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第七十五話 レールガン

 翌日。俺達はラスクさんとサウドさんにお礼を言って日曜日なので騎士団訓練場に来ていた。エレイヤと戦うのはあとですることになった。


「うへぇ~、避けれると思ったのにな~」


 俺は太ももに深い傷を負って足を引きずりながら休憩所に向かっている。


「アルト君、休憩所に行くんですか?」


 副団長が空中から降りてきて俺の隣を歩いた。


「はい、副団長もですか。珍しく傷だらけですね」


「あはは、ちょっと反応が遅れましてね」


 傷だらけなのも気になったが一番気になるのは目の下の(くま)だ。いつも健康体であの人は太りも痩せもしないと言われる副団長に隈がある。皆、心配したが『ただの寝不足だから』と言っていたがその寝不足なのが心配なのだ。


「副団長、寝不足なら休んで寝てもいいじゃないですか?」


「いえ、副団長ともあろう人が寝不足で休むことがあったら皆さんに顔向けできません!」


「副団長ともあろう人が体調管理を出来ないほうがダメですよ」


「うっ。で、でもただの寝不足なので明日には治ってますから」


「わかりましたよ。でも寝不足が続くようならうるさく言いますからね」


 俺は昨日考えていたことを思い出した。


「そういえば副団長ってミノル町の隣町にあるオリス町に住んでましたよね?」


「はい、そうですが?」


「昨日、夜にミノル町とオリス町の真ん中ら辺にある森から不思議な魔力を感じたんですが副団長は気づきました?」


「いえ、気づきませんでした。昨日は町にいなかったので」


「そうなんですか」


 俺と副団長は休憩所に付いた。俺は椅子に座って治療を受け、副団長はベットに横になって治療を受けた。



「ありがとうございます」


 治療が終わりお礼を言ったとき、入り口からえりが入ってきた。


「あ!いたいた。ゆう君、こっち来て!」


「な、なに」


「いいからほら!」


 えりは俺の腕を掴み、走って休憩所を出た。えりも速くなったなー。


 成長を感じながら引っ張られていると騎士訓練場第二本部に連れていかれた。


「見てこれ!」


「な、なにこれ⁉」


 えりの指すところを見ると机の上にめっちゃカッコいい銃が置いてあった。見た目的にバレルが上下に磁力があるレールガンというやつだろう。


「凄いでしょ!レールガンだよ⁉」


「す、すげぇ。カッコいい」


「特注でお願いした銃がやっと昨日届いたんだ」


 机の隣にいた団長が言った。


「やっと私の得意属性が生きるよ!」


「一回試してみようか」


「じゃあゆう君、的になってよ!」


「い、いいけど。怖いな」


 俺はえりがいつも銃の練習をしている射撃練習所に来てえりと少し離れたところに立った。


「さぁ~て、お手並み拝見っと」


 刀を抜いて闇属性の魔力を付与した。


「結構魔力使って撃つからね~!」


「へ~い」


 えりは膝を付いてレールガンを構えてスコープを見た。


「いくよ~」


 俺は銃口を見つめてえりは引き金を引いた。中で電気が走っているのがわかった。どんどん電気が増えていくと中から超スピードで電気を纏った弾が撃たれた。


 俺は斬れないと判断し、すぐ避けようとしたが横腹をかすった。


「くっ」


「だ、大丈夫ゆう君⁉」


「かすっただけだ」


 えりはすぐにレールガンを置いて俺に駆け付けて、俺は撃たれたところを押さえた。


「にしても速すぎだろ。なんだあれ」


 ミカヅキよりも速い弾を斬れるはずない。でも何回か受けてると斬れるかもしれないな。


「凄かったね。私ほとんど見えなかったよ」


「このレールガンは弾を撃つだけじゃなくて雷魔法を威力とスピードを上げて撃つことも出来るんだ。今度は僕が的になろうか?」


「いや、俺がやりますよ」


 俺は腹を押さえるのをやめて刀を持ち直した。えりはレールガンを持って俺に向けた。


 今ので多分目が慣れたので今度は大丈夫なはず。


「よしこい」


「いくよ~」


 えりはスイッチを押して銃弾モードから魔法弾モードに変えて引き金を引いた。すると今度はすぐに雷魔法が撃たれた。弾よりは少しスピードが遅いが今度は斬れる。俺は刀をそれに向かって斬り上げた。


