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13、鳳凰碧2

13話となります。

ルイス

「瑞希様は表の後継者となされた方がよろしいかと存じます。祐希様は稀に見る裏の適応能力をお持ちですから。私でさえ、追い抜かされてしまいました。祐希様にお教えすることはもうございません。英家現当主として申し上げますが、英家は祐希様を全面的に支持させていただくとここに宣言させていただきます。」

リュカ

「やはりそうか。」



話は戻り…

鳳邸


祐希ゆき

「お久しぶりですわね。瑞輝様。」

瑞輝たまき

「お待ちしておりました。他の皆様もお揃いでございます。」

祐希ゆき

「あら、お待たせしてしまったからしら。早く参りましょう。」


広間に来た


えんじゅ

「待っていたぞ。」

胡蝶こちょう

「お久しぶりですね。」

祐希ゆき

「遅くなってしまい申し訳ありません。」


鈴が祐希に抱きついた


すず

「祐希ちゃーん!!!!!待ってたのよん!!!!!」

祐希ゆき

「鈴さん、お待たせしてしまいすみません。」

翔榴かける

「蛍がなぜここに?」

けい

「祐希に呼ばれてね。」


全員が席につき


祐希ゆき

「では、お話し合いを始めましょうか。」

ひじり

「で?このメンツを呼んだのは?」

祐希ゆき

「全員に関係があるからよ。執事とメイドは別室へすぐにお行きなさい。瑞輝さん、案内をお願いしますわね。」

瑞輝たまき

「承知いたしました。」


執事とメイドがいなくなった。


祐希ゆき

「では、こちらの掴んでいる情報を宗雪様よりお話ししていただけますか?」

宗雪そうせつ

「あぁ。一応自己紹介をしておく。Molesモルス支援課課長を務めている花京院宗雪だ。花京院家の当主も務めている。ここの呼ばれたのは祐希ちゃんの情報屋も務めているから呼ばれているんだ。」

ひじり

【うわー。祐希ほんとどういう関係性持ってんだか。】

じん

【支援課ねー。うん、手を出していないところだ。】

宗雪そうせつ

「祐希ちゃんに鳳凰碧を調べるように言われてね。支援課課長の立場を使って調べさせてもらった。掴んでいる情報を共有させていただく。碧は現在恋人と思われる女性宅に身を寄せており、また、その女性は妊娠中である。歴代の恋人は全員死亡していることを確認した。碧自身が殺したものが大半だろうと考えている。残りは自殺、病死、事故死などで亡くなっている。子供も数名殺されているが存命していると判明しているのが13名、全て同じ孤児院に引き取られている。以上だ。」

祐希ゆき

「ここまで聞けばなぜ自分が呼ばれたのかわかるんじゃないかしら?」

すず

「女性関係ねー!」

翔榴かける

「孤児院…俺の家が経営しているということか。」

ひじり

「僕は約束があるからね。」

じん

「情報源かな。槐様と君たちを繋げた責任があるからね。」

祐希ゆき

「女性関係については鈴さんと神様でお話し合いくださいな。そこに蛍も追加して情報のすり合わせを。翔榴様と宗雪様で孤児院の情報を。聖、槐様、胡蝶様、私でこれからの対応を考える時間としましょう!!執事たちとも合流してくださいな。」


各々が分かれて話をした


鈴・神・蛍チーム


すず

「えっとー。神くんは久しぶりだねん。蛍くんは、初めましてかな?」

じん

「うん久しぶり〜。」

けい

「初めまして。花京院蛍と申します。これが父から預かっている女性に関する書類です。」

じん

「この2・3・6・9番の方々は店に来ていた。デリラ、ルネ。」


デリラとルネは神の手先である。

デリラ・グレモリー

ルネ・アスモデウス


ルネ

「こちらのお嬢様方は共通して、男性についての愚痴をこぼされていましたね。内容までは把握しておりませんが、男性の共通点として、暴力を振るう、子供を産ませられた、ヒモ状態である、体調が悪くなり始めている…などでしょうか。お店にいらっしゃった時期はずれておりますね。」

