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我、学ぶなり2

 「ただいまー!」


 ユイが学校から帰宅した。


 (お、ユイではないか。学校とやらはこのぐらいで終わるのか)


「まおただいまー。 これから宿題するから終わったら一緒に遊ぼうね!」


 (宿題?また知らないことを始めるのか。よし、次はユイのことを観察してみよう)


 そう決めた魔王は宿題を始めたユイの足元に座りこみ静かに観察を始めた。


「えーと、、これがこうで、、、あれ?違うかな」


 (なにやらぶつくさ言っておるが宿題とはいったいどんなことをしているんだ)


 独り言を言いながら頭を悩ませるユイの様子に興味を持った魔王は、ユイが勉強している机を覗き込んだ。


 (どれどれ、、ほぉ。 なにやら文字が書かれているが、我にはまずこやつらが使う文字が読めんからな、さっぱりわからん。さっきのテレビのように音声でないと我にはまだ難しいな。)


 ユイがしていた勉強は算数だったのだが、魔王はノートに書かれている問題文などを見てこの世界の文字について勉強していた。


「ふぅ~、終わった~~」


 なんとか宿題を終えたユイはランドセルの中から一枚の紙を取り出し、ニコニコしながら魔王に見せた。


「じゃーん!見てまお、今日授業で描いたんだ~。」


 (これは絵か。ユイにミサキ、カケル、それにこれは我か。 なかなか上手く描けているじゃないか。ユイは絵が得意なんだな。)


 ユイが見せた絵には昨晩、本田家全員で食べた夕飯のときの様子が描かれていた。テーマは最近あった嬉しかったことだそうだ。ユイは本田家に魔王を迎え入れたことがとても嬉しかったようで、魔王の歓迎会の様子を絵にしたとのことだ。


「よーし、じゃあ宿題も終わったしおままごとして遊ぼう。まおも一緒にやろー!」


 そう言うとユイは大量の人形やぬいぐるみを出し遊び始めた。


 (人形遊びか、我にはなにが楽しいのかわからんな。とは言えユイのことを知るためだ、多少付き合ってやるか。)


 あまり乗り気じゃない魔王だったが全ては脱出のため、ユイのおままごとに付き合うことにした。


 (この人形はぬいぐるみと言うのか、それでこのぬいぐるみは、、、ねこか、我と同じような模様だな。 こっちは同じ4本足だがねこよりは大きいようだ、違う種類かもしれんな。)


「楽しいね~ まおも楽しんでる?」


 (うむ、以外と楽しいかもしれん。いろんな種類のぬいぐるみがあって飽きぬな。 このゾウとやらは他のとはまた違った形をしていて興味がある。)


「まおはそのゾウさんがお気に入りみたいだね。お鼻が長くてかわいいよね。」


 テレビを見ていたときのように魔王はいつの間にかユイとのおままごとに夢中になっていた。


 (ふぅ、気づけばまた夢中になっていたな。少し疲れたぞ、腹も減ってきた。)


 ユイとのおままごとが一息ついたころ仕事を終えた父親が帰ってきた。


「ただいま~みんな。お!まお~、ユイと遊んでたんだね。少しは慣れたのかな?」


「お父さんお帰りなさーい。まおはゾウさんが好きなんだよ。」


「あら、お帰りなさい。今日もお疲れ様ね。」


 ユイと母親がいつものように仕事疲れの父親を労う。


「ご飯までまだ時間あるからお父さんも一緒に遊ぼ~」


「いいよ~。じゃあお父さんはペンギンさんかな。」


 疲れた魔王に代わって父親がユイとのおままごとを始めた。魔王はその様子を大人しく見ていることにした。


 (カケルも遊ぶのか。あれはさっきは無かったな、ペンギンと言うのか。それにしてもノリノリだなカケル。ユイより楽しんでないかあれ。)


 ユイよりも楽しそうで少しうるさい父親の姿だったがユイの顔には笑顔が溢れていた。


「あははは、お父さんおもしろーい!!」


「そうだろ~お父さんと遊ぶとおもしろいだろ~」


 (そうか、カケルはユイを楽しませようとあんなに。だとしてもやはりオーバーな気もするがな。)


 ユイを楽しませようと全力でふざける父親を見て魔王は感心しながらも少し引いていた。


 2人が遊び終えたころ、母親の準備も終わり今日も本田家の夕飯の時間が始まった。


「まお、お魚じゃなくても食べるようになったんだね~よかったよ。」


 キャットフードを食べている魔王を見て父親が嬉しそうな笑みを浮かべる。


「今日学校で描いたんだよ!」


 ユイはさっき魔王に見せた絵の話を両親にもした。その話を聞いて実物をみた2人はその絵を飾ることにした。 他にもいろんな話が出た本田家の夕飯はいつものように賑やかだった。


「お母さん一緒にお風呂入ろー!」


「いいわよ~」


 (我は既に睡魔に襲われている。今日はもう寝るとするか。)


 夕飯を終えた本田家は就寝に向けて過ごしていたが、魔王は一足先におやすみモードだった。ユイと母親が風呂から上がってくると、今日もまたソファで寝ている魔王とその様子を見て笑顔の父親がいた。


「まお、ソファが好きなのかな。」


「そうみたいね、フカフカだもんね。」


 気持ちよさそうに眠る魔王を眺めた後に3人も布団に入りこの日は就寝したのだった。











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