売が大きく成れば成るほど、軍事予算も暴力も比例して大きくなる。この比例が守れないなら、ボスを守れない」


 結局は金の問題か……。


 生き残る為に金を求め、その金が俺の生命を脅かす。


 俺の生命を守る為にはまた金を稼ぎ、その金がまた俺の生命を脅かす。


 まるで合わせ鏡だ。


 金と生命の無限回廊が俺の運命なのか……。


「クラウスさん、分かりました。予算を組んでお金を申請してください。軍事の素人である私に経費の許可や権限を一つ一つ取る必要はありませんし、素人の私に聞かれても困ります。重要な問題以外でしたら暴力の為に予算を自由に使ってください」


「ボス、了解だ。ペロシ、お前が予算を申請してボスに伝えろ」


「はっ!!クラウス将軍、了解しました」


 ペロシさんが綺麗に敬礼して命令を受理する。


 聖剣クラウスの部隊、本当に教育が行き届いているよな……。


「クラウスさん、戦争以外の話でも大丈夫なので、他に何か問題はありませんか?またはこれから発生するかも知れない問題とかはありませんか?」


「ふむ。お前ら、何かあるか?」


「クラウス将軍、宜しいでしょうか?」


「ビル、何だ?」


「予算は武器購入など純粋な軍事費だと思いますが、奴隷に堕ちたとはいえ我々に給与はありますか?」


「……ボス、俺たちが自由に使える給与を貰えるのか?それとも配給制か?」


 ……なるほど。


 何一つ考えていなかった。


「えーと……すみません。全く何も考えて無かったのですが、給与制にはしたいと思ってます……」


「ボス、了解だ。お前ら、良かったな」


「「「「はっ!!」」」」


 みんなメッチャ喜んでる。


 奴隷に堕ちたからこそ、自由の有り難さを噛みしめているんだろうな……。


「他に何かあるか?」


「クラウス将軍、宜しいでしょうか?」


「マイク、何だ?」


「給与が貰えた後、ボスのスキルによる商品を購入できるのでしょうか?購入できるのならば『銀馬車』も購入できるのでしょうか?それともボスの慈悲による配給だけでしょうか?」


「……ボス、コイツらがボスの魅力的な商品に興味を持っている。給与から購入できるのか?」


 ……なるほど。


 何一つ考えていなかった。


「……全く何も考えていなかったです……」


「だろうな。俺も全く考えていなかった」


 どーすっかなー?


 配給制だと管理が面倒くさいよな?


 結局、資本主義的市場の方が全体の管理が楽なんだよな。


 よし。


 身内価格で販売すれば、不満も出ないだろ。


「……現時点では配給制になりますが、私は商人ですから商品を身内価格で販売しようと思います。もちろん『銀馬車』もです。例えば、高品質なパピルスは1枚5万クローネで卸売りしてますが、魔石購入手数料は別にして原価は20クローネになります。身内にはそこに軽く人件費と利益を乗せた100クローネ辺りで販売しようかと思います。身内用の販売店を作る感じでどうでしょうか?もちろん購入した商品は転売禁止にしますけど……」


「ふむ。俺は妥当な判断だと思うが、お前らはどうだ?」


「「「「大丈夫です!!」」」」


 スッゲー喜んでる。


 そりゃそうだよな。


 技術力と文化力が桁違いだと理解してるもんな。


 そりゃ自由に買いたいよな……。


「他に何かあるか?」


「クラウス将軍、宜しいでしょうか?」


「ピーター、何だ?」


「特約契約でボスからは性奴隷を宛がってもらえますが、1人だけですか?」


「……ボス、どうなんだ?」


 ……なるほど。


 何一つ考えていなかった。


「……全く何も考えていなかったです……」


「だろうな。俺も1人だと考えていた。さすが女にだらしがないピーターだ」


 ぐっ、聖剣クラウスめ。


 俺も女性関係にはだらしがないから、それは俺にも刺さる。


 ……うーん、身の安全を守ってくれている限り別に何人でも女性を世話するけど、問題は集団内で公平性を保てるのかが問題だよなー。


 不公平に女性が偏ると、男だからこそ不平不満が絶対に爆発するよな……。


 平等に同じ人数づつ女性を世話すれば良いのか?


