表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/5

4


 今はもう10月。

 歩いている道はたくさんの落ち葉で埋まっています。

 暗くなるのが早くなって、寒い、とまでは言いませんが、少しひんやりとした空気も感じます。



 この季節は気温がちょうど良くて過ごしやすくもありますが少し寂しい気持ちにもなります。


 

 でも、春の希望に満ち溢れている感じや、夏の楽しげな雰囲気を感じる方が、自分がそれらとは別世界であることをひしひしと感じて、ちょっと苦手なのですけれど。


 秋や冬のしんと寂しい方が少し落ち着いてしまいます。




「ただいま帰りました」



家に着いて声をかけますが、誰からも返事はありません。


 これもいつものことです。


 家族から見放されているわたしに構う使用人はいません。わたしに構うことで継母や義姉から、嫌がらせを受けるのではないか、と警戒されているのです。



 しょうがないことです、本当に。

 もう慣れてしまいました。



 静かに自分の部屋へ行き、まずは学校から出ている自分の課題を終わらせます。



 あとはお姉さまから頼まれていたことをやらなくちゃいけませんね、、、

 課題と、部屋の掃除でしたよね、、、



 こんなことはよくあること、というよりもはや日課です。

 もう何も感じることがありません。



 それに、姉の課題を手伝っていたおかげで、自分の学年の勉強はそれほど苦なく理解することができます。


 これはある意味ラッキーでした。



 姉の課題を確認すると、今日提出した分の課題が採点されて返却されていました。

 何か間違いがないか、軽く目を通すと、

「素晴らしいできです!!」

と、花丸が書いてあります。



 まあ、とっても嬉しいです。



 昨日の課題ももちろんわたしがやりましたので、自分が褒められているように感じて心の中かがほわっと暖かくなりました。



 さあ、あとはお部屋のお片付けをしておかなくちゃいけませんね。



 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