表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/14

4.秘密のお話

4話となります。

遅くなり申し訳ありません。

よろしければお読みください。

祐希ゆき

【あのボンボン…絶対に許さないわ。鳳凰ほうおう家…確か、訓練で名前が出てたはず…ヤクザ界をまとめている大物で、Molesモルスの構成員候補にも上がった家柄だったはずよ。今の当主様は気難しいお方だったはず…そして、鳳凰家は珍しい種族であるぬえの一族だったと記憶してるわ。これは、何かありそうね。】


それから数日後、瑞希みき祐希ゆきたちが通っている中等学園で…

種族によって成長速度が違うため碓氷うすい家と西園寺さいおんじ家は代々、2歳飛び級で進学しているため中学1年生である。

実際、大学生レベルの知識は身についている。

容姿も吸血鬼であるため、中学生に見えるように変えている。


ひじり

「祐希と瑞希のさ執事達って、仲悪いわけ?」

祐希ゆき

「あぁ、穂崇ほだかさんと静稀しずきのことよね?火曜日と木曜日はこうなるのよ。あきらめて欲しいわ。はぁ。」

ひじり

「わかってるよ。執事同伴が許可されてる学校だけどさ、面倒だよね。執事の間でもいじめとかあるらしいし〜。」

祐希ゆき

「そのぐらいつかんでるわ。いじめについては、お姉様が何か動いてるみたいよ。優しいお姉様のことだもの、放って置けないのでしょうね。」

ひじり

「変わらないよね〜。大好きなんだから〜。」

祐希ゆき

「聖、その口閉じなさい。」

ひじり

「ごめんごめん。放課後暇?ちょ〜っと、話したいことあるんだよね。」

祐希ゆき

「暇じゃないわ。」


その瞬間、聖の様子が変わった。


ひじり

「嘘つくなよ。鳳凰について話があるだけだ。」

祐希ゆき

「聖がなぜその名前を?わかったわ。放課後はどうすればいいのかしら?」

ひじり

「いつもの場所ね。」

祐希ゆき

「カフェテリアの特別室のことよね?」

ひじり

「うん!じゃぁ、待ってるから。瑞希にはバレないようにね。」

祐希ゆき

「わかってるわよ。お姉様とは教室が違うのよ?わかるはずないわ。白夜びゃくや様の監視がいるようだから、変な真似はできないと思うわ。」


その日の放課後

学園内にあるカフェテリアの特別室で…


祐希ゆき

「きたわよ。」

ひじり

「見るの、初めてだよね?僕は執事と一緒にないから。」

祐希ゆき

「見るのは初めてでも知ってるわ。水樹みずきあや様、男性で21歳、そよぎ奏向かなた様と同期でいらっしゃいますよね?間違っていたかしら?」

あや

「いえ、あっておりますよ。よく、お調べになられましたね。奏向が血眼ちまなこになってご令嬢を調べるわけですね。」

静稀しずき

「やはり、奏向様でしたか。」

祐希ゆき

「いいから、さっさと話してちょうだい。時間がしいのよ。」

ひじり

「わかった。鳳凰家は知ってるよな?」

祐希ゆき

「あら、素で話すのね。」

ひじり

「祐希につくろっても無駄だろ?情報握られてるんだから。まぁ、別に構わない。鳳凰家に母さんも行ってた。」

祐希ゆき

「ロザリア叔母様が?」

ひじり

「そう。で、調べてみたら母さんの訪問日の数日後に美優叔母様が行ってたんだよ。」

祐希ゆき

「それは知ってるわ。でも、どうして2人があの屋敷やしきに?」

ひじり

「やっぱり、祐希も知らなかったのか。どうする?一緒に行くか?」

祐希ゆき

「行くわ。日程は後日相談しましょう。私には梵様が仕向けた見張りがいるわ。まぁ、24時間いるわけでも毎日ついているわけでもないけれど…。みこと様に後日会う時にお話しする予定よ。」

ひじり

「何を話すつもりだ?」

祐希ゆき

「監視が誰なのか、そして、どうして監視をつけているのか聞くつもりよ。そして、なぜ私の執事達のことを探っているのか、問いただすわ。とても迷惑めいわくしているのよ。当主達がピリピリしているの。」

