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断捨離の本質

作者: 塩辛

何においても、知ることが全ての始まりである。塩辛

断捨離≪だんしゃり≫


言葉のニュアンスだけが一人歩きして「とにかく捨てまくること」「何も持たない暮らし」と解釈される言葉にまで変貌してるけれど、本来はライフスタイルを見直すときに取り入れる一種の思考法です。


「生活は不満ってわけじゃないけど、なんだか違う気がする」「物はあるけど、どうも安っぽくて何も残らないような人生を送ってしまっている」「部屋にいても落ち着かない」などと気付いたり思ったりしたとき、人生の転機に始めてみるのが断捨離です。


けどそれって自己啓発本や著名人の生き方に影響されたって変えられますよね? つまり断捨離もそういう考え方のひとつ、概念(がいねん)です。




今回は、私が実践するうえで重要と感じた点や断捨離の概念をまとめていきます。




■■■




■■■本質的な断捨離ができるのは仕事してる人だけ


一定の生活水準と生活基盤があることは前提です。


きちんと働いていて自分の生活があり、金もあり、精神的にも多少は余裕がある人間でないと不可能です。金があるからこそ選択肢も増えるわけだし、ある程度まとまった金がなければ思いきって始めることも難しくなります。


社会不適合者、ニート、精神疾患者など、生活や人生そのものに問題がある人にはおよそできません。ライフスタイルそのものが瓦解してるのに人生の見直しも何も無いですから、その場合は()()()()してからになります。




■■■断捨離は哲学


物を捨てることが本質ではありません。あくまでキッカケです。自問自答する以外に正しい答えは出ません。


そもそも仏教だかイスラム教だかから来ている教えの一部を流用した言葉なので、内容は哲学です。


ただ、断捨離の優れた点としては、考えることから始めることも、捨てることから始めることもできます。


ともかく捨ててみることからやっていけば色々と見えてきやすいので、小さいものからゴミ箱にいれてみましょう。

※捨て方は各自治体に従って下さい。




※メルカリ等の利用については賛否ありますが、私は否定派です。

 それをやると最終的に()()()()()()()()()()()()だろうし、物を手放すスピードが遅くなる=現在の生活から抜け出すのが遅れる=時間の損失、効率低下と考えているからです。

 金額もたかが知れているし。ブランド物が好きなら別なんだろうけど、そういう人って売ったあともまた同じようなものを買うでしょう。

 それにメルカリをやってる方の中で、私が考えているほど劇的な()()()()を起こせている人を見たことがないためでもあります。


 私もリサイクルショップは利用しましたが、即日取引と無料引き取りを兼ねてのことです。Tシャツなど綿類はウェスにしました。(ウェス大活躍してるのでオススメです)

 もちろんお金に変換することは良いことではあるんですが、どうも効率が悪いので断捨離とは違う目的を持っているなという見解です。




■■■固定観念を無くすことに尽力する


『こうあらねばならない』と感じてしまっている部分を消去する。そのことに集中することが最善手で、断捨離の本質でもあります。


例)「洋服はいっぱいあるけど、それは自分にとって合理的だったか?」「PC机を壁に付けて設置してるがその理由は?」「毎日のように缶ジュース・ペットボトルを買っているのは何故?」「カミソリでヒゲ剃りする必要あるか?」「今までのやり方で、何か得たものはあるか?」


疑問を次々打ち出していって、その答えを探るのは楽しくて仕方なかったです。そういった楽しさを見つけたこと自体が新たな生き甲斐とも感じました。


もちろん、変わらないことや変えてないことだってあります。


無理に客観視するより、主観でいるほうが解決することが多かったです。そもそも自分の人生なのに客観性なんておかしいですからね。けれど外人目線を取り入れてみたり異文化に触れたりと、見方は色々あるといいなと思います。




■■■




■■■原動力は羨望


私は、貯蓄ができない理由がわからずずっと悩んでいました。

 他の人は自分より給料が低くても貯蓄できる。自分は口座に一円も残らない。この違いがわからないまま生きてきました。


【どうやったらお金を貯めることができるんだろう?】【金持ちになりたい】【いざというときお金に困らない人間でいたい】


これも原動力になりました。断捨離の概念を深く理解しようと試み、ライフスタイルを見直して金銭感覚に変化が起きた途端に貯蓄できるようになってました。




■■■生活を見直す


私の趣味は、PCゲームやPCを利用することです。なのにPC周りの環境が整ってないし、PCスペックも低いまま。これじゃあおかしいと思ったのもキッカケでした。


『趣味だと言うならとことんやれ』


と思い立ち、まず考えたのが「PCにとって良い環境作り」のことでした。埃まみれの部屋にGTX1080を積んだようなPCを置いてもすぐダメにすることはわかったからです。

 ニコニコ動画「我々のPC部屋」を見ていて、PCゲーマーの部屋のほとんど全てが機能的でないことに気付いたのもキッカケでした。(彼らはそもそもP()C()()()()()()にこだわる人達で、私はP()C()()()()()()に重点を置いているところにも違いはあります。そういう違いを見つけ出すのも断捨離の一環かなと思いました)


埃の原因である布と紙の徹底処分、ベッドの埃対策、最上級の性能をもつ空気清浄機とエアコン、遮光率の高いカーテン、PC用机と椅子の変更、レイアウトそのものなど、最新PCを買う以上の金をかけて行いました。

 が、なんとそこまでやったのにPCを買う気はなくなり、快適空間のなかで新たな生き甲斐やライフスタイルを見出だしていました。もちろんいずれPCは買い換えはしますが、まだ少し遠くなりそうです。




■■■お洒落泥棒になりたい


 UNIQLOの服しかないタンス。いい歳していまだプリントTシャツとパーカー。身繕いもできておらず、まとまらない格好。

 若い頃から服はよく買ってくるくせにダサい自分が嫌で変えたかった、大人らしい雰囲気をしっかり出したかったというのがありました。


 そもそものキッカケはYouTube動画fashion collegeを見始めたことにもあります。それを見ろというわけではないけど、やはり視覚的に捉えられる物があると良いです。


「何故いくら服を買っても自分はお洒落にはなれないんだろう?」


その問いの答えがようやく見えてきて、断捨離の概念を取り入れたファッションも楽しくなっています。




■■■キッカケは色々


貯金ができている人になりたい気持ち、趣味を強化したい気持ち、お洒落になりたい気持ちなど様々なキッカケがあります。


断捨離は捨てることじゃないのかよって? これでいいんです。これが私の人生。


本心でやりたいことだとわかったから、これをするために無駄を省き、やりたいことのランクを最大級まで高める。それも断捨離の結果です。


貴方も、自分がよくやることや今の悩みと真剣に向き合ってみて下さい。ヒントというより、やるべきことの全てがそこに含まれてます。




■■■




断捨離をするときはまず自分を見つめ直して下さい。もっと快適にして楽することを考えることです。それは悪いことではなく、むしろ善いことです。


生まれ変わろうとか新しいことしようなんて考えても意味はありません。現にそう思わなくても私は変わったし、新しいことを始めました。


断捨離は、物を捨てることが本質ではありません。あくまでキッカケです。


自分を受け入れて、それを最も良くしようと考え抜くことです。そうすれば断捨離の本質に行き着けるはずです。

結果私は、シンプリストやスローライフに行き着きました。いずれそれについても触れる機会があればと思います。

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