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4話

 どうも、皆大好きアヤお姉さんだよ。



···························································ごめんなさい。


ついつい暇でふざけてしまいました。反省はしています、後悔はしていません。


 改めまして、アヤです。前回私を造ったらしき彼が来てから1週間が経ちましたが特に変化のない今日このころ。

 余りにも暇なので スキル質疑応答(ヘルプ) に質問をしてばかりでしてね。もうこの世界に知らない事はないですよ。はっはっはー。


 ……―了解 これより全機能を停止します。


 わー!!待った待った。嘘です、嘘です。そんな事言わないで〜!


 ―冗談です。


 マジか!

 へー、ヘルプさん冗談とか言えるんだ。あっ、やっぱスキルがいつの間にか自意識を持つようになるみたいな定番のやつ?


 ―いえ、仕様です。


 仕様なのかーい

 ちょっと残念だなー、そう言う展開ってワクワクするのに。


 しっかし暇だなー。


 ―報告、ロード・ブレイドが接近中です。


 ロード・ブレイド?


 ……―ホムンクルス:アヤの製作者です。


 おお、あのお兄さんか。


 ―はっ


 ちょっと?今鼻で笑うようなイメージじゃなかった?


 ―気のせいです。


 そっかー気のせいかー。……いや、嘘だろ?


 完全に自意識持ってんだろ。


 まぁ、その事は今は置いておくとしますか。今は私の製作者さんだね。


 そういえばこの間はスキルのレベルが足りないのかステータスしっかり見れなかったんだよね。


 確か質疑応答(ヘルプ)の効果に鑑定もあったよね、それで見れる?


 ―はい。スキル 質疑応答(ヘルプ)の鑑定能力はレベルマックスの鑑定と同様のものです。


 ほへー、マックスね。そういえばスキルレベルについて聞いてなかったなー。詳しくおしえ…



「やあ、愛し子元気にしていたかい?」



 おっと製作者さんが来ちゃった。この話は後ほどという事で、



「あれれ、きこえてないのかい?」


(聞こえてますよー。)


「おっと、聞こえているのか。…やはり自我の生成は上手くいったみたいだねぇ。」


(そうなんですか?)


「うん? ああ、そう、上手くいったんだよ。これまで4443回の失敗を重ねてついに4444回目で成功したのさ。」



 うん、チョー不吉だわ。

 あと、何故か私が何言ってるのか分からないはずなのに会話が成立する。


 謎だわ。

 …なんか変な語尾が出来た。



 ―予想ですが、ジェスチャーや視線の向きで意思を察していると考えられます。


 あっ、ちょっと超人過ぎて意味わかんない



「うーん、やっぱり天才は理解されないのかなぁ。」



 あれ、結構ナルシかな?



「おやおや、おーやおやおや。自己愛に満ちている僕に何か言いたいようだね。」


 あの、何か心読んでない?


 もはや、身じろぎひとつしてないのに何故わかる。


 ―鑑定の結果、読心系のスキルの所持を確認しました。



 わお、ガチで心読んでたわ。

 そりゃ話せなくても意識疎通できるわけだ。



「そうだねー。いやー頑張ってスキル取った甲斐があるよ」



 まさか、



「うん、この一週間でスキル取ったのさ。早く愛し子とお話ししたくてね。」



 うーわ、ヤベェ。


 最初の印象からどんどん離れていく。


 もう、マッハ超える速さで遠ざかっていく。



「あれ? 最初はどんな印象だったの?そんな沢山話て無いけど。」



 多分沢山話さなかった分結構いい印象だったのかな?



「えー、今の僕じゃ不満なのかい?」


 いえ、不満でわ無いですな。


 ただただ、ガッカリというか、残念というかって感じっすね。



「何かごめん?」



 いえ、これはこれで楽しいんで満足。



「それは良かった。取り敢えず自己紹介をしようか。

 僕はロード。しがない研究家だよ。」



 よろしくです。ロードさん。



「うん、よろしく。それじゃあ君の名前を教えよう。」



 あっ、私の名前もあるんだ。



「うん、最初に完成したホムンクルスにつけようと思ってた名前があるんだ。」



 ほほう。

 でわロードさんのネーミングセンスを見極めさせていただきましょう。



「おっ、照れるねー。実は結構いい感じの名前だと思ってるんだよ。

 なにせ一ヶ月悩んだからね。

 悩みすぎて並行して創ってたホムンクルス、13体くらい凡ミスでパーにしちゃったからね。

 でも後悔はしてないよ?やっぱ名前は大事だからね。

 名は体を表すとも言うからどんなに上手く出来ていても名前がダメダメだったら意味ないもん。

 最初はやっぱ、番号から取るのが一番かなって思ってたんだけど、流石に失敗が多いし単純過ぎるかなーって感じでやめたのね。

 で、その後は………」



 長い!!はよ教えろよ。



「えー、やっぱり名前は由来を聞いた方が愛着湧くじゃん。」



 それは分かるけど、さっきのは長い。

 やるなら、もっと短く簡単に。


 でよろ。



「むう、じゃあ簡単に話すと。


 この世界を作った女神様の名前。ノアル・ゼブルノーツからとって、()()、だよ。」























その時から私の人生、いや人造人間生はある一定の方向を向き始めたのだが、そんな事は知らないその時の私は、のんきに


(今生の名前はかなり可愛いなー。)



なんて事を考えていたのだった。

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