2話
遅くなってすみません。なかなか執筆に時間を割くことが出来ませんでした。読みたいと思っていた方がもし、万が一いたのであれば、申し訳ありませんでした。
ホムンクルス……それはルネサンス期の錬金術師によって作られると言われた人の手によって造られた人間でありファタジー物の小説に度々出てくるものだ。しかし私のもともと生きていた世界でそんなモノただの幻想であり、絶対に造る事など出来ない物であった。
しかし私はホムンクルスとして転生したのだ
まさにファンタジー、転生する事だって信じられないのにまさか自分自身がファンタジー生物に生まれ変わってしまうなんて最っ高だ。
「ふむ、やはりまだ本調子では無いようだね。形は出来たが意識は曖昧のようだ。」
おっと、私が思考の海に潜っている間に目の前の男の人の話を聞きそびれたらしい。
取り敢えず意識がある事は伝えておこう。 えっ、なんで異世界なのに言葉が分かるのか疑問に思わないのかって?
ハッハッハッ
まぁ細かい事は後で考えればいいでしょう、今は取り敢えず意識がある事を伝えるのを優先だ。
「ガボガボガボ、ガボ。」
おお、今私は培養用なのかやたらSFっぽい水槽の中にいるので喋ろうとするのが間違いだった。まぁこれでなんとなく伝わった、かな?
「おや? もしかして意識はしっかりしているのか?」
一応私の伝えたいことは分かったようだ。
「なるほど、予定より早いが魂の定着は出来たみたいだね。 それじゃあ(ステータスサモン)って、念じてみて。上手くいっていればステータスがでるはず。」
おお、ステータスか。ラノベとかだとここで物凄い数値が出るんだよね
☆
名前:無名 (アヤ)年齢:0才 (16)性別:女 種族:人造族
レベル:0.5
命力:170
体力:195
魔力:287
物理防御力:17
魔法防御力:23
物理攻撃力:36
魔法攻撃力:49
スキル
言語理解 隠密行動 心情察知 鑑定:良 成長:良
神性スキル
超神美鬼
称号
日神の加護 美神の祝福(日神の加護により浄化)
☆
ん?なんか呪いって文字が見えたんだけど。しかも呪いの前に神のってついちゃう感じの。どゆこと?
「どうだい?ステータスは出たかな?ステータスは、名前・年齢・性別・種族・レベル・命力、体力、魔力・物防、魔防・物攻、魔攻・スキル・称号が分かるけど全部出てる?」
取り敢えず呪いは後で調べるとして、今は、男の人に答えるために頷く。
「よかった、ちゃんと完成したみたいだ。でも暫くは様子見だね。また来るよ。」
あっ、どっか行っちゃう。その前に、、
―鑑定!
名前:ロード・ブレイド 年齢:17 性別:男 種族:人族
レベル:30
命力:10,200
体力:11,700
魔力:17,220
うん?結構強くない?いや、基準とかよく分からないけど。
私とほとんど年齢変わらないはずなのに、えっ?この世界の平均ってなに?
だれか、教えて〜〜。
―質問を受け付けました。称号の効果でスキルを入手しますか? YES or NO
おお、なんか貰えるのか。取り敢えず
―YES
―承知しました。入手できるスキルは以下の通りです。
・神成長:極
・質疑応答
・世界地図
いずれかを選んでください。
むむ、唐突に始まったスキル取得だけど、なんか名前がカッコいい気がする。どれがいいのかな?
うぅむ、ムムム………よし、こう言う時は直感で!だよね〜
なんとなく、やっぱこうお馴染みで、何でも教えてくれるような第2の頭脳的な物があればなんとかなりそうな気がするよね、よぅし、字面で判断!てか絶対私の思っている効果であろうヘルプさんをおくれ。
―元個体名アヤが神の加護よりスキルを入手しました。スキルを常時発動にしますか?
常時発動にすると、以下のことが可能になります。
・発動句の使用でいつでもすぐに質問の答えを知ることが出来るようになる。
・音声による擬似的な会話が可能になる。
・鑑定と同じ使い方が可能になる。
―発動可能にしますか? YES or NO
出来る事が増えるならもちろん。
―YES!
―質問をしますか?
あっ、じゃあ私って強いのかな?
―ステータスの数値は同じレベルの人間の中では強いですが、世界的には最弱に分類されます。
まぁ、レベル0.5だからね。じゃあ、
じゃあ成長したらどうなるの?
―そのまま成長した場合は中堅クラスの強さになります。
中堅かぁ。ま、死ななきゃ別にいいかな?
―ちなみ一生かけて中堅クラス になります。
一生かよ!もう少し少なくならないの〜
―神性スキル…超神美鬼…を使用することでさらに強くなる事が出来ます。詳しくはスキルの鑑定を行って下さい。
ほほう、神の字から想像がついたけど、やっぱえげつないスキルなのかな?
―鑑定!
超神美鬼:効果…魅了:強、洗脳:強、精神支配:強
思考誘導、威圧:超、記憶操作、隷従化、眷族化
知識強奪、ステータス強奪、技術強奪、アイテム強奪
は?……
私はスキルの効果を表す文字のあまりの凶悪さに放心するのであった。