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【箱】詩

長歌:ゆふぐれ

作者: FRIDAY
掲載日:2014/07/31

 


むしのさわしき夕暮ゆふぐれに

夏を思いし帰り


まとかに差ししゆふ差しは

日の昼中ひるなかの盛り無く


されど浴びればなお暑く

滴る汗にとどめなし


日の天頂にゐるうちは

照る照る日差しのただ強く


頬撫づ風もただ暑く

未だ夏の盛りならずに


帰りし己が部屋もまた

訪ふ者なきに蒸し暑く


籠もりし暑さは堪へ難く

しかれど逃ぐる余地も無し


扇風機などを回せども

ただ徒らにかき回し


換ふる冷気もなかりせば

澱む熱気は失せもやらず


ただむしのに誘われて

夏のきたるやうならば


あのけたたましき呼び声を

黙らせたくもなるものかは


されど本土の夏ははつ

腹をくくりて構ふが良し


日暮れ汗など拭ひつつ

いつかは過ぎしか夏盛り


西瓜に花火 夏祭り

夏の風物 数えども


我が腐りたる生活に

ただ一片の影も無し


無為に過ぎしか夏休み

かくはならぬと迎え夏


たとえ何かにならずとも

路傍ろぼう案山子かかしいものか


ただ扇風機は首を振る

いわんや我においてをや


西くれなゐに染む空へ

むしの響きし初夏の夕暮ゆふぐ



 

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