9.体育祭、成り行きで実行委員。
更新遅くなってすみません。
前に上げた話の行間を調節していました。
今回はちょっと短いです。
ステイヴィーが魔法陣開発に加わり、1ヶ月が過ぎた。
あれから、無事ストレージも完成した。
そして今日は始業式。俺もついに最高学年か。高校入学して、それで2年の頃自転車で走ってたら車に轢かれそうになり、そしたら天使は来るし、スキルはもらうし、ウィンドウは喋るしで色んなことがあったなー...って、
学校の思い出が少なすぎる!
そうだ。学校の思い出を作ろう。
と、成り行きで体育祭実行委員になった。
(成り行きでなったが、何をすればいいかわかんねー)
本当に何をすればいいかわからない。俺が実行委員の集まる教室で頭を抱えていると、親友である(モテはしないが、見た目それなり)島根春樹が近寄って来てこういった。
「何だか、なにやって良いかわからねーって、顔してたぞ。」
やっぱり、こういうときに分かり合えるともがいるっていいわ。
だが、その通り過ぎて怖い。
「あぁ。高校生活の思いでづくりのためにやってみたものの、どうすればいい!?」
春樹は去年も体育祭実行委員をやっている。
なのでわからないことは、春樹に聞く。
「で、具体的に教えてくれ。全部。丁寧に。」
「難しい要望だな。」
と、言いながらも、春樹は丁寧に教えてくれる。
「まず、一番の仕事は体育祭の企画だ。この芦野花高校の学校方針は、生徒の自己計画性、自己企画性、自己自治性だ。だからこの学校は3年の実行委員も認めてるんだ。」
ほぉ。
「その企画内容だが、毎年違うものもあれば同じようなものもある。例えば、違うものは【応援合戦・演舞】のプログラムは、毎年変わる。」
確かに、演舞だけでなく寸劇とかやってる年もあったな。
「次に、毎年同じようなものだが【クラス対抗・色別対抗リレー】のプログラムなどが代表的なものだ。」
確かに。
「だが、毎年同じものをやるには完全に同じじゃダメだ。」
「なぜだ?」
春樹は、その質問が聞きたかったと、言わんばかりの顔で言った。
「良い質問だ!(言いたかっただけだろ)毎年全く同じだと飽きるだろ。」
「そうか?1年に一度だから、飽きることはないだろう。」
春樹は首を横に振る。
「作ってるこっちが飽きるのだ!」
お前ら(俺含む、企画側)の話かーい。
「それと、生徒達の創造性を鍛えるためでもある。」
そっち絶対ついでだろ。
「それで、毎年何を変えてるんだ?」
春樹は頷き、
「基本は入場のやり方かな。」
「具体的に。」
すると春樹は教室の黒板に、グラウンドのトラックの絵を書き出した。
~オマケ~豆知識
この学校の体育祭は正式名称があり、『芦野花高校体育競技大会』と言う。
体育祭というのは、この正式名称は長いので、呼びやすく、慣れているので
体育祭という略がついた。