若作りのおばあさんと毎朝の運動が日課のお爺さん【1】
昔々山奥の農村に、若作りをしたお婆さんと毎朝の運動が日課なお爺さんが居りました。
ある朝のこと。お爺さんは日の出と共に起き、机に手紙を置いて出て行ってしまいました。
それから間もなくして、お婆さんはお爺さんがいないことに気がつきました。
「あれま爺さん…。まだ朝の五時だというのに、どこへ行ってしまったんじゃろか」
お婆さんは家の部屋を一つ一つ確認していきましたが、お爺さんはどこにも見当たりません。それもそのはずです。お爺さんはおばあさんとの生活に嫌気が差し、出て行ってしまったのですかr
「あれま、こんな所に置手紙が」
ああ、お婆さん。それを読んではいけまs
「な、なんじゃと。そんな…爺さん…」
かわいそうなお婆さん…。そんなに肩を震わせて悲しまれて。本当にお爺さんのことを愛していたのですね。
でも、もうそんなに悲しまなくても大丈夫です。この私が、いつまでもお爺さんの現状報告をして差し上げますかr
「三時間でふるまらそんを走るだなんて無理じゃろうて…」
…え?お爺さん、貴方との生活に嫌気が差して、実家に帰ったんじゃないんですか?毎日毎日貴方が化粧に時間をかけるものですから、お爺さんが耐え切れなくなったのでは?
「おいなれーたーよ」
そんな、私の声が聞こえるのですか?
「うるさい!お前の心情なぞ、駄々漏れじゃ!」
…はい、すみませんお婆さん。
「分かればよろしい。
それからな、私とお爺さんはもう九十年以上も一緒に居るんじゃ。今更実家に帰るだなんてあほをすると思うのか」
ほぼ一世紀を共に…。
「そうじゃ」
…あの、おふた方は今御幾つで?
「わしの言葉を無視するとは、いい度胸じゃのう」
ひぃい!すみませんでした。
「分かったら、自分の職にもどれ!さっさと爺さんの状況を教えるんじゃ!」
は、はい。ただいま!




