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ゲームに飽きたから異世界に行ってみた。  作者: イル
第四章 騎士団殺人鬼
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第四十九話 小さい体

 あれから一夜が明けた。


「ほらほらルイナちゃん、リンゴだよぉ~」

「あ~、もう庇うんじゃなかった!」


 俺は小さくなったルイナをめっちゃいじっていた。小さくなったルイナは小学3年生くらいの身長となっていて、ルイナも小学生のころと同じと言っていた。


 ルイナは肉体だけ退化していた。これはビアンカが長年研究した人の肉体を退化させる呪いの液体を被ったせいでその呪いにかかったらしい。24時間ほどで戻るらしい。


 なぜビアンカはこんなものを作ったのかというと、簡単に言えばビアンカはショタコンだったのだ。あの店で捕まえた客をあの呪いの液体で小さくさせ、愛でるのが夢だったらしい。


 そして男の子を襲っていたのは退化させる呪い用のサンプルだった。襲われた子は全員小学3年生だったのだ。だからルイナも小学三年生くらいになったのか。


 あのとき『最後に一目でも!』と言ったのは俺にあの液体の被せて捕まる前に俺の小学3年生の姿を見たかったらしい。そんなに気に入られてたのか。


 ビアンカは今刑務所で捕まってるとのこと。


「あ~んしろって。俺が食べさせてあげよう」

「普段なら嬉しいのに今はいじられてるだけだから腹立つ~!」


 ルイナは小学生のころはツインテールだったらしいのでツインテにしている。服は副団長が買ってきた。


「今のルイナはすっごく可愛いよ~」

「なぁ~!もぉ~!体戻ったら覚えてなさいよ!」

「そんな状態で言われてもな~」


 ルイナはえりとヨミとエレイヤに遊ばれていた。


「すご~い、昔から髪さらっさらだったんだね。胸もさらっさら~!」

「ルイナっち俺より小さくて可愛いな~!」

「ルイナお姉ちゃん、ちょ~かわいい」

「もう!みんなどきなさい!」


 ルイナは遊ばれまくってもう疲れてるようだ。まぁそれがどうしたって話だけど。


「今日は自由でいいって言われたけどどうする?」

「じゃあまた食べ歩きしようよ!」

「俺はそれでいいけどみんなは?」

『賛成』

「おっけ、行こう」


 皆、出る準備をした。


「視線が低くて慣れないわ。背も小さいし」

「小さくなれることなんてそうそうないから今の内に楽しんどけ。ほら、エスコートしてあげよう、お姫様」

「ぐっ、屈辱的だけどそれはそれでいいわ」


 ルイナは俺の右手を取った。するとヨミとエレイヤがすぐさま俺の左手を奪いにかかったが俺は左手を上げると二人はぶつかった。


「痛って~」

「なんで⁉私もエスコートされたいのに」

「左手が使えなくなったらエスコート出来ねーからだ。んじゃそろそろ行くぞ」


 俺は睨むヨミとエレイヤを無視して商店街へと向かった。団長と副団長はビアンカに取り調べをしている。ガルアは一人でどこかへ出かけた。『問題を起こすなよ』とは言ったがどうなるか。


