4. 星
夜空に広がる、数限りない星の中から、キレイな星を選び、星座をつくります。
でも、どんなキレイで、どんな大きい星を選んでも、少年のつくる星座は、同じようなものにしかなりませんでした。
少年は、悲しくなりました。
夜空には、先人たちがつくった立派な星座もあるのです。
少年は、くやしくて、集めた星を、つかんでは捨て、つかんでは捨て、無くなるまで捨て続けました。
目からは涙がこぼれます。
そうしているうちに夜が明け、朝になりました。
少年は、夜のことをすっかり忘れてしまいました。
太陽が出ているあいだは、楽しく遊んですごしました。
でも、夜になると、どうしても星が目に入ってしまうのです。
やがて、少年は、星座に悪口を言うようになりました。
それを見かねた月が、少年に話しかけました。
どうしてそんなこと言うんだい?
少年は答えました。
ぼくは、星が嫌いなんだ。見ているだけで嫌な気持ちになるんだ。
それを可哀想に思った月は、太陽に相談して、夜がこないようにしました。
もう少年が星を見ることはありません。
少年は、ホッとしました。
少年は、星のことなど忘れて、ずっと遊び続けていました。
でも、ときどき、星が、星座づくりが、恋しくなります。
そんなとき、少年は、目をつむり、頭の中に星座を思い描きます。
何もない夜空に、自分の星座をつくります。
ぼくの星座が、やっぱりいちばんだ。
少年は満足して暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
いかがだったでしょうか?
自分にはもう面白いがわかりません。誰か教えてください。
お粗末様でした。
お付き合い、ありがとうございました。