 でも順番の問題が発生するよな?


 うーむ……。


「……現時点の考えでは、特に1人に拘っておりません。私の身の安全を守ってくれてますから、2人でも3人でもそれ以上でも女性を世話しますが……問題は公平性を保てるのか?と考えております。女性の問題で男性同士がギスギスするのは本末転倒ですし、何らかの公平性と納得感を保てるシステムを作ろうかと思います」


「なるほどな。ピーター、それで良いか?」


「はっ!!」


 聖剣クラウスも含めて、みんな喜んでいる。


 『ピーター、よく言った!!お前は俺たちの英雄だ!!』みたいな雰囲気だ。


 そりゃそうだよな。


 誰もが羨む美人・美少女を『金の力』で何人も実質的な『奥さん』に出来るんだから……。


「他に何かあるか?」


「クラウス将軍、宜しいでしょうか?」


「ペロシ、何だ?」


「兵站とボスのスキルを考えると、魔石の供給がボスの弱点となります。そもそも大量の商品は何処から来たのか?という問題も発生します。おそらくボスの商売を続けると大量の魔石を購入し、この魔石の購入量がボスの商売とスキルの秘密に繋がる恐れがあります。最悪の想定はボスに対する魔石の供給を禁止されることにより、我々は戦略的に干上がります」


 た、確かにそうだ……。


 魔石が手に入らなければ、俺はいつか枯渇する……。


 気付かなかったが、俺はいつ割れるか分からない薄氷の上を歩いていたのか……。


「なるほど。非常に重要な兵站における問題点だ。ペロシ、問題を解決する方法は?」


「まずは偽情報を流すことです。購入が魔石のみですと簡単に情報を絞れます。ですので魔石以外の迷宮産のアイテムも購入し、魔石の購入が本命だと濁すことです。木を隠すのなら森の中と言えるでしょう」


 ふむふむ。


 なるほど。


 偽情報を流して、迷宮産のアイテムを買いに来た異国の商人のフリをすれば良いんだな。


 俺の国には迷宮が無いと情報を流しているし、魔道具は魔石を使うから魔道具用の名目で魔石を買い漁るか。


 ペロシさん、それ採用!!


「次に、魔石や迷宮産アイテムの購入を迷宮都市ハリスのみではなく、近隣諸国に分散して魔石と迷宮産アイテムを購入する体制を整えることです。これにより迷宮都市ハリスで万が一にも魔石の供給を絞られても、我々は戦略的には干上がりません」


 おお!


 ペロシさん、さすが部隊の頭脳!!


 めちゃくちゃ優秀じゃん!!


 確かにそうだ。


 リスクを分散するのは資本主義の鉄則だ。


 それ、絶対に採用!!


「しかしながら、もし近隣諸国で戦争が発生すれば魔石の供給を絞られる可能性が非常に高いです。戦争では様々なスキルを使用する為に大量の魔石を必要としますので、魔石販売店に規制がかかります。よって、我々自体が迷宮に潜り込み魔石を入手する体制を整えるべきです。これにより迷宮のある都市ならば我々は何処にでも拠点を置くことができ、戦略的には干上がりません」


 なるほど。


 確かに近隣諸国が魔石の供給を絞る可能性もあるとは言える。


 近隣諸国が戦争するかも知れないし、おそらく戦闘系スキルに魔石が大量に必要となる。


 で、それなら俺たちが迷宮で魔石を取ってこようぜ!!


 なんならハリスから出ようぜ!!


 って話か。


 さすが部隊の頭脳、ペロシさん!!


 それ、完全に採用!!


