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始まりの塔 2

少し遅いですが、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

魔災の始まりが7年前から………

殿下は本当に賢い方だわ。私がビエントに聞いたより少ない情報提示でそこまで考えてしまうなんて。

きっと殿下も私と同じように私の産まれが関係してるかも知れないと思ってらっしゃるのでしょうね。

「くすくす……凄いねクリストファー。大正解だよ!

魔災は7年前、リナが産まれた時に始まったんだ。」

ええ?やっぱりそうなの?私が産まれた時に始まったなんて、私が厄災を連れてきたみたいじゃない。

私のせいで始まったから私が終わらすとか?

「魔災が始まると同時に、魔災に対抗出来る愛し子も産まれる。

そして、始まりの塔は絶対に守らなくてはならない場所だ。

だからこそリナが開くまで魔が入ってこないよう誰にも開けられないように閉じられるんだ。」

成る程。災害が起こるなら救済も必ず存在するということなのね。

私が開くまで………どう開けるんだろ?私が鍵を持って始まりの塔に行けば開くのかしら?

「ビエント。塔はどうやって開くの?鍵を持っていけば開くの?」

「鍵を持っていっただけでは開かないよ。

まずリナは森の番人に逢わないとね。」

森の番人?そんな人が居るの?

番人ってどんな人かしら?

それとも精霊とか?

「ビエント、さっきも話したけど原始の森は今は瘴気が濃いんです。リナが行くには危ないです。

陛下は扉が開かなくとも必ず毎年始まりの塔には行っています。

私も2年前初めて陛下についていったんですが、恥ずかしい事に凄く………恐ろしかった。

とても空気も重くて息苦しかった。

陛下は毎年瘴気が濃くなっているとも言っていました。

あれから2年。今はもっと濃くなっているでしょう。」

クリストファー殿下は凄く辛そう。殿下が恐ろしかった何て言うのも躊躇われるのに私の為に話して下さってるのね。

辛い経験を人の為に話せるなんて本当に優しい人だわ。

毎年濃くなっている瘴気、でも………

「ビエント、原始の森は聖域なのでしょう?

どうして魔が入ってこれるの?」


「うん、精霊の力と魔はある意味表裏一体なんだ。

光と闇のように必ずどちらも存在する。

だが本来なら魔は原始の森には入れない。今魔災が始まって少しずつ魔の力が増してきているから入ってこれるんだ。

そしてもし始まりの塔に魔が入ったらこの世界の終わりなんだ。」

えぇ!?魔災は100年続くんじゃないの?

いきなりゲームセット?

「まぁ解りやすく言うと、始まりの塔は精霊の本拠地?

だからそこが魔に侵されたら全ての終わりだよ。

だからこそ魔も一番先に始まりの塔を狙うんだ。

魔災が始まって7年。その間にこの世界に入ってきた魔は全て原始の森に集まっている。

7年という年月は維持できる時間かな………

正直これ以上は耐えられないんだ。」

うぇぇぇぇーーー。いきなりピンチ!

「リナには原始の森で番人に逢い、2人で結界を張って欲しいんだ。

そうすれば魔はもう入ってこれなくなる。その後始まりの塔を開けて欲しいんだ。」

マジで?急にシリアスな展開じゃない?

ビエントは何か簡単そうに言うけど魔が強いってことは魔物とか出ちゃうとか?

いや、前にビエントが私が空気清浄機って言ってたし行けばなんとかなるとか?

でも今のところ私の廻りに瘴気とか魔とかないから想像つかないし。うーーーーーん………

「取り敢えず行ってみるとか?」

私の発言にクリストファー殿下が少し青ざめてる。そっか、殿下も一緒に行くってことになってるものね。

殿下と一緒に行って本当に大丈夫かしら?殿下に何かあったらいけないし私とビエントで行くとか?でも行ったことないし1人は不安だなー。

「では、先ずは私に様子を見に行かせてください。」


殿下の後ろからアレクセイ様がすっと前に進み、しっかりと私と目を合わせてそう言ってくれた………

「私は騎士になるため鍛えてますし、殿下も行かれたのは2年前で今の状況は解りません。先ず行く前に偵察が必要かと思います。」

わぁアレクセイ様カッコいい!

まだ小さくて私から見たら凄く子供にも思えるのにもう心は一人前の騎士様なのね。

でもでもアレクセイ様だってまだ7歳よ。子供に1人で行かせるなんて出来ない。

「私も一緒に行きます!」

アレクセイ様が行かれるなら私も頑張らなきゃ。一応愛し子だし?魔災を終わらす役目があるわけだし1人はちょっと怖いけど一緒に行くならきっと大丈夫。

「私も行こう。1人で行って何かあったら大変だ。だから皆で行こう。」

クリストファー殿下も少し慌てて立ち上がった。一緒に行かれるの?でも………

「クリストファー殿下、一緒に来てくださるのは凄く嬉しいのですがもし殿下に何かあれば大変なことになります。先ず最初は私とアレクセイ様で行った方が」

「いや、ダメだ。リナこそ愛し子だ。

もし君に何かあればそれこそ終わりだよ。

私も必ず一緒に行くよ。」

凄い強い意思………殿下は凄く責任感のある方なのね。国の事をとても考えているのね。

「解った~!じゃぁ皆で行こうね。

勿論僕も一緒に行くよ!」

最後にビエントがとっても明るく参加表明。

まぁ取り敢えず下見かしら?

先ずは行ってみて現状を確認しないとね。

「では、私から提案ですがある程度準備も必要ですから2日後に先ずは少し入ってみてはどうでしょうか?

何処まで行けるかは解りませんが、先ずはどんな感じでどう攻略するかを決めていけたらと思います。」

アレクセイ様も私と同じ気持ちで良かった。

最初からぐいぐい行くのも少し怖いしね。

「では、私は陛下に原始の森の事を聞いて王家の書庫でももう一度調べてみるよ。」

アレクセイ様が準備して下さって、クリストファー殿下が調べてくださるなら私は何が出きるのかしら?

取り敢えずお父様に聞くとか、私も本で調べるとか?

「お二人ともありがとうございます。私も何か出来るか考えてみますね。

当日はよろしくお願いいたします。」


「うん、ではまた2日後に!!」

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

実は年末年始は家族がコロナになりまして何だかんだとバタバタしてました。

今年の目標はもう少し早く更新していけたらと思ってます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


前回いいねを付けて下さった方ありがとうございます。

これからも最後まで頑張りますね!

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