【落書】船のスケール感
ふと思い立ち、スループ艦と戦列艦を並べてみました。
この戦列艦モデルは有名なイギリスの軍艦ヴィクトリー号、本当は18世紀半ばに建造された船です。まあスループ艦もほんとは18世紀の船なんですけど。
並べてみると確かに戦列艦の方がずっと大きいんですけど、スループ艦もバウスプリットやガフが長いせいかそんなに小さく見えません……ね?
作者の頭の中のフォルコン号はもう少しバウスプリットが短くてスプリットセイルがついてて、もう少し解り易い檣楼がありもう少し艦尾楼が短いイメージです。
ちなみに戦列艦は戦時には1000人以上の乗組員を乗せます、104門の大砲を撃ち続けるにはそれだけ要るのです。
で、スループ艦なんですが……甲板15~25mほどの18世紀のスループ艦は本来20~40名の乗員を乗せて運用されています。
以前は定期航路の貨物船ならこれで十分だよという言い訳もあったんですが、大砲をしっかり積んで何となく海賊船扱いされる事も多くなった今(第七作120話付近)となっては、フォルコン号の乗員は少な過ぎもいいところで。
フォルコン号の甲板長は24m、全幅は最大5m程度です。この船の貨物スペースは10m×4m×2mぐらいなんじゃないかと思います。40フィートコンテナが65.7m3ですので、それより少し大きいですね、無理をすれば甲板にも積めるので、最大積載容積は100m3ってとこでしょうか(もちろん重量も考えなきゃいけませんが)、
で、机上の空論として食料がざっくり10cm×10cm×10cmで一食分とすると、1m3で1,000食分、船全体で最大10万食分の食料を積めるという事になります。
そのくらい、現代の尺度で言えば大したことないんですけど、17世紀前半の人口はヨーロッパ全体で一億人くらいだったと言われています。その時代でもロンドンやパリはそれぞれ30万人くらいが住む大都市だったのですが、スコットランドの中心都市グラスゴーの1660年の人口が14,678人なんて記録もあるようですので、フォルコン号の輸送力も決して小船と侮れません。
おまけ
ツイッターに上げた年賀絵です。今年も宜しく御願い致します!