ひじり

「へぇ、そうか。これは、兄さんが悪いな。相手を選ばないとな。」

祐希ゆき

「そうね。綾様のようにこちらにバレないように情報を集めませんと。」

静稀しずき

「祐希様、お時間が…」

祐希ゆき

「あら、では失礼するわ。ご連絡をお待ちしておりますわ。」

ひじり

「あぁ、静稀さんが来るのを待ってるよ。」


祐希と静稀が部屋から出ていった。

それに続き、聖達も部屋を出た。


ひじり

「あ〜あ、祐希にバレてんじゃん。」

あや

「そうですね。バレてしまっていましたね。あのお方は怖いですね。」

ひじり

「そうだね。でも、それが祐希のいいところだよね。瑞希より断然好みだね。兄さん達2人とも目が腐ってるよ。」


聖と綾が通った通路の角から神が出てきた。


じん

「それ、ひどいなぁ〜。俺は少なくとも、腐ってはないと思うけどねぇ〜。」

ひじり

「あぁ、聞かれちゃった?」

じん

「俺が遊びすぎて父さん達に見放されたとでも思ってるんでしょ?それでいい、俺から目が離れれば動きやすいからね〜。」

ひじり

「本当に嫌いだよ。神兄さんはよくわからない。」

じん

「ちょっと、話があるんだよね。」


それから数日が経ち…

ある日の土曜日、西園寺家リビング


メイド

「祐希お嬢様。お客様がお見えです。」

祐希ゆき

「どなたかしら?」

メイド

「水樹綾様です。」

祐希ゆき

「では、私の自室にお通ししてちょうだい。音羽おとは、お出迎えに行きなさい。楓雅ふうが、準備をしておきなさい。静稀しずき、一緒に来なさい。お父様、失礼いたしますわ。」

リュカ

「あぁ、わかったよ。」

【水樹綾…聖くんの執事だね。どうして、あの2人が繋がっているのか…面白いね。】


祐希の自室


祐希ゆき

「静稀。」

静稀しずき

「多分、鳳凰家のことだろ。」

祐希ゆき

「そうよね。」

【この前、静稀から報告はもらってるわ。鳳凰ほうおうえんじゅ、種族は鵺、外見年齢は30歳前後、実年齢は127歳。とても大物ですわね。情報収集してもこれしか集められませんでしたわ。どのようなお人なのでしょうか。】


扉が開き、音羽と綾が来た。


祐希ゆき

「座ってちょうだい。」

あや

「失礼します。」

楓雅ふうが

「紅茶、どうぞ。」

祐希ゆき

「静稀達も座りなさい。」


3人が座った。


あや

「では、ご報告させていただきますね。カフェテリアでの会話の後、神様がいらっしゃり、聖様とお話しされました。神様から、情報をいただきました。」

祐希ゆき

「神様が?あのお方は、お遊びが激しいのではなかったかしら?」

あや

「それはカモフラージュだったそうです。自由に行動したかったようです。鳳凰槐様はヤクザである鵺王やおう会の会長を務めています。外見年齢は30歳前後、実年齢は127歳でいらっしゃいます。屋敷の中ではいつも着物を着用しているそうです。代々会長に受け継がれている鳳凰が刺繍ししゅうされた羽織はおりを曜日に合わせて1枚ずつ着用しているそうです。気に入ったものにはとことん甘いそうですが、嫌いなものにはとことん厳しいそうですので初めが重要ということでした。」

祐希ゆき

「そのような情報をどこから神様はお調べになったのかしら。」

あや

「そちらについては把握しておりません。神様は女性から聞いたとおっしゃっていました。」

祐希ゆき

「あぁ、そうゆうことでしたら納得できますわ。」

あや

「鳳凰家への訪問日は神様によってアポを取っていただきましたところ、明日の午前7時となりました。」

祐希ゆき

「静稀。」

静稀しずき

「はい。午前7時は空いております。問題はありません。洋服などの手配が間に合うかどうか、というところでしょうか。」

あや

「それでしたら、こちらで用意させていただきました。こちらを…」


綾が持ってきていた箱を差し出した。


音羽おとは

「受け取らせていただきます。祐希様、確認して参ります。」

祐希ゆき

「お願いね。綾様、これから尊様に会う約束がありますの。お会いになられるとまずいと思うので早めにお帰りになられた方がよろしいと思いますわ。」

あや

「そうですね。では、これで失礼させていただきます。当日は午前6時半にお迎えにあがります。執事は1人まででお願いいたします。」

祐希ゆき

「わかったわ。楓雅、お見送して差し上げなさい。くれぐれも、尊様と会わないようにね。静稀はお迎えにあがりなさい。」

楓雅ふうが静稀しずき

「承知しました。」


楓雅と綾と静稀が部屋をでた。


音羽おとは

「祐希様!見てくださぁい!!この着物!とても綺麗ですよぉ!」


その着物は黒地で、右側は白地に黒でペイズリー柄が描かれておりそれ以外は黒地であった。

帯は赤から白色になるグラデーション

黒色と白色の金色の装飾がある帯締めだった


祐希ゆき

「あら、綺麗なペイズリー柄ね。」

音羽おとは

「きっと祐希様に似合いますよぉ!!楽しみですぅ!」


すると、扉が開き楓雅と静稀と尊がきた。


祐希ゆき

「お待ちしておりましたわ。」

みこと

「あぁ、お邪魔するね。」


尊が座った。


祐希ゆき

「お話がありますわ。梵様…」


5話へ続く

お読みいただきありがとうございます。

新しく出てきた登場人物ですが学業が落ち着き次第まとめて投稿させていだだきます。

それまで、お待ちいただけると幸に思います。


これからも、作品ともどもよろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