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Ep.3"虫にも劣る"

本日3話目


2023/07/03/22:10

表記ミス修正

英称→詠唱

作品タイトル修正

時代を先取る迷子→Lost Child Online〜時代を先取る迷子の英雄〜


Tips加筆

パッシブスキルとアクティブスキルがある。アクティブスキルの発動方法は今の所音声と思考の2種類。ただし詠唱が必要なものは音声発動のみ。



 決めた。麻色の装備にした。麻布でできた服だ。村人Aが着ているようなやつである。俺にしてはまだマシな方だろう。ファッションセンスにおいては妹から


「ゴキブリの方がいいセンスしてるよ!」


 なんて笑顔で言われたこともある。

 虫にも劣るファッションセンスの持ち主のようだ。


 さて、気を取り直して次は何すればいいのかな?


「次はスキルを決めるわ」


 おぉーゲームみたいだ。……あ、ゲームだったわ。


「スキルの説明はいるかしら?」

「お願いする」

「あら、自分では調べてないの?」

「妹に挑発されたもんで売り言葉に買い言葉でつい」


 仲良いのね〜とカラカラと笑ってくる。鈴みたいな透き通った笑い声だ。


「それじゃあスキルの説明をはじめるわ。

 スキルは五系統あるわ。戦闘系スキル、生産系スキル、魔術系スキル、補助スキル、特殊スキルの五つよ」


 魔術系スキルは戦闘系スキルに入らないのだろうか?


「魔術系スキルは特殊な立ち位置にいるの。初期段階ではまず取得は不可能。特殊スキルもね。ちょうどこれから魔術系スキル持ちが増えてくる感じかしらね」


 ……さらっと重要なこと言わなかったか? 初期段階では取得は不可能って、魔法使いたい人から文句言われないか?


「そうね、実際にクレームはあったわ。でも考えてみてちょうだい。元々魔力なんてものは現実(リアル)の人間は持ってないのよ? それをいきなり扱えるようになれって言っても無理があるでしょう?」


 確かに……そうなのか?


「んーとほら、羽生やすから空飛んでみてみたいな感じよ」


 分かるような分からないような……


「えーっと、トリセツないけど次世代型スマートフォンあげるからすぐに完璧に扱ってみてねって感じ?」


 何故に次世代型スマートフォンなのだろうか? ますます分からんが、言わんとすることはわかったということにする。


「そう、良かったわ。えっとどこまで話したかしら?」

「スキルが五系統に別れてるっていう話だ」

「そうだったわね。まぁ、ただ単に管理するために別れてるってだけでシステムは基本変わらないわ。

 そのシステムについて話していくわよ? スキルはスキルレベルというものがあり、最大でLvⅩまで上がるの。LvⅩになったら上位のスキルが解放されることがあるわ。例えば初級剣術の次に中級剣術と言ったみたいにね。

 私たちはそれらを一次スキル、二次スキルと呼んでいるわ。最終的には三次スキルまでがあるのよ。

 他にもスキルから派生することで現れる派生スキルや、道場などで手に入れられる継承スキル等があるわ。これらは戦闘、魔術、生産スキル等どれにもあるものだから探してみてね。次に行くわね。特殊スキルは入手方法が特殊なものやスキルレベルが無いスキルが該当するわ」


 入手方法が特殊というのはどのようなものなのか疑問だ。これを聞いてみるとイベント限定やガチャ限定のもの等があると言われた。


「スキルには発現するトリガーとなる行動が設定されてるからその行動を繰り返しているとスキルを手に入れることが出来るかもしれないわ。いっぱいあるから探してみてね。

 最後に、スキルレベルをあげるとアーツと呼ばれるものを使用できるようになるスキルもあるわ。初級剣術で言ったらLvⅡで【スラッシュ】というアーツを使えるようになるわ」


 なるほどな。ひとことで言うと「スキルはいっぱいあってレベルアップでアーツを覚える」ということだな。


「……簡単にまとめすぎだけどそういう事よ。それじゃあ私から五つスキルを貴方にあげちゃいます!」


 五つって多いのか少ないのか微妙な数だな。

 てかテンション高くなったな。


「このタンスを開けるとスキルの一覧が見えるわ。1番上が戦闘系スキルで2段目が生産系スキル、3段目は補助スキル、一番下がスキルランダムガチャになってるのよ。ガチャにはそこにしかないスキルもあるわよ」


 あ。戻った。

 そして、俺の勘がランダムガチャに反応している。これは……いい方の反応かダメな方の反応か、どっちだ。

 だが俺は、やらずに後悔するよりやって後悔したい。

 ということで


「五つ全部ガチャでお願いします」

「あらあら、思い切ったわね。流石ゲーマーということでしょうか」


 そう言いながら銀色のコインを手渡してきた。


「これはガチャ専用コインよ。イベントやクエストの報酬で偶に手に入るわ。レアリティによって中に入ってる紙の色が違うのよ。ゲーム内ではカジノに設置されているからそこでやってね」


 カジノなんてあるんだな。急にファンタジー感無くなったぞ。


「それじゃあやってみようか」


 タンスを開ける。するとゴゴゴゴゴ…という効果音と共に巨大なガチャガチャが出てきた。優に十メートルはありそうだ。中に目を凝らして見てみると、真っ黒なカプセルが沢山入っていた。目の前の穴にコインを1枚入れる。

 ハンドルを片手で回す。固くて回らない。両手で回してみる。やっと回った。


 ガラ……ガラ……ポンッ。


 出てきたカプセルを開けてみる。金色の紙が四つ折りにされてが入っていた。見た目の割に中身がしょぼい。


「あら、金色ということは二次スキル相当の物ね。運がいいわね。選ぶ時には無いスキルだわ」


 その言葉に胸を高鳴らせる。

 今回の勘はいい方の勘だったようだ。

 紙を広げる。


 《一次統合スキル【生産】を手に入れました》


 ――――――――――

【生産】 


 一次生産系スキル【鍛治】【錬金】【細工】【大工】【料理】【調薬】【裁縫】を統合したスキル。派生スキルは統合されない。

 ただし通常のスキルよりもスキルレベルが上がりにくい。

 ――――――――――


 生産系ルートで決まりかな?

Tips

【スキル】超簡単に言うと単なる技術系統の総称。【アーツ】は技や技術そのもの。【スキル】を取得しただけだとあまり意味は無い。ただし特殊なものはその限りでない。パッシブスキルとアクティブスキルがある。アクティブスキルの発動方法は今の所音声と思考の2種類。ただし詠唱が必要なものは音声発動のみ。


運営「まだ本編始まらないの?」

作者「誠に遺憾です」

運営「さっさと始めてよ」

作者「検討に検討を重ね、検討を加速させたいと思います」


次回「Ep.4"未だ見ぬ地"」

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