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17話

 ※2章スタート。17話まで読んでくださり、ありがとうございます。


 ※【異なる世界】へようこそ。

17話


「複製スキル」


 異世界に降り立った俺は周囲を見渡した後、直ぐさま複製スキルを使った。


 目の前には半透明のディスプレイが浮かび上がっている。


 スキルとは不思議な能力だ。


 使ったことが無いにも関わらず、使い方が感覚的に分かる。


 まずはベ○スキャンプ16Xと物置に魔力を通していく。


 存在の全てに魔力を通した後、存在を記憶する。


 半透明のディスプレイ上に名前を付けますか?と文字が浮かび上がる。


 もちろん名前を付ける。


 腕時計の時間を見ながら『1日目10時23分。ベ○スキャンプ16Xと物置の全て』と名付けた。


 次にハ○レーダビッドソンにも魔力を通し『1日目10時25分。ハ○レーダビッドソン』と存在を記憶する。


 その次に100万クローネが入っている皮袋とユーグレナ様の神像、そして俺が身に付けているモノ全てに魔力を通して存在を記憶した。


 よし。


 これで俺の財産を盗まれても、いつでもスキルで複製できる。


 俺や俺の財産はこの世界では異質で異端だろう。


 いつ、この世界の権力者や暴徒に財産を取り上げられるか分からんしな。


 ほんの少しの安心感を得た後、まずはオリハルコンの神像を物置の中に隠した。


 物騒な物は、隠せるならさっさと隠しておきたい。


 ……まぁ、全部が全部、物騒な物なんだけどな……。


 次に、物置と連結させる為にハ○レーダビッドソンを手押しして、物置の前まで持って来る。


 物置の中から連結器具を取り出し、カチャカチャとハ○レーダビッドソンと物置を連結させる。


 そしてベ○スキャンプ16Xと物置に取り付けているディスプレイを操作して、電力によるアシスト機能をオンにする。


 よし。


 これでハ○レーダビッドソンで、ベ○スキャンプ16Xと物置を牽引できるハズだ。


 カスタムショップの職人たちとの実験ではハ○レーダビッドソンで牽引は出来たが、地面が固く平らなアスファルトだった。


 しかし、ここは草原の上でデコボコの土が剥き出しだ。


 こんな重たいモノを牽引出来るのだろうか?


 オフロード仕様を信じるぞ?


 俺はハ○レーダビッドソンに跨がりエンジンを掛けると、ハ○レーダビッドソン特有の独特の三拍子排気音を奏でている。


 異世界の地でこの排気音を聞けるとか、感無量だな!!


 いつまでもハ○レーダビッドソンが奏でる美しい排気音を聞いていたいが、さっさと街まで行って生活の基盤を作らんとならんしな……。


 さて、愛車よ。


 頼むからベ○スキャンプ16Xと物置を牽引してくれよ。


 お前だけが頼りなんだ。


 俺はゆっくりとアクセルを回し……ダブル連結されたハ○レーダビッドソンが少しづつ動いて行く。


 よっしゃ!!


 牽引出来ている!!


 デコボコの地面が怖いから、ゆっくりと進むけど。


 さて、このまま街まで突っ込むぞ!



資金

100万クローネ

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