「せ、世界が大きい」

「お前が小さいんだ」

「そんなことわかってるわよ」

「そこの兄ちゃん!豆大福はいかが?」

「おっ、じゃあ頂きます」

「可愛い嬢ちゃんだね~。負けてあげるよ」

「ありがとうございます」

「そこの嬢ちゃんは兄ちゃんの子供かなんかかい?」

「い、いえこの子は」

「私は彼女です!」

「おい」

「はっはっはっは。兄ちゃんいい彼女を持ったもんだ。ほら豆大福だ」


 俺達は金を払い、豆大福を貰って歩き始めた。


「ったく、お前は小さいときにそういうこと言うな。元のときでも言うな」

「いいじゃない別に」

「はぁ~。あと設定も変えないとな~」


 ルイナとヨミは姉妹で俺の近所の子供。エレイヤとえりは変わらず、いとこと友達。


「こんなもんか」

「近所の子供じゃなくて、私とヨミちゃんはお姫様でアルトは執事でいいじゃない」

「どこのお姫様か聞かれたら答えられん」

「ならそれでいいわ。あっ、あそこのどら焼き食べたい!」

「はいはい、わかったよ」


 俺達はそのまま夕方まで町を歩き回った。




「さぁアルト、一緒にお風呂に入りましょ」

「嫌だ。あと風呂も家みたいに広くないだろ」

「大丈夫よ、高校2年生と小学3年生だからそこまで狭くないわ」

「ルイナお姉ちゃん、抜け駆けはダメ」

「ヨミちゃんと違って今の私はエスコートされてるの。お風呂でもどんな危険があるかわからないわ。だから私達は二人で一緒に入る。わかった?」

「むぅ~!わかんない!」

「ほらアルト、無視して行きましょ」

「俺はまだ一緒に入るなんて言ってない」

「私ね、小学3年生のとき、まだ氷魔法上手く扱えなかったから今も無理なのよね。でも魔力は元のときと同じだから今氷魔法使うとどこに飛んでいくかわからないのよねぇ~」

「はいはい一緒に入ればいいんだろ」

「理解が早い~」


 俺はルイナに押されて風呂場までやってきた。


「お前、ヨミに後で謝っとけよ。結構傷ついてたし」

「今はヨミちゃんは妹なんだからいいでしょ」

「前に一人っ子だから妹が出来たら優しくしてあげたいって言ってたよな」

「そ、それはそれよ」

「はぁ~」

「わかったわよ。後で謝っておくわ」


 俺とルイナはバスタオルを巻いて、お湯を入れ、浴槽に浸かった。前みたいに手を掴まれてないので楽に着替えられた。


「今日の疲れが取れるわね~」

「そうでもないけど」

「もう、ちゃんとこっち見なさいよ」

「見る必要性がない」

「あるわよ。私をエスコートするために私を見てなさいよ」

「エスコートするとは言ったけどガードマンをするとは言ってない」

「同じようなものよ」

「ふざけてあんなこと言うんじゃなかった。わかったよ」


 俺はルイナの顔をジッと見た。


「これでいいか?」

「い、いいわよ」

「やっぱりルイナは小学3年生の頃から可愛かったんだな」

「そ、そうよ」

「俺もルイナと同じ小学校と中学校で育ってルイナと付き合いたかったな~」

「へ、へぇ~」

「一緒に登校して、一緒に授業受けて、一緒に給食食べて、一緒に遊んで、放課後の二人っきりの教室でキスとかしたかったな~」

「もう止めてぇ~」


 ルイナはぶくぶくと湯に顔を沈めた。


 ルイナ撃墜完了っと。


「もう上がる!」

「体洗ってないだろ」

「うぐ」

「俺が洗ってあげようか?」

「いいわよ!それくらい一人で出来る!」

「それはいいことだな」


 ルイナは速攻で体を洗うと風呂を出て行った。


「これで落ち着ける」



 俺も体を洗い、しばらく湯に浸かって風呂を出た。するとベットの中にルイナがうずくまっていた。


「ゆう君、ルイナちゃんに何言ったの?」

「さぁね」

「アルトお兄ちゃん、私ともう一回入ろ」

「二回入るのもめんどくさいから無理。エレイヤと一緒に入ってこい」

「アルトお兄ちゃんとがいい」

「はぁ~、明日は一緒に入ってあげるからさ」

「約束だよ」

「ああ」


 ヨミとエレイヤは風呂場に行った。



 二人は風呂から上がって、次はえりが風呂に入り、上がった。ルイナはずっとベットの中だった。少し責めすぎたかな。



 俺はベットの上で肘枕をして、ヨミは俺の隣で座って、エレイヤとえりはそれぞれベットの上で座っている。


「ルイナの体が戻るまであと4時間くらいだけど何するよ」

「王様ゲーム!」

「却下」

「えぇ~、面白いじゃん」

「お前は気楽でいいな。他に何かないのか。合コンゲーは恥ずかしいことばっかりだし」


 そのとき、俺は閃いた。


「あ、そうだ。お前らで山手線ゲームやって」

「はぁ?なんで」

「一番負けた数が少なかった人には俺が一回だけなんでも言うこと聞いてやる」

『ホント⁉』


 ヨミとエレイヤ、そしてルイナまでベットから飛び出して俺に迫った。


「お前、急に出てきてびっくりしたな。ああ、本当だ」

『絶対勝つ!』

「えりはどうする?」

「や、やるよ。私だって絶対勝つし!」


 えりは三人にルールを説明した。


 よし、これで俺は最後以外何もしなくていい。ルイナとヨミとエレイヤが勝ったらどうせキスをしろとかなんとか言うんだろうな。それくらい大丈夫だろう。こう思う自分が怖いが。