デリラ

「ホストの方々が私の愛し子たちに話していたことなのだけれど…相手のお方は大事なお顔には絶対に傷をつけなかったみたいよ。なんでも、顔と体が目的だから目も当てられなくなったら困るとか…。子供に関しては変異種で気持ち悪くて彼の馴染みの孤児院に引き取らせたと話していたと記憶してるわね。」

すず

「愚劣ねん。」

けい

「祐希が怒りますね。変異種の差別を最も嫌っていますし。」

デリラ

「そうそう、神様?早く祐希ちゃんをご紹介して頂きたわ〜。」

ルネ

「そうですね。なんでもあの英家のご当主に認められているそうですし。」

けい

「英…祐希の執事の一人に英家のものがいますよ。」


蛍の一言にルネとデリラの目の色が変わった


ルネ

【英家…当主以外誰がいるのかも不明な一家。】

デリラ

【そんな話聞いたこともなかったわ!!!!】

じん

【せっかく黙ってたのに蛍…言いやがった。】

すず

「あはははは。英家直系じゃなくて養子ね。しかも祐希ちゃんが大事に大事にしてる変異種の執事ちゃんだよん。変なことしたらあなたたちの主人様と祐希ちゃん正面衝突になると思うから気をつけてねん!」


鈴は笑って話していたがその目は笑ってはいなかった。


じん

「話を戻そう。」

すず

「4番と5番の子はお兄様の会社で見たことがあるわよん。どっちも売れてないモデルちゃんだったから顔しか覚えてないけど…お兄様に電話して確認してみるねん。」


ー電話内容ー

鈴:もっしもーし

斑:なんだ

鈴:ねぇねぇー。まーくんの会社にさ今送った写真の子たちいなかったっけー?

斑:確認する


数分後


斑:所属していた

鈴:詳しい情報が知りたいな〜。

斑:なんでだ

鈴:まーくんには関係ないでしょー。お・し・ご・と!

斑:わーったよ!!何が知りたいんだ

鈴:えっとねーん、名前とかどうでもいいからなんが愚痴ってたこととか交友関係とかわかること諸々ー

斑:共通点から話すぞ。どちらも男と交際し始めてからすぐに妊娠し出産の際に体調を崩し亡くなっている。しかも暴力沙汰を起こしてよく周りと揉めていた。1枚目(4番)の女は私の彼は特別な人なの〜って話ていたそうだ。

鈴:子供はー????

斑:あの人に取られたって言っていたらしい

鈴:ふーん

斑:2枚目(5番)の女は子供を産んだ後ひどく怯えていたらしい。私は怪物を産んでしまったとな。

鈴:変異種。

斑:そうだろうな。

鈴:最低なやつもいるもんだねーん

斑:後これは不確かな情報だが、取り上げられた子供を見に行ったら皆ゾンビのような容姿だったそうだ。

鈴:うん、それはいい情報だねん!まーくんありがとう。

斑:あぁ、鈴。ほどほどにしておけよ。雀姉さんがお前のこと勘繰ってるぞ。あの小娘と離さないとって話しているみたいだ。

鈴:はぁ。あのクソババァ。


電話で話す鈴の声を聞いていた場の空気が悪くなった


じん

【祐希ちゃん関連か。穏やかではない。】

けい

【祐希に関係あることなら黙ってはいられない…。】


斑:鈴!!

