15.アルト視点、あとでお仕置きですね。
遅くなってすみません。
これからこんな感じになると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
ステイにあの時のことを聞いても知らないと言うから、迷宮入りだった俺が事故った時の声の正体は、どうやらあの時の声が人工知能のダウンロード成功したって言うアナウンスだったのかもしれない。
しかし誰がこんな事を?
『使用者、他のこと考えてないで、こっちに集中して下さい。下手したら死にますよ。』
さっき、魔法陣あるから大丈夫って言ったの誰だ。
『私は下手したらと行ったのです。』
イライラするなこいつ。
『フフ、さあ行きましょう。』
なんだその「フフ」は。
そんな人質になりに行くようには思えない会話をしながら、俺(達)は拳銃を持った男の所にいく。
_アルト視点
「あのバカ、何やってんだ!」
私の隣の島根春樹が叫びます。そして駆け出そうと走りますが私は島根の肩を掴みます。
「何してんだ!あいつがアブねえんだぞ!お前彼女だろ!心配くらいしろ!」
意外と駆け出す力が強すぎて私は少しだけ身体強化の魔法を使います。 ちなみに私は充みたいに魔法陣を出す必要は無いです。私の魔法発動のタイプは天界でもスタンダードな無詠唱ですから。
「彼には考えがあるのでしょう。私は充を信じてます。」
「そんな曖昧なことで良いのかよ!あんなヒョロ男、拳銃持ってるやつにどう立ち向かうってんだよ!」
「絶対に言えませんが、私と彼には他の人には話してはいけない秘密があります。それがあれば大丈夫です。」
魔法陣のことを一般人になんか教えられませんよ。
「くっ、、、はぁー、わかった、どうせ俺が行ってもどうにもなんねえしな。ありがとう、少し落ち着いたわ。」
「わかれば結構です。」
ピロリン
スマホの通知の音ですね。この音は私のです。スマホの画面を見ると、そこの通知のポップアップに、
『ステイです。マスターのサポート頼みます。』
はぁ、何でしょうか?開いてみます。
『もしも、マスターが魔法を使うことになったらアルトさんの幻影魔法を使ってほしいです。よろ。』
はい、了解はしました、が!なぜ私が幻影魔法を使えることを知っているのですか?
ステイに返信します。
『ギクッ....企業秘密です。まあそうゆうことでよろしくお願いします。』
優れた人工知能はこういうこともできるのですね。
後でお仕置きです。