私の運命とは?
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あるところに魔界を支配するアルファードという名の魔王がいました。
その魔王は魔界に住む全ての民を大切に思い、民のために王としていることを望みました。
しかし、その平和は長くは続かないのです。
なぜなら、人間界に住む人間は人間界に行った魔人を殺して生きて返すことをしませんでした。
そのことに魔王は激怒し、人間に哀願しました。
「なぜ、魔人であるという理由だけで殺されなければならないのだ!
私たちが何をしたというのだ!もうやめてくれ…、もう民の悲しむ顔はみたくないのだ…。」
それを聞いた人間の王カリウスは言いました。
「それは無理なお願いだ。魔人なんぞ邪悪の塊、信用してならぬ。
しかし、これで戦争になれば必ず人間は絶滅してしまうだろう。」
すると、人間界の王に仕える宰相ヴィッツは言いました。
「人間界から人質を1人送り、その者が三年後、無事に帰ってきたら
魔界を信用するというのはどうでしょう。」
人間界の王はよかろうと言い、平民のシアンという少女を魔界に送りました。
そこから、少女の運命は変わっていくのです。
平民のシアンには王様の命を断れるわけなどなく、沸き上がるさまざまな感情を引き連れ
魔界に向かいました。そして、着いた魔界では当然のことながら魔王とその使いの者が出迎えてくれた。
彼女は驚いた。
(なぜ、こんな人質の私のために魔王自ら出迎えているのだろう…。)
すると、魔王は老婆に一言何かしゃべって立ち去って行った。
その老婆は彼女に近寄り、部屋に案内してくれた。
そのあと、また老婆が来て、食堂に連れてきてくれ、夕飯を準備してくれた。
その準備された夕飯はとても豪華で一人で食べきれるような量ではないのは一目でわかるくらい
長いテーブルにたくさん並べられた。
ちょうどお腹を空かせていたため、お腹いっぱいになるまで食べた。
食べ終わったと一息ついている彼女に老婆はお風呂へと移動させ、体中綺麗に洗われた。
老婆はもう夜なのでゆっくりお休みくださいと言い、彼女をまた部屋に案内した。
部屋に着いて一人になった彼女は思った。
(私、生きてる。ひどい目にも牢屋にも入れられていない。それにとてももてなされている。)
あと、1098日をこの魔界で過ごす中で魔界のイメージが少し変わった初日だった。
そして、この3年で彼女はここに来たことは運命だと思う日が来る。
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