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異世界やりこみドMプレイ〜持たざる者から始めます〜  作者: 塚木 仁
1章 【少年期 修行と検証の日々】
11/154

レベル上げと合成弓

感想やブックマーク

ありがとうございます。


徐々に見て頂ける方も増え

小説執筆の励みになります。


拙い文章ですが

皆様に楽しんでもらえるように

頑張りたいと思います。


新しい感想などもあれば

参考にさせて頂きますので

遠慮なく、お書き下さい。

屈辱の日々が終わった次の日から

ルシアとアレクは王都近郊の魔物が群生

している森に足を伸ばしていた。


今回は、野営ありで魔物を狩り

俺のレベル上げをすることが目的だった。

昼間前には目的地に到着し装備の確認を

していた時に師匠から【身体強化】の

習得を一緒に行うように言われた。


「いいか、ぼーや。この前のように

高密度の【身体強化】ではなく雑な方だぞ?

足や腕や身体全体の方だからな?」


この間の失敗もあり口を酸っぱくして

注意を受ける。

「はい、分かってます……気を付けます」

(屈辱を受けるのは二度とゴメンだ……)


今日は、師匠が前衛で珍しく杖を構え。

俺が後衛で弓を構えていた。


すでにアレクの【魔力探知】に複数の

反応を捉えており戦闘態勢に入っていた。


(全身に魔力を通し身体強化を行ってと)

「いつでも、大丈夫です!」


「では、ぼーや。作戦通りに!」


師匠と事前の打ち合わせで俺は、先制で

出来るだけ魔物に1発ずつ矢を当てることを

決められていた。


「【隠密】」

視界の20メートル程、先の開けた場所に

ゴブリンが5体が獣を狩っていたのか

獲物を手に持ち何かのジェスチャーを

している。


アレクは不思議と落ち着き

醜いゴブリン達をまるで恐れていなかった。


(あれは魔物……俺と同じ狩人……

殺るか殺られるか……それだけだ……)

前回の時とは違い恐怖はない、あるのは

少しの緊張感のみ。


深く息を吸い込み、そして吐く。

『すぅーー、はぁーー』


アレクの目が、次第に光を失いそこには

一切の感情が感じられない。


弓を引き、やじりの先に敵を捉え

集中する……心が深い水の底に落ちたように

冷たくなっていることを理解すると

アレクは、その矢を放った。



『ドシュ!』まず1体……額に命中 絶命

ゴブリン達が、こちらの行方を捜している。


アレクは、焦ることなく2本目の矢を

取り出し素早く絞り敵を狙う。


『ドシュ!』2体……胸に命中 絶命

残り3匹が、こちらに気付き動き出す。


矢の軌道がまるで手に取るように分かる。

3本目の矢を取ると狙いを足の速い個体に

集中する。


『ドシュ!』3体……足に命中 まだ生きてる

こちらの矢で仲間が少なくなり、残りが

こっちに向かうか迷っている。


相手の迷いが手に取るように分かり矢を取る

どれを狙うかも自然と決まり矢を放つ。


『ドシュ!』4体……胸に命中 絶命

最後の1匹が、戦意をなくし背を向け

逃げ出した。


狩人同士で逃走は死を意味する。

逃げる相手を見ても何の感情も湧かない。


『ドシュ!』5体……後頭部に命中 絶命


足を撃ったゴブリンの反応を【魔力探知】で

確認してみるが消えていた。


(周囲に敵の反応なし……終わった……)

無心で立っていると師匠が声を掛けてきた。


「お疲れ様……大丈夫か?ぼーや?」

顔は笑顔だが声に心配そうな感情が

少しだけ含まれているのを感じた。


「はい……大丈夫です。何だか無心で……

矢を放っていました。こんな気持ちに

なったのは初めてで少し驚いています」


「仕留めそこなったヤツは、私が処理して

おいたから安心していいぞ?」


「はい……ありがとうございます」


アレクの様子を気遣ってかルシアが

明るい雰囲気で話を振ってくる。

「それにしても、驚いたよ!まさか

ぼーやが2回目の戦闘で5体中4体を

仕留めるとはな!」


少しずつ、感情が戻ってくるのを感じ

アレクも いつもの様子で話し出す。

「そうですね、僕も驚きました!