 ずんっと衝撃が来た。バチバチと俺の周りに電気が散っていく。そのまま雷魔法を斬り裂いた。


「ふぅ~、こっわ」


「おぉ~、流石ゆう君」


「中々威力も強いな~」


「これでも全力じゃないからね」


 雷と闇の合体魔法が出来るようになったときが怖い。


「すげーな。俺も銃使ってみたい」


「じゃあ一度えりかちゃんとアルト君、銃で戦ってみるかい?」


「え、まぁ、俺はいいですけど」


「私もいいよ。ゆう君と戦ってみたいし」


 ということになり、俺は騎士団に支給されている銃士の服を貸してもらって着替えた。えりと同じようなポケットが沢山ある黒い服だ。


「アルト君、どの銃にする?」


 銃保管所に行って銃を選ぶが、さてどの銃にするか。俺は壁に並べられている銃をじっくりと見る。


 特別ルールとして持てる銃は二つ。俺はまだよくわからないからとりあえずAR(アサルトライフル)SMG(サブマシンガン)くらいでいいか。


 ARの有名どころで言えばAKやM16、M4、FN SCAR、FN F2000、AUG、FA-MASなどだが、今回はACRでいこう。


 SMGもUZIやUMP、MP7、P90があるが、MP5でいこう。


 そして俺は団長から軽く銃の撃ち方などを教えてもらって少し離れた射撃練習所:草原に来た。ほぼ平らな草原内に木やコンクリートの壁、岩がある。この中で戦う。


「ふっはっは!ついに私の秘められし力を見せる時が来たようだな!」


「残念ながらその力は俺の力には届かないから降参するなら今の内だぞ」


「この私にエイム力で勝てると思うなよ?勝負だ!」


 えりは俺から離れて準備に取り掛かった。俺も位置に付いて銃にマガジンを入れてコッキングレバーを引いてセーフティーを解除した。


 えりの銃はレールガンとARのAR-15だった。だとすれば、詰めて至近距離でMP5で倒すか。


 顔に防弾のマスクを付けた。今回は5発当てたほうが勝利で浮くのはなしの勝負。


「お互い準備が出来たようだね。それじゃあ、3、2、1」


 笛が響き渡って始まった。


 まずはえりの位置を知るところからだな。一番高い木は右にあり、一番高い岩は左。どちらに行くか。


 俺は考えた末に一番高い木に向かうことにした。えりも同じことを考えて鉢合わせる可能性もあるがそのときはそのときだ。


「よっと」


 木に飛び乗って周囲を見る。姿、気配ともになし、か。


 と思っていると銃声が聞こえ、鳴ったほうを見ると雷魔法を纏った弾が目の前まで来ており一発目は屈んで避けたが二発目、三発目を左肩と左横腹に受けてしまった。俺はすぐに木から降りて木の後ろに隠れた。


 二発くらったのはマズいな。だが位置は把握した。えりは岩に隠れていた。


 俺はACRを背中に掛けて木から勢いよく右に飛び出して走った。えりはAR-15をフルオートで撃ってきた。俺は弾をよく見て、このままだと左肩に当たる弾を横に回転し腹が上にある状態になってかわした。そして勢いついたまま落ちていく体を手を後ろにやって地に付けて腕の力で飛び上がった。空中でACRを取り出して岩の前にいるえりに撃った。


 すぐにえりは岩の反対側に隠れようとするが一発だけえりの右肩をかすめた。


 えりは完全に隠れて俺が空中から地面に付こうとしたとき俺の左腕が雷魔法を纏った弾に撃ち抜かれた。


「いってぇ」


 俺は岩に隠れて左腕を押さえる。あの状態で当てるとかチーターかよ!てか左半身だけ当てられるんだけどいじめかな。


 少し岩から顔出すとすぐに撃たれたがギリギリかわした。ここからどうするか。


 考えていると俺の上を雷魔法の弾が通り過ぎた。ただの威嚇か?


「はい、私の勝ち」


 気づくと後ろにえりがいて頭にACRを付けられていた。


「注意を引いて移動してたのか。流石だな」


 俺は両手を挙げて降参した。


「この勝負、えりかちゃんの勝ち!」


「やった~!ゆう君に勝った~!」


「様子見せずに全力で詰めればよかったなぁー」


「はっはっは!どうだ私の力!思い知ったか!」


「はいはい、凄かったよ。それより早く休憩所行くぞ。早く血を止めたい」


〔レールガン〕


・雷魔法と磁力を合わせて超高速の銃弾が撃てる

・雷魔法を強化して撃つこともできる

・銃弾は引き金を引いて撃つまで約0.8秒ほど掛かる

・銃の装弾数は7発


=======

アルト「もしかして某アニメの主人公みたいにコインでレールガン撃つこともできるの?」

えり「もちろん!私もレベル5の能力者になったわけなのだよ!」

アルト「へ~。まぁ、俺が本気出せば余裕で斬れるんですけどね~」

えり「私も本気じゃなかったしね~。今度本気でぶつかり合おうよ!」

アルト「多分本気でぶつかり合ったらここら辺一体なくなる」

えり「マジか!」

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