17.口調の変化、スキルのせい。
おかしい、この男全然本気を出していない。俺はステイのサポートがあって精一杯なのに。
しかもこの男俺がアクションをするごとにぶつぶつずっと言ってる。
「お前何ぶつぶつ言ってるんだ?」
「ふん、何でも良いだろう。」
本気かどうか聞こうか?でも失礼になるかもしれないからな、、、うん、やめとこう。
「お前なぜそんな納得してる顔なんだ?」
「何でも良いだろ。」
、、、、、、、、、、、、
デジャヴ。
無意識である。
そして男は俺の目の前にいた。
「な!」
いつの間に!
「そんな事で気い散らしてるようじゃ、異世界で魔王なんかとは戦えねえぞ!」
そう言って男は剣で切りかかってくる。
一応何とか防ぎきってはいるが、攻撃に隙が無く攻撃ができない。
「ほらほら、どーした!攻撃してこないのか?何かしないとこの会場ごと吹き飛ばすぞ!」
「な、どういうことだ!?」
そして男は片手を上げてスタジアムの真ん中の上空を指した。そこには....
「この近辺にある魔力を集めて塊にする、単純だが破壊力は抜群だ。後は魔力が溜まれば暴走させて、ドカン!だ。」
それまでに止めろということか。
だが、さっきから気になっていたんだが、あの男喋り方が時々変わる。
『恐らくですがあれは使用者が失敗したことのある、多重意識魔法です。』
なんか嫌み臭いぞ。
『その多重意識魔法で物理攻撃型と魔法攻撃型で分けているのでしょう。』
なるほどな。
ーステイ視点
マスターは気付いていないようですが、マスターも口調が変わっているんですよ。恐らくその憤怒のせいですね。
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芦屋 充
HP:500
MP:400
スキル:魔法陣(習得魔法:火・水・風基本魔法・治癒・魔法障壁・強化魔法・浮遊・解析・光暗魔法)
スキル:憤怒
追加ウィンドウ:ベーシックサークル・テレポート・ストレージ
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16話でステイが魔法陣同時展開ウィンドウと言ってましたが、それはサークル・ウィンドウの応用なのでステータスには無いです。