 問題はえりだな。あいつが勝った場合、どんなことを言うか。少し怖い。フラグになるから深く考えないでおこう。


「あ、負けた数が一番多いやつにはガルアと一緒に寝てもらうからな」


 四人とも俺のベットの隣にあるルイナのベットの上に俺を見るように並んで座った。


「順番は右からルイナ、ヨミ、エレイヤ、えりで、えりの次はルイナだからな」

『了解!』

「俺は優しいからな、手拍子は普通の速さくらいでいいよ。んで最初のお題は『野菜』だ。さっそくやるぞ。3、2、1、はいっ」


『パンパン』

「トマト」

『パンパン』

「にんじん」

『パンパン』

「キャベツ」

『パンパン』

「カボチャ」

『パンパン』


 意外と続き、4周目になった。


『パンパン』

「オクラ」

『パンパン』

「さやえんどう」

『パンパン』

「……なぁ~!」

「はい、エレイヤ一回戦目は負け~」

「他に何があるんだよ~!」

「ふきとか、ししとうとかかな。はい次のお題。『青いもの』だ。3、2、1、はいっ」

『パンパン』

「うーみ」

『パンパン』

「そーら」

『パンパン』

「炎」

『パンパン』

「サファイア」

『パンパン』

「ラピスラズリ」

『パンパン』

「……わかんない」

「早いな、はい二回戦目はヨミが負け」

「青いものなんて全然ないよ。意味わかんない」

「怒るんじゃねーよ。ツユクサとか花があるだろ。次のお題は~、えっとじゃあ、『丸いもの』だ。惑星とかスポーツのボールはなしな。3,2,1、はいっ」

『パンパン』

「水晶玉」

『パンパン』

「メロン」

『パンパン』

「お皿」

『パンパン』

「魔法陣」


 5周目まで来た。


『パンパン』

「指輪」

『パンパン』

「ぶどう」

『パンパン』

「リンゴ」

「リンゴはもう出てるのでエレイヤ三回戦目負け」

「あれっ⁉出てたっけ⁉」

「私が言った」

「ヨミは果物ばっかりだったな。次のお題は『おにぎりの具』で。順番逆にするか、えりからな」

「おっけー」

「じゃ、3,2,1、はいっ」

『パンパン』

「ツナマヨ」

『パンパン』

「梅干し」

『パンパン』

「明太子」

『パンパン』

「昆布」

『パンパン』

「えびマヨ」

『パンパン』

「鮭」

『パンパン』

「おかか」

『パンパン』

「ぐっ……だぁ~!」

「ルイナ四回戦目負け」

「もうないわよ~」

「いくらとか、ふりかけとかあるだろ。次が最後かな。これに負けたら3回負けたことになりまーす」

「え~」

「ルイナが1回負け、ヨミも1回負け、エレイヤは2回負け、で、えりは一回も負けてないからみんなえりを潰せー」

「ちょっと⁉」

「んでお題は、俺の良いところだ」

「それ、ただ褒められたいだけじゃないの?」

「さぁね~。自分が思う俺の良いところを言って、明らかに良いところじゃなかったり俺が違うと思ったら負けだ」

「楽勝よ、アルトの良いところなんていくらでも言えるもの」

「順番はどうする?」

「私からがいい!」

「えりは?」

「ルイナちゃんからでいいよ」

「おーけー。じゃあ始めるぞー。3,2,1、はいっ」

『パンパン』

「カッコいい!」


 それを最初に言いたかったから順番最初にしたんじゃないだろうな。


『パンパン』

「優しい」


 ヨミはいつもそういってくれるから、一番優しいのはヨミのほうだ。


『パンパン』

「たくましい」


 自分では何がたくましいのかよくわからん。けどエレイヤは前からそう言ってるしいいか。


『パンパン』

「私と趣味が合う」


 まぁ確かにそうだな。答えとしては微妙だったが許してやろう。


『パンパン』

「可愛い!」


 それに関しては一切わからん。けどこれも前から聞いてるしいいか。


『パンパン』

「……全部!」

「それはダメだ。ってことで敗者はヨミ!勝者はえり~!意外と早かったな」

「全部って合ってるでしょ!」

「具体的なことじゃないとダメだ。これでヨミは俺のことがあんまり好きじゃないってことがわかったな。じゃあガルアと一緒に寝てもらうぞ」

「う、うぅ~」


 まさかのヨミは泣き出してしまった。


