不安で臆病で自由な自分
掲載日:2015/03/11
目の前の道は
右にも左にも伸びている
だけど
どこに続いてるわけでもないし
どこに連れて行ってくれるでもない
どこへも行けない道路
僕には目的地がなかった
宅配便のトラックが通り過ぎる
黒いセダンが通り過ぎる
小さい軽自動車には子供連れの家族が乗っていた
白いバンは制限速度を越えていた
頭の上を飛行機が飛んでいった
よく見ると道は
前にも後ろにも伸びていた
僕は困ってしまった
地図を失くしたことを後悔していた
嘘だ
本当は捨ててしまったんだ
地図にない場所に行きたくて
でも
地図にない場所に行きたいなら
地図を見なきゃ分からないってこと
知らなかったんだ
早く行かなくちゃ
早く着かなくちゃって思うけど
どこに行けばいいか分からない
最初の一歩が分かるなら
気も楽になるのだけれど