「最後に、我々自身が迷宮を所有し永続的に魔石をボスに供給する体制を整えることです。これにより、我々はボスが死ぬまで戦略的に兵站が干上がることは絶対にありません」


 は?


 ペロシさん、何を言ってるの?


 迷宮を所有する?


 なんでそんな大きな話になるの?


 俺、単なる商人ですよ?


「ふむ。ペロシの提案を採用する。ボス、戦力が整い次第、迷宮を奪いに行くぞ」


 は?


 お前も勝手に何を言ってんの?


「いやいやいや。クラウスさん、私は単なる商人ですよ?それに迷宮を奪うって、侵略戦争ですよね?」


「ボス、これは護衛任務の権限の範囲だ。迷宮を奪い持続可能な体制を取らなければ、我々は必ずいつか魔石が枯渇する。それ程までボスのスキルと商品は近隣諸国にとって脅威だ」


「クラウスさん、侵略を跳ね返す自衛戦争ならともかく、安易な侵略戦争は駄目です。ある程度の違法行為は認めますが、それだけは認められません」


 俺はクラウスを強く睨む。


 安易な侵略戦争など絶対に認めんからな。


「私の国は約80年前に侵略戦争を行い、戦争の大義名分が余りにも利己的だったので大半の国家を敵に回して大戦になり、そして国中が焼け野原になって敗戦しました。戦争ですからお互いの大義名分は利己的だったとも理解してます。結局は弱かったから敗戦したのでしょう」


 勝てば官軍。


 負ければ賊軍。


 どんなに素晴らしい大義名分があろうとも、弱い者が賊軍に為らざるを得ない。


 どんなにクソくだらない大義名分だろうとも、強い者が官軍になる。


 歴史と正義は強者によって語られる。


 そんなことは分かっている。


 分かっているさ。


 それでもだ。


「それでもです。それでも敗戦後、我々の国は侵略戦争を放棄することを国是とし、約80年もの長きに渡る平和を享受してます。そしてこれだけの技術力と文化力を皆で必死に考え働き支え合い、一生懸命蓄えたんです」


 技術力と文化力の結晶の一つである紅茶系のペットボトルをクラウスに突き付ける様に見せる。


 それが俺たち日本人だ。


 賊軍と世界から嗤われても、歯を食いしばってみんなで頑張って来たんだ。


 みんなで頑張ったからこそ、世界有数の経済大国になったんだ。


「他国による危機的状況の発生や侵略をされることもありますから、私は自衛戦争までは否定しません。その上で、熟慮を重ねた狡猾な平和外交こそが繁栄の道であり、短絡的で安易な侵略戦争は破滅への道だと信じています」


 大義名分もクソも無い侵略戦争をしてみろ?


 一気に周辺国全てを敵に回す。


 それは巡り巡って俺の生命を必ず脅かす破滅への道だ。


「それが大戦で敗戦した私の祖国の信念です。その信念により我々は世界有数の経済大国になりました。クラウスさん、他者を納得させるには大義名分が重要です。熟慮を重ねず狡猾さの欠片も無い安易な侵略戦争を行うことは認めません。これは『命令』です」


 俺とクラウスは真正面から睨み合う。


 互いの信念を賭けた男の戦いだ。


 クラウスからチリチリとドス黒い殺気が溢れ出す。


 殺気を出そうが、覚悟を決めた俺を舐めるなよ。


「クックック。商人らしいボスの『甘い』理想と考えは分かった。ボスの『甘さ』が何処から来てるのかも分かった。どうやら俺たちとは本質的に全然違う生き物のようだ」


 ……なるほどな。


 これがガーランド王国の英雄であるクラウスか。


 なんつー邪悪な笑みを嬉しそうに浮かべるんだ。


 やっぱりお前は魔剣か妖刀だろ!