「あ~、ゆう君ヨミちゃん泣かした~」

「え⁉俺のせい?」

「間違ってないもん。うぅ~」

「ごめんごめん」


 俺はベットから立ち上がりヨミを抱き上げて頭を撫でた。こんなことで泣くとは思わなかった。


「私、アルトお兄ちゃんのこと大好きだもん」

「わかったわかったから。だから泣くなって」


 俺はベットに座ってヨミを撫で続けた。


「ちなみにみんな他にはどんなところがある?」

「面白いところとか、その他諸々」

「お前もヨミと同じようなもんじゃねーか」

「そ、そんなことないわよ。えーっと、えーっと」

「約束は守ってくれるとことかな」

「そう!それよエレイヤちゃん」

「じゃあ他には?」

「……その他諸々だ」

「エレイヤも同じようなものだな。えりは?」

「う~ん。ゲームが上手いところとか、他人の誕生日を覚えてくれてるところとか、話しやすいところとか、周りをちゃんと見てくれてるところとか、人を楽しませようとしてくれるところとか、困ったときは助けてくれるところとか」

「ま、まだあるのか」


 てかそれは全部お前もだろと言いたい。


「今だと、諦めないところかな?」

「そ、そうそうそれが言いたかったのよね~」

「お、俺もだ」

「お前らの知らないこともあっただろうが」

「うっ、さすがアルトの元カノね」

「ま、まぁ昔からゆう君のことは知ってるからね」

「いいな~。私もアルトと同じ小学校とかだったら……」


 急にルイナはうずくまった。多分風呂で俺が言ったことを思い出したんだろうな。


「どうしたのルイナちゃん⁉」

「気にしなくていいよ。それでヨミ、泣き止んだか?」

「う、うん」


 俺の肩らへんが涙で濡れている。


「結局はガルアと寝てもらうからな」


 俺がそういうとヨミの目に再び涙が溢れた。


「やだぁ~、アルトお兄ちゃんと寝たい~うぅ~」


 可哀そうなガルア。


「しょうがないな~。じゃあ俺と寝ていいから、泣き止んでくれ」

「うっ、ううっ、わかった」


 ヨミは深呼吸して自分を落ち着かせた。


「うがっぁ!」


 ルイナが突然大声を上げて体を横にした。


「どーした?」

「体が、熱い」

「もしかして体が元に戻るのか⁉」


 俺は考えていた。もしルイナの体が戻るとき、どうなるか。多分服がちぎれて裸になってしまう。その瞬間を目の当たりにするわけにはいかない。


「えり!エレイヤ!ルイナを風呂場に連れていけ!」

「なんで⁉」

「いいから早く!」


 えりとエレイヤはルイナと肩を組んで風呂場に行った。


 風呂場からルイナの叫び声が聞こえる。少しすると静かになった。しばらくするとパジャマを着たいつものルイナが来た。


「戻ったみたい」

「予定より早く戻れて良かったな」

「は~、これでいじられずに済む」

「これからは俺を庇ったりとかしないでいいぞ」

「わかってるわよ。それと、忘れたわけじゃないでしょうね」

「え?」

「よくも散々いじってくれたわね~!」

「ちょ、俺だけじゃないだろ。みんなだって」

『知らなーい』

「おい!」

「覚悟は出来てるでしょうね」

「い、いや、もう眠くなる時間だし明日にしてもう寝ようぜ」

「えぇ、そうね。私が寝かしつけてあげるわっ!」


 この後、俺がどうなったか。言うまでもあるまい。


〔ビアンカ〕


27歳 女 身長 173cm 体重 秘密


【特徴】

・紫色の長い髪

・薄紫色の目

・紫色のした露出の多く薄い服


【性格】

・重度のショタコン

・男を落とすのが得意

・暇があれば男の子の写真を見る


【ジョブ】

・踊り子


【得意属性】

・毒 麻痺


=======


ルイナ「あ~スッキリした」

ヨミ「死体は私が貰う」

アルト「ま、まだ死んでねーぞ」

ルイナ「あらまだ死んでなかったのねっ!」

アルト「ぐはぁ!」

ヨミ「死体は私が貰う」

アルト「ま、まだ死んでねーぞ」

ルイナ「あらあらまだ死んでなかったのねっ!」

アルト「ぐはっ!」

ヨミ「死体は私が貰う」

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