身体強化の真似事をしているからか

矢の威力が格段に上がっていて胸に命中した

だけで簡単に、絶命させられるとは……」


「私の出番がなくて残念だったぞ?魔物の

魔石回収と部位切り取りに行くが、ぼーやも行くだろ?」


「はい、依頼じゃないから せめて魔石くらい

回収して金にしないと冒険者見習いには

つらいですからね」


師匠から、今回レベル上げをするにあたって

魔物の体内から魔石を回収することを

指示された俺は【解体】のスキルを使い

心臓に近い部分から魔石を取り出していた。

ついでにゴブリンの耳の端も切り取っておく。


冒険者ギルドでレクチャーを受けたのだが

冒険者が報酬を得る方法は3つある。


1つ目は、依頼報酬。魔物討伐や指定採取を

行い、その報酬を得るもの。


2つ目は、討伐報酬。こちらは依頼ではないが

魔物を討伐し、指定部位をギルドに提出する

ことで報酬を得るもの。


3つ目は、素材報酬。魔物の素材を入手し

それをギルドに引き取ってもらい報酬を得るもの。


今回は、2と3が当てはまり素材の魔石と

ゴブリンの指定部位を切り取り報酬を

得ようとしていた。


ちなみに、魔石は魔物から取れるエネルギー

の結晶で魔道具の燃料や核になる為

高値で取引されている。一般的は大きければ

大きい程、価値があるとされている。


「師匠、解体が終わりました。移動しますか?」


「ああ、今日は周りに魔物も多いようだし、

安全確保の為にもどんどん狩っていくぞ」


「分かりました、では先程と同じ作戦で

お願いします!」


「師匠としての活躍も見せておかないと

いけないし任せておけ!


師匠と俺は、それから魔物を狩りまくり

4日間で周辺の魔物を一掃していた。


今日の狩りを終え、日が暮れる前に

小屋へ入ると早々にソファで休憩していた。

「ふぅー、今日まで結構狩りましたね。

全部で40体くらいですか?」

肩の凝りを回し、ほぐしながらアレクが

ルシアに話しかける。


「ああ、最初以降はゴブリンが2.3体とか

オークが2体とか結構バラけて出現したから

楽に狩れたと思うぞ?」


「レベルも上がりましたかね?」

そう言いながらギルドカードを取り出し

ステータスの確認を行う。


〔名前〕アレクサンダー

〔年齢〕12

〔職業〕持たざる者

〔レベル〕5

〔体力〕(HP)350

〔魔力〕(MP)60

〔攻撃力〕170

〔防御力〕85

〔敏捷性〕140

【スキル】

歩行術 投擲 弓術 隠密 気配探知 魔力探知

魔力操作 解体 身体強化(new)

【称号】

なし


レベル5になり、ステータスも全体的に

50ずつ上昇していた。そして嬉しいことに

【身体強化】のスキルも習得できており

今回の修行は満足できる結果だった。


「師匠、レベル5になり【身体強化】も

覚えられましたよ!」

ウキウキしていると師匠から注意される。


「レベルが上がったからと浮かれるなよ?

そういう時こそ、油断してケガや下手すれば

死ぬ者もいるのだからな……」


「うっ……すみません。以後、気を付けます」

(そうだよな……狩りも獲物を仕留めた直後が1番油断ならないし。慢心は良くないな)


師匠の言葉を噛み締めながら今回の狩りで

感じたことを思い出してみる。


最初に思い付いたのは弓の耐久性で

ある。【身体強化】の影響で強力な攻撃が

できる反面、現在使っているショートボウ

では自分の能力と釣り合っていないように

感じる。


父さんから貰ったロングボウもあるが……

身長的に使えないので別の弓が必要だと

いう結論に達する。


(そういえば、父さんが王都に……

合成弓コンポジットボウを扱ってる店があるとかアドバイスしてくれてたなぁ)


アレクが考え込んでいると。いつ間にか

風呂に入っていたルシアが湯上りで

ほんのりと頬を赤らめながら、こちらに

近づいてくる。


「ぼーや、次入っていいぞ?」


「はい、ありがとうございます。、入らせてもらいます」


ソファで休むのを師匠と交替するとシャワー

を浴びながらも続きを考える。


合成弓コンポジットボウを買うのも

お金が足りないよなぁ……今回の利益だけで

買えるほど安くはないだろうし)


