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第4話 迷いの森・後編

こんばんは。

どうも、tlalocです。

前話のきのこんが書いた前書き・後書きのクオリティが高すぎて、前書きと後書きは全部きのこんに放り投げようかなと一瞬真剣に検討してしまいました(笑)。

きのこんがハードルを上げやがってくれたので、プレッシャーが掛かりまくりでもうやだ(投げやり)。

前書きのクオリティがいきなり下がったせいで、読んでくれる人が減るとか笑えないでしょ?

ってことで、恨みつらみで、学校でのきのこんについてプライバシー?なにそれ美味しいの?レベルで暴露していきます。

まずですね、しょっちゅう俺を蹴ってくるんですよ

ひどくない?

空手っぽいなにかをやったことがあるらしいから、かなり痛いんだよね~。

しかも、蹴るときの足のフォームが綺麗で、最近ストレッチ始めたのは俺もやってみたいと思ったのが原因なんて言えない。


さてさて。

あんまり書きすぎると学校でボコられるんで、ちょっと真面目なことを。


感想ありがとうございました。

今回は多少多め目に情景描写を入れました(微々たるものですが)。

多分、きのこんが編集の段階でもっと増やしてくれてると思うんで、目を通さずに投稿します!(おい)


それでは、「第4話 迷いの森・後編」楽しんでくださいね。

其れを悠人が察知したのはぎりぎりまで迫られてからだった。

偶然_本当に偶然、其れが近づいてきた方向が南だったのだ。

また、居たのが森の中といっても多少開けた場所だったのが幸いし、周りにはまばらに木が生えているのとたくさん茂みがある程度で、光は地面まで届いていた。

そのおかげで、其れの影が悠人の視界に入ったのだ。

「誰だ?!」

悠人は気付くと同時に動き始めるが、其れ_すなわちゴブリンが腕を振り下ろすほうが早かった。

棍棒が悠人の左肩に直撃して、骨が折れる音が響く。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

悠人は体に走る激痛に地面にうずくまってしまった。

そんな大きな隙を弱い方の魔物といえども、3匹ものゴブリンが見逃すはずもなかった。

痛みで動けない悠人にまるで蛇のように素早く集まっていく。

(ああ、俺、死ぬんだな)

だんだん、体に走る激痛が薄れていく。

(そういえば、死ぬ直前には感覚が麻痺するらしいな・・・)

草むらに倒れた状態でゴブリン達を見上げながら、そんな諦念とともに自嘲するように笑った。

なぜか、時間の流れがだんだん遅くなり、ゴブリン達が動くのがとても遅く見える。

ゆっくりと視界がぼやけてきて、ついに悠人は意識を手放した。


(あれ?俺、まだ生きてたのか)

起き上がると、被さっていた毛布が体から落ちた。

左手の小川には魚が泳いでいて、右手にはさっきまでいた森があった。

すでに陽は落ちていて月も見えないので、すぐ近くで燃え盛る炎だけが周りを照らしている。

(焚き火があるってことは俺は誰かに助けられたのか?軟禁って可能性もあるけど・・・)

しかし、すぐに悠人はその可能性を捨てた。

枕元に折れた自分の剣がおいてあったからだ。

折れていても武器は武器、殺傷能力のあるものを軟禁中の人の手元において置くなんてことは百害あって一利なしだ。

そんなことを考えていると、茂みが揺れた。

モンスターが来たのかも知れない。

思わず悠人は折れた剣を持って構えようとするが、体に激痛が走ったので茂みを注視することしか出来ない。

だが、幸運にも出てきたのはモンスターなどではなく人間だった。

見た目から推測するに、20代後半ぐらいの男性で、背中には長剣を下げている。

悠人は、自分を助けてくれた冒険者だと当たりをつけて、礼を言う。

「助けてくれてありがとうございます。もし、あなたがいなければ俺は死んでいたと思います」

そう言うと、丁寧な言葉づかいに驚いたような顔を覗かせてから男が口を開く。

「礼儀正しい子だね。死にかけた冒険者を見かけたら、出来る限り助けるのが僕の信条だから気にしなくて大丈夫だよ。中には、完全にスルーする人もいるけどね。そういえば君は大丈夫かい?右腕の骨が完全に砕けちゃってたよ。応急処置としてポーション使ってあるけどあまり動かないでね」

