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シーカイザー ヤマト  作者: 石巻 瞬太郎
目覚め編
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第6.5話 猿軍団



 薄暗くされたモール内。

彼、淵東(えんどう) 憲一(けんいち)は部下数名を連れて内部へと侵入。

普段とは雰囲気の変わってしまったモールを一瞥して息を呑む。


 血まみれになった床や、荒らされた形跡のある食品コーナー。

見るからに一人でやったとは思えない荒らし方に、長年の刑事の勘が警告を鳴らしている。


「お前ら! 警戒して円陣を組むぞ。

前後左右で死角を無くす様に背中合わせで4人1組になっておけ!!」


「はいっ!!」




 辺りを暫く探索して淵東は無言で指示を手信号で伝えた。

4組出来た陣営の内、2組の陣営を少し進んだ先にあるエスカレーターへと向かわせる。


『――コチラB部隊の千葉、目標のエスカレーターに到着。

周囲に人の気配無し、今から上ります』


「コチラ淵東、了解した。俺達も今から上る。

上ったらソッチは奥へと進め。こっちは其方側に向かい映画館方面から更に上へ向かう」


『了解。上へ上り、安全を確保次第、一度連絡をします』


「了解だ」


 無線で互いの位置を確認しながら上へと向かう。

そうするしか出来ない様に、食品コーナー以外の店のシャッターが降ろされていたからである。


 まるで上へ誘われているかの様な行動に、淵東は部隊をAとBに分けて店内の捜索を開始したのだ。

先ず1組が上へ上り、もう1組が下で待機。

逃走ルートの確保と、何かあった時の援護として適切な対処が可能であると考えた結果だ。


「良いかお前ら、こっから先は敵の得意領域(テリトリー)だと思え」


「了解」


 ゆっくりとエスカレーターを上ると、妙な臭いが鼻を掠める。


「――――!? 総員撤退しろッ!!!」


 淵東の叫び声反対側に上っていた警官が遅れて反応し恐怖の表情を浮かべた。

――刹那、轟々と荒れ狂う炎が目の前で燃え広がる。


 ギリギリで下まで滑り降りた淵東達だったが、そこから更に地獄の光景を目の当たりにする。


「あれは――!!」


 猿の悪魔が…3匹、上の階のフロアから身を乗り出し見ていたのだ。

しかも、彼等の手には丸い火の塊があり、見るからにソレは遠投用の武器だと判断出来る物。


急いで物陰に隠れ様としたが、猿の方が一歩速くアクションをしていた為、警官の一人に火の玉がぶつかり火が燃え移る。


「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」


「西田!!」


「急いでエスカレーターの裏に連れて行け!!」


「は、はい!!」


 アイツ等、こっちの盾を張る前に攻撃して来やがった!!

知能は最初の奴と同じで、相当高いと考えて良いのか…。


「4人は盾でカバー!! 西田に誰か1人着いておけ!!

後の1人は俺と一緒に銃で応戦しろ!!」


 取り敢えず今は一匹でも多くアイツ等を減らさなければ。


 淵東は銃を盾を持つ部下の背後から構え、猿達に数発撃ち込み威嚇する。

しかし、猿達は次々と火の玉を用意し上から遠投してくる為、拉致が明かない。


 ドチャッ!!と気味の悪い音が盾から漏れる。

遠投された球が盾に衝突し拡散したのだが、ソレを見て皆の表情から血の気が引いてゆく…。


「あっ…あァァァァァァァァァァァァァ!!??」


「うっ…おえぇぇぇぇぇぇ」


「く、狂ってるっ!?」


 動揺するのも無理は無かった。

淵東も表情は崩していないものの、とてつも無い気持ち悪さや恐怖に心が支配されそうになっていたのだ。


奴等の投げていた球、それは――人の頭部だったのだから。


 人の首から上の頭部を切り取り、火を着けて髪を掴んで投げている。

飛散した頭部の口元にタオルが敷き詰められている事から、油を浸したタオルを口に詰めそこに火を着けているのだろう。

後は人が持つ脂肪や髪の脂が勝手に燃えて持続性のある炎が完成する。


 当たれば打撲的ダメージも与えられる…。

コイツ等は本当に悪魔だ…!!




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