「師匠なら、いい稼ぎになる仕事とかも

知ってそうだし相談してみるか……」


風呂から出てみると師匠は研究机で本を

読んでいるところだった。


「あの〜師匠。ちょっと相談が……」


「うん?なんだ、ぼーや改まって?」


こちらを振り返ると物珍しそうに顔を

凝視してくる。


「はい、実は…………ということなんです」

先程から考えていたことを師匠に相談する。


「なるほどな……それなら、ぼーや

前の薬草採取の時に集めた錬金素材は

まだ持っているな?それと今回の狩りの途中

で集めるように言っておいた素材も大分、

量は集まったであろう?」


「はい、アイテムボックスにかなりの量が

集まってます」


「なら、明日は王都に帰り錬金を教えて

やろう!何、心配せずともぼーやの相談に

対してのことだから安心しているがいい」


次の日、早朝から王都に向け移動を開始し

その途中でも錬金素材になりそうなものを

回収しながら半日を掛けて王都にまで戻ってくることが出来た。


2人は、拠点に戻ると地下の錬金研究室で

肩を並べていた。


「師匠、僕は錬金とかやったことないんですが……それに、稼ぎのいい仕事って……」


含みのある笑いを浮かべる師匠。

「大丈夫だ、錬金とはレシピを知っていて

道具があれば出来るものだからな」


「じゃあ、【錬金】のスキルいらなくないですか?」少し胡散臭い説明に疑いを覚える。


「仕方ないな、錬金について説明してやろう。ぼーやは何故、錬金術師が戦闘の

5大職業に入っているか分かるか?」


「いえ、前から疑問だったのですが明確な

理由は調べられませんでした」

(村で明確な理由を知ってる人がいなかった

から諦めていたけど確かに何故、錬金術師

なんだろう」


「それは、錬金術師が戦闘の補助として

優秀な役割を果たしているからなのだよ!

戦士と狩人は戦闘中心、聖職者は回復魔法、

魔法士は攻撃魔法、錬金術師は薬による

戦闘の補助が仕事になる」


「薬による補助とか戦闘中にできるんですか?そんな余裕があるとは……」

(一応、戦闘経験がある身として聞いてみる)


「ぼーやは勘違いしておるようだが、

錬金術師の戦闘に使う薬は液体が多いし

それは飲む必要もない」


そう言うと、アイテムボックスから

試験管を取り出すとコルクを外し

それをアレクに振りかける。


「ちょ!何するんですか!?師匠?」


すると身体に触れたと思った瞬間

全身を青白い光が包んでいた。

濡れている様子も見られない。


「どうだ?今ぼーやに振りかけたのは

毒耐性を高める薬だが、これくらいなら

戦闘中でも可能だろう?ちなみにポーション

も同じように飲まなくても効果があるぞ?」


「え?ポーションもですか?」

錬金の薬に対して知識がないこと

ばかりでなくポーションの意外な事実に

驚きを隠せない。


「そうだ、そしてこうした薬の効果を

底上げするのに必要なのが【錬金】という

訳だ」


「確かに、こうした薬の持続時間を長く

したり効果を高くする為には【錬金】が

必要になりますね」

戦闘で1本のポーションに命を助けられた

などの話は冒険者の間では有名で、準備を

怠るな!という戒めとして語られる。


「ぼーやに作り方を教えるのは

それ以外の薬で【錬金】が必要なく

お金になる薬という訳だよ」


それから、師匠から多くの錬金レシピを

教えてもらい一緒に作りながら時を過ごした。


師匠によると、錬金術師は命の次に

錬金レシピを大切にするそうだ。

そんな大切なレシピを惜しげもなく

教えてくれた師匠には本当に感謝したい。


「これが1番、お金になるレシピだ。

知っている者は数少ないから決して他所に

漏らすんじゃないぞ?」

師匠が悪い顔で、ニヤニヤしながらレシピを

教えてくれた。それは修行中に集めるように

言われていた素材を使ったものだった。


「へぇ〜、そんなに役立つ薬なんですね!

どんな効果があるんですか師匠?」


「夜の生活が、元気になる薬」


「はっ?」

一瞬、師匠が何を言ってるのか分からず

聞き直してしまう。

「だから、夜の生活が元気になる薬」


(何言ってるの、この人……っていうか

少し感動してたのに……本当に俺の感動を

返してくれよ!!)

思い切り顔に出ていたのか師匠が

ゲスな笑いで喋り出す。


「ぼーやの様子を見るとナニに使う薬か

分かっているようだな。意外と早熟で

私も驚きだぞ?」


「ナニ上手いこと言ってるんですか?

そういう冗談は歳だけにして下さい」

素直にイラっとしたので毒舌で返して

おくことにした。


薬を作り終わると夜になっていたので

次の日に薬屋に向かい薬を買い取ってもらう

ことになった。














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