鈴:祐希ちゃんにまた手出す気?!?!?ほんと頭沸いてる!!あんなクソババァ殺してやる…。

斑:はぁ。頼むから喧嘩しないでくれ。

鈴:あんのクソババァの出方によるに決まってんでしょ!!!!!バカ

斑:落ち着け!!!!わかった、どうにかする。

鈴:情報もらってくから!お礼は何もしないから、お礼ならクソババァに返すから気にしないでねん。じゃ。


ー電話終了ー


すず

「ごめんねーん。まぁそうゆうことみたいだよん。」

じんけい・ルネ

【怖すぎる。】

デリラ

【ふふ、とってもいい子ですね〜。】

けい

「2・3・4・5・6・9番に関しての情報は集まった…。1・7・8・10・11番に関しては情報すらない。はぁ、祐希に報告するのは気が重いね。」

デリラ

「あら、どうして?」

じん

「デリラ。祐希の側近でお前でいう愛し子に当たる奴らは全員変異種だ。変異種に関して過敏になっている。その祐希にこの話を聞かせたら?」

デリラ

「怒り狂わね〜。愛し子は大事だもの。」



翔榴・宗雪チーム


宗雪そうせつ

「孤児院の特徴として、鳳凰碧と繋がりがあり変異種を匿っている。」

翔榴かける

「その孤児院なら父から聞いたことがある。昔は質のいい変異種が手に入り使い捨ての道具としてMolesモルスで使用していたと。だが、変異種差別がここ数十年で激化し虐殺が行われていたためMolesモルスとしても手を引いたと。だから20年以上前に取り壊しとなって運営から黛家は手を引いた。今でも運営されていると祐希の話からわかって不快だ。」

宗雪そうせつ

「ということは、黛家は関与していないんだな。」

翔榴かける

「あぁ。全く関与していない。誰が経営しているのかも皆目見当がつかない。だが、当時の経営をしていたものとその後の土地の買取手なら知っている。」

宗雪そうせつ

Molesモルスの関係者…か。」

翔榴かける

「そうだ。まぁな。でも、祐希に迷惑がかかる話にもなってくる。」

宗雪そうせつ

「ほぅ。」

翔榴かける

「花京院の当主なら名前出すだけでわかると思うが、財前家だ。」

宗雪そうせつ

「あそこか。これは、荒れるな。」



祐希・聖・槐・胡蝶・瑞輝チームは…



胡蝶こちょう

「あぁ…なんで碧はこんなことを!!!!!!」


胡蝶に寄り添うように槐が座っていた。

その後ろに瑞輝が顔を顰めながら立っていた。


えんじゅ

「どうしてこのような子供になってしまったんだろうか。」

ひじり

「あいつが捻くれてるだけだろ。」

祐希ゆき

「お母様と叔母様が女性のケアをされていたからこそ最後は安らかに病院で息を引き取れたんじゃないかしら。お母様たちが見つけられなかった方々は残念でしたけれど…。子供のケアに関してはお母様たちでも手出しできなかったのでしょうね。なんらかの理由で。」

ひじり

「子供についてはこちらでも調べていた。綾。」

あや

「はい。子供は13名と先ほどの会話にも出ておりましたが、13名中鵺だと思われる子供は2名のみです。他の11名は種族不明もしくは変異種と判明しております。」

祐希ゆき

「変異種…。」

静稀しずき

「祐希様…。」

祐希ゆき

「ごめんなさいね。大丈夫だからあなたたちもそんな顔をしないで。」

御空みたか

「はいはーい!!話戻すよー!妊娠中の恋人だけど昨日仕入れた情報でねー、死亡が確認できちゃったんだよね〜。」

胡蝶こちょう

「なんということかしら…。」

祐希ゆき

「胡蝶様と槐様にもお時間が必要だと思うわ。先に大広間に行っていますわ。心の準備が出来次第お越し下さいな。」

ひじり

「じゃぁ僕。」


大広間


祐希ゆき小声で

「変異種、鵺、長命、軽く見積もって数十年は同じことをしている。お母様が関わっていることからここ20年から30年と考えられる。子供13人中鵺2名、他の変異種種族11名…そこから考えられることは、黛が管理していないとは思えないから他が管理。なぜ?管理者が変わった。ではどこに?黛から考えられること鳳凰家とも考えられることは…共通点はMolesモルス。管理者とも関わりがないとMolesモルスの施設をみすみす渡したりはしないはず。ならばMolesモルスの関係者??Molesモルスの中にそんなバカな連中がいると想定して考えられること…。変異種を全て引き取っていることから考えられること…変異種差別への意識はまだ拭えていない…でも引き取っている。孤児院の体を守るため……。これ以上はもう考えても無駄、か。かけ離れているきがする。」


