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第2話 鍛冶屋での邂逅

こんにちは

aglaiaです。

夏休みの宿題で、新しいことに挑戦するという課題に挑戦しようと決意したのはいいですが、結局夏休み終盤から執筆開始になってしまいました。

この場を借りて共同執筆してくださっているきのこんさんには感謝を。


悠人は、のんびりした暮らしが好きだ。

のんびりと過ごすためには、きちんと身の回りを整理整頓していないといけない。

なので、悠人の部屋は男子中学生とは思えないほど綺麗に整理整頓されていた。

なぜこんなことを言うのかというと、掃除に行った先の家が悠人には汚すぎて絶句していたからである。

具体的には、ギリギリ足の踏み場があるかどうかのレベルだった。

入ってすぐの武器の陳列棚のある売場はまだきれいだったが、裏の生活している部分には色々な物がまるで強盗にでも入られたかのように散乱している。

どうやら、店主は店はきれいにするが、私生活ではあまり整理整頓をしない性格らしい。

悠人には信じられなかったが。

(いくら鍛冶屋でもナイフや剣が床に転がってるってのは流石に危なすぎるだろ・・・)

そう考えている内に、一人の女性が出てきた。

「冒険者の方ですか。よろしくお願いしますね」

彼女の名前は、アヴァというらしく、いかにも鍛冶屋の妻といった服装をしていた。

そして、奥で剣を打っているのが、依頼主の鍛冶師・マックスだ。

「きり・・・じゃなかったユウリスです。よろしくお願いします」

「じゃあ、掃除をお願いしますね。私たちは少し出かけますので」

(おいおい。盗み放題じゃないか)

なぜ、悠人が数ある掃除依頼のなかでこれを選んだのか。

それは、街で情報収集をしていた時に、冒険者になっても雑用だけでは毎日働かないと食べていけない、とか、モンスター討伐は比較的報酬が多い、という事を小耳に挟んだからだ。

つまりは、毎日働くより、数日モンスターを倒して数日休むとしたほうがのんびりできるということである。

まぁ、モンスターを狩るうえで武器は必須なので、鍛冶屋と知り合って、安く武器を手に入れられたらという下心もあるが・・・。

とはいえ、ここまでの散らかし様だとは予想していなかった。

(真面目にやらないと終わらないな・・・)


鍛冶屋夫妻は戻ってくる気配もなく、もうかれこれ2時間は掃除しているがまったく終わる気配がしてこない。

(武器は棚に並べて売上表は机の引き出しの中。てか、売上表なんて俺が見ていいのか?危機管理めちゃくちゃだな。うわ、引き出しの中もぐちゃぐちゃだ。細かいごみはこの箱に入れてっと。うわー全然のんびりできない。地球戻りたい。ここって1日24時間なのか?そうだったら、もう3時過ぎてるんだけど。)

内心でそんなことを考えていると、扉を開と鳴る鈴の音が耳に届いた。

チリンチリン~

「こんにちは~誰かいますか?」

(これ出たほうがいいのか?今誰もいませんって)

悩んだ結果、伝えるために出ることにした。

だって、良心が疼いたんだよ。

ドアを開けると、すぐ目の前に少女がいた。

完璧な美少女とは少し違うが、活発で周りの癒しになっていそうな印象を受ける。

ラノベとかでよくある女冒険者のようなきわどい服装・・・等はしていなくて、全身に軽そうな鎧を纏っている。

考えるまでもなく、ああいうラノベの服装に防御力がないことなんてわかってはいたが。

(この世界は、アニメみたいに視聴者を楽しませるための世界じゃなくて、本当に戦闘で死ぬかもしれない危ない世界なんだな・・・)

そんなことを考えている内に、少女の背には長さ80cmほどの剣があることに気づいた。

(あんな細い腕で剣なんか持てるのか・・・てっきり魔法使いかなんかだと思ってたよ)

「今、鍛冶屋さんはいませんよ」

「わかった。じゃあまた出直すことにするわ」

少女はそういうと、直ぐに店から出て行ってしまったが、なぜか悠人はその後ろ姿から目を離すことができなかった。


「嘘でしょ!ここまで綺麗になったのは初めてよ。お疲れ様」

結局、掃除が終わった時にはすでに始めてから約5時間(体内時間)も経っていた。

「ありがとうございます。何分、綺麗好きなもので」

「坊主、気に入った!もし武器が必要になるんだったら、うちの店に来な。掃除してくれたらサービスするぜ」

店主のマックスさんは予想以上に綺麗になって上機嫌だ。

(よっしゃ。サービスしてくれる。フフッ、この時を待っていたのだよ)