「だが、それならどうする?ボスのスキルで金と暴力が延々と膨れ上がり、この国だけではなく近隣諸国からも敵視される一大勢力となる。そして戦争だ。必ず戦争になる。なぜなら金と暴力は必ず戦争を生むからだ。それが俺たち人間だ。俺たち人間の大好きな戦争が必ず発生する」


 ぐっ……お前、もっと殺気を抑えろよ!!


 本気で俺に殺気を向けてるだろ!?


「そして迷宮を持たなければ、いつか俺たちは魔石が枯渇する。戦争になれば尚更だ。なぜなら迷宮は貴族の所有物だからだ。戦争を回避し狡猾な平和外交があろうとも貴族以上の『財産』と暴力を持つ『平民』のボスを妬み、嫉妬に狂う貴族の気紛れな命令一つでボスの大好きな魔石の供給は止まる。俺たちは貴族の気紛れな気分の上で生かされている。ボス、その不安定性を理解しろ」


 この世界の貴族どもは頭おかしいのかよっ!?


 金なら払うから、もっとビジネスライクに生きろよっ!!


「なぁ、ボス。俺たちに教えてくれ。俺たちは座して死を待てば良いのか?滅ぶと分かりながら、泣き叫ぶ女と子供を見殺しにすれば良いのか?魔石の供給が止められても戦わずに賢しらに命乞いをして、貴族の要求に何ひとつNOとも言えずに顔色を窺いながらヘラヘラとニヤけて性根まで奴隷として生きれば良いのか?ボス、俺たちに『男の矜持』を教えてくれ」


 クラウスだけではなく、マイク、ピーター、ビル、ペロシまで本気の殺気を溢れ出している。


 お前ら、雇い主の俺を殺気で脅してるだろ!?


 迷宮獲得への侵略戦争に対する対案なんて考えてねーよ!!


 さっき話題に出たばかりだろーが!!


 しかもこっちは異世界に来て、まだ2日目なんだぞ!!


 何一つこの世界のことなんて知らねーよ!!


 とりあえず時間だ!!


 時間を稼げ!!


「……何も直ぐに魔石の供給が止められる訳ではありません。それなりの時間が経ってから、最悪な想定の魔石の枯渇が起こるでしょう」


 そう、何も今直ぐに魔石の供給がストップするわけじゃない。


 あくまでも戦略上のことであり、最悪の想定でしかない。


「ですから熟慮できる時間をください。今から1ヶ月以内にクラウスさんたちを納得させられる対案を出せなかった時は……私の能力不足でクラウスさんたちも女性たちも戦略的に危険な状態には置けません」


 日本人のお家芸『その案件は一度持ち帰って、相談してからお答えします』を喰らえ!!


「みんなの安全と幸福な人生の為です。私も消極的ですが、戦略上の危機的状況における『利己的な自衛戦争』を熟慮した結果として認めます。クラウスさん、これでどうですか?」


 憲法9条ですら骨抜きにする日本人お得意の政治的解釈で『利己的な自衛戦争』として認めてやるから、とりあえず熟慮する時間をくれ。


 これは『取り引き』だ。


「ふむ。ボス、二言は無いな?」


「ええ、二言は無いです」


「では、1ヶ月以内にボスが俺たちを納得させられる対案を出せなければ、俺たちは迷宮獲得の為に『利他的な侵略戦争』を行う」


「クラウスさん、『利己的な自衛戦争』ですよ」


 殺気溢れる空間で俺とクラウスは睨み合い、シニカルに笑い合う。



資金

約42万クローネ


魔石ポイント

約59万MP


所有奴隷

男 5人

女 3人

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い作品です! 楽しませて頂いてます! [気になる点] 平和な現代日本と、中世文明レベルで戦争や奴隷制が当たり前の異世界では価値観が全く異なってくるので、クラウスが仲間や護衛対象を守るた…
[一言] 今の日本にそんな誇りは感じれないけどな、スパイ大国だし。 それに、毒を食らわば皿までの覚悟はどこいったん?
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