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3.この後のこと、そしてステータスを開く。

「ハッ!つい私としたことが、本の事になるとこんな感じで、すみません。」


 だいぶ重症みたいだな。


「それで!その本について色々教えて下さい!見返りは何でもするので!」


 ほう、それじゃあ...


「スキルの使い方を教えて。」


 すると自称天使はしまった、という顔をした。そして困った顔になり考え始めた。


「うーん、使い方を教えるのは簡単です。ですが、こちらの世界でそれを悪用する危険性があるのです。なので、簡単には教えられません。」


 なる程、そうきたか。じゃあ、


「俺が自分で異世界に転移出来るようになったらどうする?」


 また自称天使は考えている表情で言った。


「それは、あなたのスキル次第です。異世界転移が出来るようなスキルならいいですが、そのためにはあなたのスキルを見なければ行けません。なので、ぜっっっっっっっったいに悪用しないと誓えるのであれば、あなたにスキルの使い方を教えましょう。」


「もちろんだ。絶対に悪用はしない。」


 即答である。まあ、スキルが使いたいだけだが、そんな理由で魔王を倒しにいくとか、でもチートスキルなんだから魔王くらい楽勝でしょ。


「というよりも、教えるかどうかは上に報告しないの?」


 すると自称天使はこういった。


「異世界転生も転移の()()()も変わりません。グレーゾーンです。」


 真顔で言われたら、返す反応に困る。







「それではまず、ステータスを開きます。その時に自分の思う『ステータス・ウィンドウ』を思い描いて下さい。」


へぇー、簡単だねー…って、


「待て、そんなに簡単だとみんな『ステータス・ウィンドウ』は開けるのじゃないか?」


「安心してください。神から許可されている世界と、人しか使えないので。なお、あなたのチートスキルは、神の許可をいただいてダウンロードしているので、こちらの世界でも使えるようにはなっています。」


 なる程。それじゃあ、


(ステータス・ウィンドウ)


 すると、俺の前にそれっぽいものが出てきた。





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   芦屋 充


 HP:500


 MP:40


 スキル:魔法陣(習得魔法:なし)


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「随分簡単なステータス・ウィンドウですね。」


 まあ、余計なものが多いと見難いもんな。


「人によってウィンドウは違うんだろ。ならお前のステータスはどれくらいだ?」


 すると、自称天使は嫌そうな顔をして、


「あなた、人のステータスを聞くのは体重を聞くのと同じ感じだと思って下さい。」


 怒られた。


「はい。すみません。」

 

「まあ、良いでしょう。あなたみたいな簡単なものに設定を変え見せましょう。」





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   エルトクロン アルト


 HP:100000


 MP:6000


 スキル:天使魔法


 加護:大天使ガブリエルの加護

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 桁違いだった。あと、自称天使ではなく正真正銘天使だったわ。


「ジロジロ見てないで、あなたのチートスキルの魔法陣?はどんなスキル何ですか。」


「いや、どんなと言われても習得魔法:なし、になってるだけなのだが。」


「それでは、スキルの文字をダブルタップしてください。そうすれば、スキルの詳細が出てきます。」


 へぇ、どれどれ。魔法陣のことをダブルタップした。すると、





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 スキル:魔法陣【魔法陣を作れます。魔法陣を使えます。

     使い方は()()()をダブルタップ 】

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 随分簡単な説明だなぁ。 ()()() のところをダブルタップ。すると、今度はこんなものが出てきた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 スキル:魔法陣【魔法陣を作れます。魔法陣を使えます。

     使い方は()()()をダブルタップ 】

    

    初級魔法陣入門書生成消費MP:20

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 名前長いな。まあ最初は入門書からか。それじゃあ、生成っと。

 

 すると手の上に本が出てきた。

「何ですか?それは。」


「初級魔法陣入門書だって。すげー本当にMP減ってる。」

 俺のMPは40から20に減っていた。

「当たり前です。スキルを使ったのですから、MPは減るに決まっているじゃないですか。」


「決まっているといわれても、これが初めて何だから仕方がないと思う。」


「それもそうですね。」

 この天使、結構素直だわ。

~オマケ~豆知識


「天使魔法ってどんな魔法だ?」


「天使魔法とは、神に仕えることを許された天界人のもつ、天使の証のことをさします。」


「へぇ、じゃあどうすれば天使になれるの?」


「天使というのはこちらの世界で言われている、いわゆる資格と同じような物だと思って下さい。試験など適正検査を行いそれをふまえた上で大天使様が許可されるのです。」


「じゃあ、大天使になるにはどうすればいいの?」


「大天使様が何人かに推薦を与え、その大天使様に仕える天使で投票し一人のみを選びます。その後、大天使様から引き継ぎを行い大天使になります。」


「じゃあ、神は?」


「神になる種族は問われません。神になるには自分の住んでいる世界の神の推薦が必要です。そこから神の中で投票が行われ、三分の二の投票で神になる資格が得られます。」


「資格?」


「はい。神になるには膨大な知識が必要です。なので神級試験というものに合格しないと神にはなれません。」


「天界にも色々な事情があるんだな。」



これは面白さというよりも豆知識の方が大きいです。あと、豆知識コーナーで書いた内容は本編でも出るかもしれません。

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