もし口に出たら恥ずかしくなるようなセリフを心のなかで呟きながら、お礼を言って店を出た。

(さて、これから冒険者ギルドで報酬もらって宿屋探すか。流石に野宿は勘弁したいしな)

冒険者ギルドに向かって歩いている途中、行くときは気づかなかったらしい「宿屋」と書かれた看板を見つける。

(報酬もらったら行ってみるか)

そんなことを思っていると、冒険者ギルドの目の前まで迫っていた。

ギルドを出るときは数人しかいなかった冒険者がかなり増えている。

受付の窓口は5つ全部人がいて、長蛇の・・・とまではいかなくとも、5人ほどは並んでいる。

窓口の右にドアがあり、「買取り窓口」と書かれている看板がある。

そこに沢山の冒険者が入っていくことから推測すると、やはりモンスターの討伐依頼を受ける人は、朝に出発して夜に戻ってくるようだ。

周りを観察していると、窓口は大体見当がついたので、依頼報告をする。

「こんばんは。依頼の報酬受け取りってここですよね?」

「はい、そうですよ。では受注証明書と冒険者証明書を提出してください。」

言われた通り、受注した時にもらった紙と冒険者証明書を取り出す。

「ありがとうございます。掃除依頼ですね。こちらが報酬の5000goです。」

冒険者ギルドに来てから知ったが、この世界には紙幣という概念はないらしい。

あるのは5種類の硬貨だけで、1go=約1円と同じくらいで、

銅貨 = 10go

鉄貨 = 100go

銀貨 = 1,000go

金貨 = 10,000go

白金貨 = 1,000,000go

となっているようだ。

一番小さい銅貨の価値が10goだということに疑問を持って聞いてみたら、他の国のお金の価値と合わせているらしい。

例えば、10go=11円=銅貨1枚のようになっていて、どこでも同じだけの価値になる。

ちなみに、今いる国は王国と呼ばれていて、王国の東には帝国、北には共和国がある。

どれも正式な名前があるらしいがこっちのほうが呼びやすいので民衆がそう呼んでいるうちに一般的になったそうだ。

一番軍事力があるのは帝国で、次点で王国、最後に共和国だ。

国が統一していない理由は、3つの国の国境が山や底なし沼、大森林など、どれも厳しい環境だからだ。

ただ、小競り合いはかなりしているらしい。

また、単位だが、ほぼ地球と同じものが多い。

メートル等は絶対ないと思っていたが、あったのだ。

もしかしたら、俺みたいに転生か転移した人が広めたのかもしれない。

それにしては、時間の単位がなかったのは不思議だが、今まで時計を見ていないことから、時間を知る方法が日時計ぐらいで実用的でないからなくなったのかもしれない。

頭の中の情報を整理しているうちに、先ほどの宿屋が見える。

宿屋は居酒屋を兼ねているらしく、中からお酒の匂いが流れてきて思わず悠人は顔をしかめる。

賭け事に明け暮れている男たちを横目で見ながら悠人は受付に足を運ぶ。

「こんばんは。一泊何円必要ですか?」

「食事付きだったら一泊2500go、なしだったら2000goだよ」

いかにも宿屋のおばさんという雰囲気の女性が威勢よく答える。

今、手持ちのお金は5000goなので半分がなくなるのには抵抗感があったが、今更野宿するわけにもいかない。

「じゃあ、食事付きで一泊お願いします」

部屋は2階で、カギはないらしく、内側から閂をさすことで固定するようだ。

激安の宿なので、設備も必要最低限のものしかない。

ベッドも堅くて床よりはまし、といった程度である。

(少しだけ。夕食の時間まで寝よう)

そう自分に言い聞かせていたが、想像以上に疲れていたようで、そのまま悠人は眠りについてしまった。


結局第2話は学校が始まってからの投稿になってしまいましたorz

これからも最低1週間に1回は更新する予定です


~今日のきのこんとaglaiaの会話~

き「パソコン持ってるとかうらやましい。くれ」

a「これくらいのPCなら10万かからずに買えるから、自分で買ったら?。お金持ちでしょ」

き「夏休みにゲームいろいろ買って合計7万使ったから金欠・・・」

a(うらやま・・・最近の中学生は、金持ちだな)←(注:こいつも中学生です)


金持ちうらやましい・・・by aglaia

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