祐希が考えている最中に…


ひじり

【はじまった。祐希の情報整理…。これやる時ガチギレしてる時だからね。変異種ってほんと祐希にとってパワーワード。】

あや

【これが…なんという推察…。これは、敵わないわけですね。】

御空みたか

【これやっばーいね。これは、当主も目をつけるわけだよね〜。尊様もばっかだなー。】

楓雅ふうが

【祐希様…怒ってる。】

音羽おとは

【祐希様は本当に私たちを大事にしてくれているのですね〜〜。】

ぜん

【うちらのために…。】

そら

【祐希様…。】

静稀しずき

【キレてる…。】


祐希ゆき

「ぁあ…ごめんなさい。少し、外の空気を吸ってくるわ。一人で結構よ。」



しばらくして全員が大広間に集まった



祐希ゆき

「情報を出し合いましょう。女性のほうは?」

けい

「2・3・4・5・6・9番の6名に関しては情報が出たよ。それ以外の番号を振った女性に関しては情報がない状態だね。得られた情報を共有します…

暴力沙汰をよく起こし周りとよく揉めていた

子供を強制的に産ませていた

ヒモ状態になるようにしていること

出産には大きなダメージを伴う

出産後に体調を崩しやすくなる傾向あり

交際をするための条件として顔と体がいいこと

顔と体には暴力を振るわなかった

彼は特別な人と自慢気に話していた

と、女性からの情報は以上でここからは子供に関することです。

変異種の子供で気持ち悪く碧のなじみの孤児院に引き取らせた

怪物を産んでしまったと酷く怯えていた

子供を見に行った者からは皆ゾンビのような容姿だったと

…以上です。」

祐希ゆき

「変異種差別…。孤児院は?」

翔榴かける

「その孤児院は20年以上前に取り壊しとなって黛家は運営を行っていない。この話を聞くまで孤児院としてその土地が使用されていたことをこちらは把握していなかった。気分のいい話ではないが…昔、その孤児院は質のいい変異種が手に入り使い捨ての道具としてMolesモルスで使用していた。変異種差別がここ数十年で激化し虐殺が始まりMolesモルスも変異種から手を引いた。Molesモルスの施設だったため下手なところには土地を黛家としても売ることができず、Molesモルスの関係者に土地を売った。Molesモルス構成一家の一つ財前家だ。」

祐希ゆき

「は?」


その場にいたものは祐希のとても冷たい声を聞き、咄嗟にキレたと感じた。


祐希ゆき

「財前…消し炭にしてやるわ…。」

ひじり

「待て待て待て!!!話変わってるから!!!碧のはなしね!!今は!!!」

祐希ゆき

「ついでよついで。わかってるわよ!!」

えんじゅ小声

「瑞輝、これは大丈夫なのか?」

瑞輝たまき小声

「大丈夫かと。祐希様がとてもお怒りになられているのだと思われますよ。」

祐希ゆき

「槐様。お願いがありますわ。」

えんじゅ

「何かな?」

祐希ゆき

「この話から推測するに孤児院の子どもたちが現在はどのような状態なのか推測は容易いです。おそらく、飢餓状態で同族喰いもしくはた種族喰いをしているでしょうね。」

静稀しずき

「祐希様…。」

祐希ゆき

「大丈夫。財前家と今問題を起こすのは…。」

えんじゅ

Molesモルスの体裁に関わるということか…。」

じん

「これどうする〜??」

祐希ゆき

「これは表向きに出ていない情報だから外部に漏らした場合、私直々に殺させていただくことを承知で知って置いていただきたいのだけれど…西園寺瑞希と財前白夜が内々に婚約を結んでいるわ。」


その場にいた全員が驚いた表情を見せていた


えんじゅ

「これは…どうするか…。」

祐希ゆき

「天。…」



14話へ続く

お読みいただきありがとうございます。

まだ、お話は続いてまります。

時間を見つけて書いておりますので、気長に待っていただけると幸いに思います。

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