ゴブリンの棍棒の威力が腕に直接伝わった結果、骨がほとんど砕けてしまっているようだ。

ポーションというのは、ゲームをしている人なら馴染み深いだろうが、要するに回復薬である。

この世界では、高価なものでは瞬間的に効果を発するものもあるが、基本的には持続的に治療していくタイプらしい。

少しマニアックな話だが、原理としてはポーションの中に入っている魔力が一時的に実体化して消えた細胞の代わりに働くというのが一番近いだろう。

だから、数日するとポーションの魔力を使い切り、実体化していた部分が消えてしまい、治療効果もなくなる。

治るわけではないが、とりあえずは死なないで活動できる、冒険者にとっては必須アイテムといっても過言ではないだろう。

まあ、治りはしないので、怪我をしたら即日帰って医者に診てもらうか治癒魔法が使える人に直してもらわないとダメだが。

治癒魔法はポーションと違って、傷を修復させる力を促進するので治らないなんてことはない。

さて、話を戻すと、今の悠人の場合はポーションの魔力が右腕の中に浸透していて、骨を半固定しているといった状態だ。

ポーションは骨と骨を擬似的にくっつけるぐらいはできるが、複雑骨折に関しては骨を集めて固定するのが限界だ。

とりあえず砕けた骨が腕の外に出ないように、魔力という流体の中に閉じ込めているだけなので、動かすと当然非常に痛い。

「ありがとう。街に戻って医者に診てもらう事にします。ところで、すみませんが、街に戻るまで護衛を頼んで良いですか?なにせこの腕です。もちろんお礼は稼いできちんとしますので。」

実は、悠人は現在無一文なのだが、それはそれということで。

「あはは、敬語じゃなくても大丈夫だよ。僕も今からちょうどポーションの補給に街に戻るつもりだったし護衛は元よりするつもりだったしね。あ、そういえば自己紹介をしていなかったね。僕は、アロンで、これでも一応B級冒険者をやってます。君の名前は?」

冒険者のランクとしては、C級になれば冒険者として一人前、B級はベテランに相当する。

ちなみに、Aランクは圧倒的に強く、Sランクともなると化け物レベルだ。

今現在、王国にはSランクの人間はいなくて、Aランクが3~4人いるだけだ。

それに対してB級はかなりの数がいる。

情報収集をきちんとしてPTを組んで依頼を達成していけば5年以上はかかるが誰でも到達できるのがC級で、運が良かったりC級の中でも強い者だけがB級になる事ができる。

だが、Aランクはずば抜けた才能がないとなることができないとすら言われている。

ちなみに、悠人はまだ依頼を一つしか達成していないのでFランクだ。

「Fランクのユウリスです。命の恩人なのでこの恩は絶対いつか返します。」

思わず、日本にいたころの癖で、悠人と口に出しかけてしまうが、偽名を言う。

良心で助けてくれた人に申し訳ないような気もするが、”偽名”を”本名”にすればいいだけだ。

悠人という名前は日本に捨ててきた―――とでも思えばいい。

「わかった。ところで、ユウリスの剣は折れているようだし、僕の予備の剣を貸してあげようか?護衛を僕がしても、流石に武器無しで生き残るのはそこそこ難しいよ」

悠人は、手元の剣とアロンの顔を交互に見て、頭を下げる。

「本当にありがとう・・・ございます」


夜の森は非常に危険だ。

光がないだけで本当に変わる。

まず、不意打ちに気づきにくくなる。

それは今のような状況だと、いつ魔物が茂みから出てくるかなんてことがどんなベテランでも魔法を使わない限り予測不能だ。

魔法には、魔力波を周りに出して、跳ね返ってきた魔力波によって周りの状況を知ることができるものがあるようだが、悠人自身は当然魔法を勉強したことなどないし、アロンも身体能力強化ぐらいしか使ったことがないらしい。

だからこそ、アロンも剣を悠人に貸して、悠人もそれを受け取ったのだ。

だが、悠人の心配は完全に杞憂となった。

魔物が数体出てきたが、悠人に剣を抜かせる暇もなくアロンが倒していくからだ。

その後姿は力強く、頼もしい。

そしてその分、自分の冒険者としての弱さが露わになる。

そして、街に無事到着したタイミングで、アロンが言った。

「冒険者ギルドが主催してる初心者用冒険者講座があるから、うけてみたらどうかな?」

自分の至らなさを痛感していた悠人の耳にその言葉はいつまでも響いていた。

どうでしょうか?

面白かったですか?


暇だったので、これからtlalocが担当する後書きは、要点が伝わる文章の書き方についてお話ししますね。

今現在、俺はちょっとわかりやすい文章の書き方を勉強してるんですよ。

本を3冊買って、通学中に読んでる(歩きスマホならぬ歩き(・・・なんだろ?ブックでいいか、うん)ブックはしてないよ?)んですよ。

なかなか面白くて、歩きブックしたくなる。

ちなみに、今読んでるのは、「理科系の作文技術」って本です。

おすすめですよ。


さてさて前置きはこれくらいにして、内容について話そうかな・・・って思ったんですけど、あんまり長くなりすぎてもちょっと問題あるので次回以降にしますね。



I choose a lazy person to do a hard job. Because a lazy person will find an easy way to do it.

難しい仕事があるとき、私は怠け者に任せる。なぜなら、怠け者は、仕事をかんたんに片付ける方法を見つけ出すから。

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