二の愛【オウノウ】
僕がこんなにも女の子を好きになったのは初めてだ。
彼女はとても魅力溢れる少女で、毎日僕を天国に引き上げたり地獄に蹴落としたりする。
魔性の女の子なのかもしれない。
小さな、ほんの小さな喘ぎ声。
ぷるぷる震える小ぶりな乳房。
ほんのりと赤くなる可愛い顔。
やわらかでしっとりとした肌。
やさしく心に響いてくる声。
僕を安心させるやさしい声。
僕を宇宙人だからといって特別視しない、その気高さ。
崇高な魂。
彼女の微笑みは僕の活力源だ。
みるみる下半身に力が湧いてくる。
だけど、天使のように微笑む彼女が瞬間的に僕を試す顔になる。
「あと二、三人女の子を増やそう。」
僕を絶望の谷へと突き飛ばした彼女は、小悪魔めいた顔つきで僕の愛を試す。
夕食の献立の話をするような感じで、女の子を増やそうと言うのだ。
確かに、彼女の肉体的負担は大きい。
僕の母たちに相談したら、たぶん似たようなことを言われるだろう。
だけど、それでいいのだろうか?
何人もの女の子に同じ愛を注げる筈がない。
必ず差が生まれる。
そう言うと、公平に接するのだと諭される。
わからない。
わからない。
妻を五人も一〇人もめとることはおかしくないのだろうか?
幾ら我々男子がその少なさ故に生体強……いや、これは試練だ。
彼女を愛し抜くための戦なのだ。
僕はきっと、彼女への愛を貫く。
彼女のためにも、僕は闘う。
槍が折れ、剣が折れ、矢が尽きようと。
最後の最後まで。
うっ。
ふう。
彼女が僕の中から生まれたものを丼に吐き出す。
気だるい表情の彼女も魅力的だ。
何度でも勃起出来そうだ。
溢れる思いは彼女の小休止宣言で止められるが、それはそれで燃え上がるきっかけになる。
かすかに揺れるサクランボ。
僕の愛で熟すといい。
負けない。
僕は負けない。
愛ゆえに。