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正直者?

がたいがいい男とひょろひょろした男が

双眼鏡を手に草木の中から遠くの人物を監視している


「なあ兄貴、カモが来やした」


「へっへへ女1人か、中々可愛いじゃねーかぁ」


「どうしやす?」


子分の頭を軽く手のひらで叩く


「馬鹿、そりゃ手なずけるだろ?だが俺の堪忍袋が

切れたらその時は・・・・これだ」


手で銃の形を作り打つ真似をする


「あー兄貴直ぐ切れるんであのお嬢さんは終わりっすね」


今度はうるせーと拳で子分の頭を殴る


「ほら!そうやって直ぐ殴る!それじゃ手なずけられないっすよ」


兄貴と呼ばれる男は貧乏ゆすりを始める


「ちっ・・・まずはてめぇ1人で行って来い、出来なかったら分かってんだろうな?」


「え?あっしに全部投げるんっすかぁ!?」


「俺だと無理と言っただろ?だからお前が行け」


「ははは・・・了解っす。てかどんどん離れていきやすね」


「さっさと行け!」


「へいへ~い」


怒鳴りあげられ子分は表情に焦りが見える急いで足踏みをし目的の人物の所まで

走って行く彼は力を使っているのか異様にスピードがある







ナインはあれから歩き続け森から抜ける事が出来たがそこは草原で広がり

隠れる場所がほとんど無い、見つかるリスクが高いが力を温存するために

森の一歩手前で待機していた


「へ~い!そこのお嬢さん!」


突然目の前にひょろひょろとした男が現れ驚き体が反射的に身を反らす

が腰につけたナイフを取り出しナイフを構えた


「ちょいちょいちょい待ち!あっしは戦いに来た訳じゃ無いっすよ」


男を両手をあげて抵抗する気は無いようだがナイフを構えたまま話を続けた


「貴方も仲間探しですか?」


「まあそんなとこ、いや~正直な話ねうちの兄貴が気にいっちゃって

つれて来ないと色々ヤバイんっすよ・・・だからこのとーり!」


手のひらを拝むように手を合わせ前後に手を振る


「他にも仲間が?」


男はにやりと笑い耳打ちをする


「ここだけの話実はハットトリックてメンバーなんすよ

ここに入っとけば間違いなく残れるっすよ」


「ハットトリック・・・私はハッキリ言って良いイメージを持ってないですね

最後に賞金の為に仲間を切り捨てていくと聞きましたが」


男はしばらく考え込む



「実際にあるっすね仲間割れ、しかしうちの兄貴は上位メンバーなんすよ

その兄貴に気に入られてる分お嬢さんは安泰っすよ


「貴方もお気に入りの1人なんですか?それとも・・・」


「あっしはただのパシリっすお気に入りなんかじゃーないすよ

お嬢さんが断れば普通に消されると思うっす」


ナインは首をかしげる


「随分と正直ですね?何でも間でも人に正直に話すのは

どうかと思いますか、演技であれば貴方は立派な役者になれますよ」


「あっしは正直者のヴィンて呼ばれてるっすからね」


ヴィンに向けたナイフをそっとしまう


「いいですよ仲間になっても私も探してたところですしね」


ヴィンは飛び跳ねる


「マジっすかぁ!?うひょー!ささ、では兄貴の所までご案内いたしやす」


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